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原稿種別: 表紙
1992 年 14 巻 5 号 p.
Cover1-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
1992 年 14 巻 5 号 p.
Cover2-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
App1-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
App2-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
App3-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
App4-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
App5-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
App6-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
1992 年 14 巻 5 号 p.
Toc1-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 目次
1992 年 14 巻 5 号 p.
Toc2-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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北本 治
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
413-414
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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鈴木 隆, 北見 明彦, 鈴木 秀一, 堀 豪一
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
415-421
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
ヒト気管支の神経線維を電顕で観察した。びまん性肺疾患・閉塞性肺疾患がなく肺葉切除を行った15例から標本を得, 主に区域気管支レベルを観察した。神経末端の小型芯なし小胞(SAGV : small agranular vesicle), 大型芯あり小胞(LGV : large granular vesicle), 小型芯あり小胞(SGV : small granular vesicle)の比率に基づいて神経線維をアドレナリン作動性神経線維, コリン作動性神経線維, 非アドレナリン性抑制性神経線維に分類した。その結果, 区域気管支レベルでは気管支平滑筋, 気管支腺, 気管支動脈平滑筋, 肺動脈平滑筋の周囲にコリン作動性神経線維, 非アドレナリン性抑制神経線維が分布していた。特に気管支平滑筋, 気管支腺分泌細胞・筋上皮細胞とこれらの神経線維が直接に接する部位が確認された。これに対しアドレナリン作動性神経線維の分布は疎であった。気管支平滑筋・気管支腺・肺動脈・気管支動脈の神経支配は主にコリン作動性神経線維, 非アドレナリン性抑制性神経線維であることが推定された。
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酒井 篤, 玉置 淳, 山脇 功, 山内 富美子, 千代谷 厚, 金野 公郎
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
422-426
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
月経喘息の発症における性ホルモンの関与の可能性を検討するため, ウサギ気管平滑筋を用いて収縮反応に対するプロゲステロン(PGS)およびエストリオール(EST)の作用をin vitroで検討した。PGSは, フィールド電気刺激(electrical field stimulation ; EFS)による収縮を用量依存性に抑制したが, 外因性アセチルコリン(ACh)誘起性収縮反応に対しては影響を与えなかった。したがって, PGSの作用部位はprejunctionalであり, 迷走神経末端からのACh遊離を抑制することが示唆された。一方, ESTには以上の効果が認められなかった。EFS誘起性筋収縮反応に対するPGSの抑制効果は, propranolol, indomethacin, bicuculline, naloxoneなどの薬理学的拮抗剤の前処置による影響を受けなかった。よって, 迷走神経末端に対するPGSの作用において, β-アドレノセプター, プロスタグランディン, GABA_Aレセプター, およびオピオイドレセプターの介在は否定的であり, PGSの直接効果に起因するものと考えられた。以上の成績より, 月経喘息の発症機序に, 血中PGSの急激な減少による迷走神経の興奮が関与する可能性が示唆された。
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加藤 收, 副島 林造
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
427-432
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
マウスに20ppm, NO_2を18時間暴露すると, おもに細気管支において, 線毛の短縮あるいは脱落などの形態変化が認められた。しかしながら暴露7日後には, これらの変化はほぼ正常に復していた。S-Carboxymethylcysteine (S-CMC)がNO_2暴露前後にそれぞれ7日間投与された群では傷害の程度が軽く, ほぼ3日後には正常に修復していた。この群とS-CMC無投与群における傷害の程度には有意差が認められた(p<0.01)。しかし暴露後7日間S-CMCを投与した群と無投与群での有意差は認めなかった。これらの結果よりS-CMCの前投与はNO_2による細気管支傷害に対する予防的効果と修復促進作用を有すると考えられた。
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甘利 俊哉, 本田 孝行, 久保 恵嗣, 藤本 圭作, 小山 関哉, 小泉 知展, 森田 正重, 小山 茂, 堀江 史朗, 早坂 宗治, 蜂 ...
