脈管学
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ISSN-L : 0387-1126
54 巻, 4 号
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原著
症例報告
  • 新美 清章, 市原 利彦, 佐々木 通雄
    2014 年 54 巻 4 号 p. 51-55
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/04/10
    ジャーナル オープンアクセス
    要旨:症例は60 歳女性,下肢閉塞性動脈硬化症,関節リウマチでステロイド長期内服,透析,耐性結核症加療中。1 週間前から左鼠径部腫脹自覚。疼痛,発熱とともに腫脹増悪し,受診。CRP 17.5,CT で左大腿深動脈仮性瘤7.5 cm を認めた。感染性大腿深動脈瘤と診断し同日局麻下大腿深動脈瘤切除,ドレナージ施行。血液培養からHelicobacter cinaedi が検出された。カルバペネム系抗生剤を投与後,Sulbactam/Ampicillin(S/A)に縮小し,術後30 日目に軽快退院となった。4 カ月現在感染再燃兆候はない。
  • 小林 健介, 須藤 幸雄, 明石 興彦
    2014 年 54 巻 4 号 p. 57-60
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/04/10
    ジャーナル オープンアクセス
    要旨:44 歳男性。12 年前に左足関節内果骨折で保存治療の既往がある。2009 年12 月,ゴルフ中に左足関節内側に限局した腫脹と疼痛を自覚。長期間様子をみていたが改善せず2010 年9 月に当科を受診。CTおよびエコーで同部の左後脛骨動脈仮性動脈瘤と診断された。手術では血行再建せず,仮性動脈瘤の中枢および末梢で動脈を結紮して経過良好で退院した。骨折の保存治療後遠隔期の後脛骨動脈仮性動脈瘤はまれなので報告する。
  • 三戸 隆裕, 松尾 昌俊, 檜田 悟, 吉武 清伸, 和田 久美子, 新谷 悠介, 河野 通孝, 岡崎 悌之, 田山 慶一郎, 小川 雄司, ...
    2014 年 54 巻 4 号 p. 61-65
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/04/10
    ジャーナル オープンアクセス
    要旨:CT の3D 再構築を主軸とした総合的な判断により確定診断に至った腹腔動脈分枝瘤(副中結腸動脈瘤)の破裂という,稀な1 例を経験したので報告する。症例は69 歳女性,著明な腹痛を主訴に救急搬送され,貧血を伴ったショック状態であった。腹部造影CT にて,前傍腎腔に腫瘤,血腫像を認め,当初は出血性腫瘤を疑った。速やかに輸血,止血剤などによる全身管理を行い,一旦は状態改善を認めるも,来院4 時間後に心肺停止に陥った。その後,CT の3 次元再構築を行うことにより,副中結腸動脈瘤破裂の確定診断に至った。
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