SG-01は新規に開発された創傷被覆剤である. 今般, SG-01の安全性を評価するために皮膚一次刺激性試験, 累積皮膚刺激性試験, 皮内反応試験, 皮膚感作性試験, 発熱性物質試験を行った. ウサギ背部の健常皮膚·損傷皮膚にSG-01を4時間貼付し, 皮膚一次刺激性を検討した結果, 健常皮膚, 損傷皮膚ともに反応はまったく認められず, 刺激性はみられなかった. つぎに, ウサギ背部皮膚にSG-01を1日1回6時間, 14日間反復貼付し, 累積刺激性を検討した結果, 皮膚反応はまったく認められず, 刺激性はみられなかった. SG-01を生理食塩液またはごま油で37℃, 72時間抽出した試験液をウサギに皮内投与し, 皮内反応を検討した結果, いずれの抽出液も陰性であった. モルモットを用いてadjuvant and patch法により皮膚感作性試験を行った結果, SG-01群は溶媒対照群(注射用水)と同様に皮膚反応はまったく認められず, 陰性であった. SG-01を生理食塩液で37℃, 72時間抽出した試験液をウサギの耳静脈内に投与し, 発熱性物質の存在の有無を検討した結果, 陰性であった. 以上の結果からSG-01の安全性は担保された.
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