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
433-437
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
当科にて経験した6例の気管支異物について検討した。異物の内訳は, 歯科関連物質が3例, キュウリ片, トウモロコシ粒, 魚骨がそれぞれ1例ずつであった。歯科関連物質3例は胸部単純X線写真にて診断されたが, その他3例は気管支鏡検査にて初めて診断された。異物の存在部位は5例が右肺で, また, 下葉気管支に存在した異物が4例であった。存在期間は誤嚥後数時間から1年であり, 長期に存在した症例では異物の周囲に肉芽の形成を認めた。全例に気管支ファイバースコープ検査を施行し, 生検鉗子にて摘出に成功した。気管支ファイバースコープによる摘出は患者の精神的, 身体的負担が軽度で, 外来で施行することも可能なため第一選択の治療と考えられた。
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坂東 琢麿, 安井 正英, 上田 幹夫, 宮森 弘年, 斎藤 靖人, 北川 駿介, 藤村 政樹, 松田 保
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
438-442
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は60歳, 男性で, 主訴は呼吸困難および湿性咳嗽であった。1988年5月頃より, 咽頭痛, 呼吸困難, 乾性咳嗽などの気道症状が出現した。胸部断層像, 胸部X線CT像にて気管, 気管支の狭窄を認め, 気管支鏡検査にて, 気道内腔の著しい虚脱を認めた。耳介軟骨生検にて, 軟骨基質の減少が認められた。以上より, 本例はRelapsing Polychondritisの気道病変と考えられた。その後, ステロイド剤などは投与せずに経過観察したところ, 3ヵ月足らずの内に炎症反応は鎮静化し, 気道症状も軽快した。一般に, 気道症状を伴うRelapsing Polychondritisは予後不良であるが, 稀に本例のように自然寛解を認める症例がある。今後症例を蓄積し, ステロイド剤その他による治療に関し, 一定の基準を検討する必要がある。
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岸 和史, 小林 尚, 駿田 直俊, 園村 哲郎, 西田 典史, 楊 仁杰, 佐藤 守男, 山田 龍作
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
443-448
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
悪性腫瘍の浸潤による気道狭窄に対し, 気道内腔の保持, 腫瘍の圧迫, 止血剤の局所への投与を目的として, Dacron mesh sheetにepinephrineとthrombinを沁み込ませて, そのsheetで腫瘍部を押さえるようにZ-stentにsheetを外張りしてcovered stentを作成した。両側主気管支が易出血性の癌浸潤で狭窄し呼吸困難と意識混濁に陥った1例にこのcovered stentを留置し, 留置直後に気道内腔は拡張され, 出血はなく呼吸状態は改善し, 翌日会話可能となった。4週後, 6週後の気管支鏡所見でも気道の開存, 腫瘍面の圧排が認められ, mesh sheet部分の粘膜上皮による被覆が示唆された。癌浸潤による気道狭窄に対して, 止血剤を染み込ませたDacron mesh布を外張りしたstentは, 狭窄部の拡張, 腫瘍面の持続的な圧排, 局所止血の利点を併せ持つ有用な治療手段と考えられた。
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西 耕一, 明 茂治, 大家 他喜雄, 藤村 政樹, 松田 保
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
449-453
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は82歳の女性で, 自宅の火事により気道熱傷を被った。入院後, 気管支ファイバースコープ(FOB)による連日のbronchial toiletを実施することにより, 救命が可能であった。受傷時に黒色煤の沈着が顕著な部位は, 気管分岐部や右気管支であり, これらの部位の炎症は, 左気管支に比べ, 障害の程度が高く, 治癒が遷延化する傾向が認められた。第22病日には, 右中間幹と底幹のspurに気管支ポリープが出現し, 摘除をかねて生検したところ, 炎症性ポリープとの組織所見が得られた。さらに第30病日には, 摘除したポリープの部位のまさにとなりにポリープの再発が観察された。気道熱傷の比較的早期の合併症としての, 再発性の気管支炎症性ポリープの発現は, きわめて稀なため, ここに報告した。
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千葉 喜三, 中村 清一, 三上 正志, 川上 雅彦, 船津 秀夫, 若松 信吾, 笹本 良信
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
