脈管学
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ISSN-L : 0387-1126
54 巻, 3 号
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原著
症例報告
  • 新名 克彦, 中村 都英, 中村 栄作, 児嶋 一司, 横田 敦子
    2014 年 54 巻 3 号 p. 31-34
    発行日: 2014/03/10
    公開日: 2014/03/11
    ジャーナル オープンアクセス
    要 旨:上行性血栓性静脈炎の3例を経験した。症例1は65歳男性,症例2は67歳女性,症例3は74歳男性。症例1,2は大伏在静脈に発症,手術は大伏在静脈を高位結紮切離して血栓除去を施行し,症例2では選択的ストリッピングを追加した。症例3は小伏在静脈に発症,手術は小伏在静脈中枢で高位結紮切離して血栓除去を施行した。症例1は肺塞栓症を合併した。血栓性静脈炎はたびたびみかける疾患でその予後は良好であると考えられている。しかし,上行性血栓性静脈炎は,頻度は低いが深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症の原因となり致死的になる場合もあるため,可及的早期に治療を考慮する必要がある。
  • 小林 健介, 須藤 幸雄, 明石 興彦
    2014 年 54 巻 3 号 p. 35-38
    発行日: 2014/03/10
    公開日: 2014/03/11
    ジャーナル オープンアクセス
    要 旨:感染性腸炎と菌血症に続発した後脛骨動脈の非動脈瘤性突発性破裂を経験した。症例は82歳男性。大腸菌による感染性腸炎と菌血症で入院治療中だった。合併した深部静脈血栓症の抗凝固治療中に突然の左下腿の拍動性腫脹と疼痛を認め,精査で仮性動脈瘤と診断された。手術では正常径動脈が断裂して連続性を認めなかった。後脛骨動脈の結紮術を行ったが創治癒に難渋した。後脛骨動脈の非動脈瘤性突発性破裂はまれであるので報告する。
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