ロータリ型モーアの基礎資料を得るために, 切断試験装置を試作して, 牧草の切断エネルギを測定した。
装置は刈刃の自由回転で牧草を切断させる慣性変動型の切断ニネルギ測定装置にし, 刈刃の楔角, 切断速度, 牧草の茎稈の太さが切断エネルギに及ぼす影響について調べた。
実験により40~50m/sの高速においても低速切断の場合と同様に楔角が大きくなるほど切断エネルギが増加し, とくに楔角が45度以上の場合は急激に切断エネルギが増加することが認められた。切断速度と切断エネルギは2次関数の関係が推定され, 楔角が35度で切断速度が40m/s以上になると切断エネルギが急激に増大した。茎稈の太さと切断エネルギは1次関数の関係が推定された。茎稈のの太さによる切断エネルギの増加率は低速切断の方が高速切断よりは大きいことが認められた。
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