454-459
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
煙煤吸入により気管支内に炎症性ポリープを生じた69歳女性例の臨床経過について述べた。患者は密閉した部屋の中で石油ストーブによる不完全燃焼物質を吸入し, 受傷初期に著明な低酸素血症と意識障害を呈した。これらの症状が改善した3週間後に胸部X線像で右下肺野に肺門部から末梢に延びる一本の索状影を認め気管支鏡検査にて右下葉入口部を狭窄する数個のポリープ状結節を認めた。生検の結果, ポリープは一部が扁平化生を呈する上皮下にリンパ球, 形質細胞を主体とした炎症細胞浸潤を伴う炎症性ポリープであった。このポリープ状結節は2週間後の気管支鏡検査では消失していた。気管支の炎症性ポリープは多様な刺激で発生する事が知られているが, 本症例のように石油ストーブの不完全燃焼による化学物質の煙煤吸入によるものは知られておらずその点で興味深い症例であった。
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寺尾 一郎, 谷川 恵, 勝呂 元, 弘田 達哉, 大森 千春, 庄田 利明, 高橋 典明, 木下 靖, 吉信 尚, 細川 芳文, 堀江 孝 ...
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
460-464
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は44歳男性。喀血を主訴に当科を受診した。気管支鏡検査で右底幹膜様側に索状の隆起性病変を認め, 観察中に同部位から約1500mlの大量出血が出現した。気管支鏡下に止血剤を投与したが, 十分な止血が得られなかった。直ちに, 気管支動脈造影を施行し, 隆起性病変を認めた右底幹に一致して直径約5 mmで辺縁が明瞭な円形の陰影が造影され気管支動脈瘤と診断した。スポンゼルを用いて気管支動脈塞栓術を施行し, 十分な止血効果を得たのち, 全麻下に気管支動脈結紮術を施行した。気管支動脈瘤は, 本邦においては21例のみしか報告されておらず, しかも本症例の様に大量の出血を見た例はなく貴重な症例と考え文献的考察を加えて報告した。
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寺本 信, 田中 裕士, 中川 晃, 五十嵐 知文, 吉田 豊
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
465-470
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は55歳女性。交通事故により顔面を強打し意識消失と鎖骨, 肋骨骨折を来し, 以来持続する咳嗽に血痰も加わったため来院した。胸部X線写真上, 肺野に所見は見られなかったが, 断層写真, CTで右主気管支内に異常影を認めた。気管支鏡検査では, 異物(破損した義歯)と多発性ポリープを認め, 気管支鏡下に異物を摘出した。ポリープは生検により炎症性ポリープと診断した。異物の摘出後はポリープの縮小, 消退が認められた。
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永井 厚志, 坂本 匡一, 山口 恵理子, 高橋 英孝
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
471-473
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
モチの誤嚥により, 気管挿管された67歳の患者において, 挿管チューブと気道の間隙に異物が停留しているのが観察された。抜管時に異物の再誤嚥を防止する目的で, 気管支鏡観察下にチューブの抜去を行い, 気道内に残留した異物を除去することができた。また, 赤飯を誤嚥し意識不明のまま入院となった81歳の患者において, 前例の経験から内視鏡観察下に挿管チューブを抜去し, チューブと気道の間隙に停滞していた米飯を除去することができた。以上より, 食物の誤嚥により挿管された患者においては, 挿管チューブを抜去する際に, 気道とチューブの間隙の気道内残留物の有無に注意する必要がある。
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佐藤 敦子, 高岡 和夫, 鈴木 啓二
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
474-478
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は73歳の女性。大腸癌の肺転移に対する肺葉切除後, 気管支瘻による膿胸を合併した。全身状態不良のため内視鏡的に瘻孔の閉鎖を試みた。自家血とトロンビン, またピシバニールの注入では瘻孔の閉鎖が得られず発熱および膿性痰が持続した。純エタノールを注入したところ瘻孔周囲の繊維化を促し, 瘻孔閉鎖と炎症の治癒を得ることができた。エタノールは従来, 腫瘍性気道狭窄・閉塞を開放するために用いられている。しかし, 逆に気管支の瘻孔閉鎖目的でエタノールを使用した報告はなく, 治療が奏功した理由について考察を加えて報告する。
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吉田 和浩, 小場 弘之, 森 裕二, 西野 雅彦, 兼子 聡, 森田 祐二, 笹岡 彰一, 浅川 三男
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
479-483
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
肺葉切除後の気管支断端より発生した炎症性ポリープに対して, エタノール局所注入を施行した1例を報告した。症例は74歳, 男性。1981年, 肺過誤腫の診断で右上中葉切除術を施行された。5年後の1986年より血痰を認め, 気管支鏡で右上葉支断端に炎症性ポリープを認めたが, 病変が小さいため無治療で経過観察されていた。1991年8月より喘鳴が出現し, 血痰も増加したため当科入院。気管支鏡で病変の増大を認めた。高血圧症, 脳出血の既往があるため, 合併症の少ないエタノール局所注入療法で治療し, ポリープの縮小が得られた。
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野口 佳子, 陶山 時彦, 海老原 玲子, 土井 幹雄, 西原 弘治, 矢野 平一, 吉澤 靖之, 長谷川 鎮雄
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
484-488
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は80歳, 女性。2年前に右上葉支入口部の腫瘍を指摘されたが手術を拒否し, その後閉塞性肺炎を繰り返していた。当院入院時, 腫瘍は右主気管支入口部を完全に閉塞し, 易出血性であった。99.5%エタノール計4mlの注入により生検時の出血はほとんどなくなったが, 腫瘍の縮小はわずかで閉塞状態は続いたため, 大腸ポリペクトミー用のスネア及び高周波焼灼装置を用いて切除を試みた。腫瘍の大部分は摘出したが, この際約1000mlの出血があった。摘出腫瘍は壊死に陥っていたが, 茎部に残った組織より定型的なカルチノイドと診断された。気管支より発生した血管の豊富なポリープ様腫瘍に対するエタノール注入と内視鏡的切除は比較的簡便に行える治療法であるが, ポリープ様腫瘍の切断部位が充分壊死に陥った後でないと大量の出血をきたすおそれがある。
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野守 裕明, 小林 龍一郎, 伊賀 六一, 古寺 研一, 小川 健二
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
489-494
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
腫瘍による主気管支狭窄3症例と気管狭窄1症例に対してexpandable metallic stent (EMS)を挿入した。圧排性狭窄の3症例に対してはEMSは気管気管支の内腔を良好に拡張した。しかし浸潤性狭窄の1症例に対してはステントの間より腫瘍が発育突出し再狭窄をきたしたため, その有用性は認められなかった。腫瘍による圧排性気道狭窄に対する拡張術としてEMSの有用性が認められた。
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西村 光世, 西山 祥行, 児玉 哲郎, 高橋 健郎, 林辺 晃, 西脇 裕, 阿部 薫, 松本 武夫, 井上 雅博
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
495-501
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
5次気管支に発生したoccult lung cancer 2例を経験した。症例1は58歳, 男性でクロム曝露歴17年, 喫煙指数700であった。検診時の喀痰細胞診陽性で, 5回の気管支鏡検査後左上葉切除を行い, B^4biiαに0.5×0.2cmの早期扁平上皮癌を認めた。切除後2年にて右B^2, B^6に異時性多発の扁平上皮癌2病変が発生したが, 放射線50Gy照射にて根治した。初回治療後8年3ヵ月目に, 甲状腺癌の切除をおこない9年1ヵ月目の現在再発の兆候はない。症例2は61歳, 男性, 喫煙指数840, 検診にて喀痰細胞診陽性, 4回の気管支鏡検査後左上葉切除を行い, B^<1+2>aiβに1.2×0.4cmの早期扁平上皮癌を認めた。切除後4年を経過するが現在再発はない。両例とも胸部X線写真に異常所見はなく, 気管支鏡にても可視範囲を越えた部位に癌が局在しており, ともに喀痰細胞診により癌が疑われた。この様な早期の肺癌の報告はまれである。
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下山 均, 小林 省二, 藤澤 憲司, 山田 隆年, 因藤 春秋, 吉田 栄一, 黒河 達雄, 梅田 政吉, 沖野 毅
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
502-507
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例は61歳女性で, 胸部X線写真で右S^2aに径2cmの腫瘤状陰影が認められた。腫瘤の形態から原発性肺癌(腺癌)を強く疑い右上葉切除をおこなった。主病変は1.8×1.8×1.7cmの高分化腺癌であった。切除肺には主病変のほかに径1∿15mmで大小不同の11個の異型腺腫様過形成(AAH)病巣が認められた。AAH病巣は大型の立方状異型細胞が肥厚した細胞隔壁に沿って増殖しており, 全てのAAH病巣は肺二次小葉内に限局する増殖像を示した。これらの中には肺二次小葉全体を充満して増殖するAAH病巣や, 腺癌に接するAAH病巣がみられた。これらの組織像から本症例ではAAH病巣からの腺癌の発癌が示唆された。
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佐川 元保, 斉藤 泰紀, 遠藤 千顕, 高橋 里美, 薄田 勝男, 菅間 敬治, 佐藤 雅美, 永元 則義, 太田 伸一郎, 藤村 重文
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
508-511
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
肺葉切除術およびリンパ節郭清は通常大きな問題なく施行できるが, 最近我々は, 気管支の血流障害によって虚血性変化が引き起こされたと思われた例を経験したので報告する。症例は75歳, 男性, 胃潰瘍と高血圧の既往あり。腺癌にて左上葉切除+郭清を施行。術後4日目の気管支鏡で, 左主幹から上幹断端および下幹入口部にかけて, 広汎な気管支粘膜の蒼白, 発赤, 浮腫, 小潰瘍, および膜状に剥離する粘膜を認めた。手術の約2月後には, 肉芽形成による左主幹の著明な狭窄が残った。肺葉切除+郭清により気管支の虚血性変化を起こす症例があるため, 術後の合併療法の前に必ず気管支鏡で所見を確認すべきである。
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小林 照久, 柿崎 徹, 半谷 七重, 澤藤 誠, 山本 達也, 渡辺 真純, 川村 雅文, 加藤 良一, 菊池 功次, 小林 紘一, 石原 ...
原稿種別: 本文
1992 年 14 巻 5 号 p.
512-516
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
症例はrelapsing polychondritisで通院している42歳の女性。喉頭, 気管狭窄による呼吸困難が生じたため気管切開を施行しTチューブを挿入した。しかし, 喉頭狭窄が進行し発声が困難となったため外科的に喉頭を開大し喉頭より気管のほぼ全長にわたるTチューブをステントとして留置した。Tチューブは外径10mm, 内径8mm, 口側の長さ55mm, 肺側の長さ50mmで, 口側端は仮声帯の直上に位置するようにし肺側端は分岐部直上に位置させた。これにより患者は経鼻呼吸や発声が可能となり1年6ヵ月順調に経過している。このような外科的処置後のTチューブの留置は経鼻呼吸, 発声, 痰の喀出等を可能にし患者のQOLを改善させるという点で単なる気管切開よりも優れた方法であり, 積極的に試みてよい治療法であると考えられた。
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
App7-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
App8-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
App9-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
App10-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
App11-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
App12-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
App13-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
App14-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
App15-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
1-6
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 付録等
1992 年 14 巻 5 号 p.
7-9
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
フリー
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原稿種別: 表紙
1992 年 14 巻 5 号 p.
Cover3-
発行日: 1992/07/25
公開日: 2016/10/01
ジャーナル
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