61歳,女性。血尿を契機にナットクラッカー症候群と診断されていた。肉眼的血尿の増悪と,両側大腿~鼠径部の疼痛が出現し,CTで左腎静脈高度狭窄と,側副血行路を介した骨盤内静脈叢の著明な拡張蛇行を認めた。骨盤内うっ滞症候群を呈したナットクラッカー症候群と診断し,自己拡張型ステントを狭窄部に留置した。術後は抗凝固療法を施行した。自覚症状の改善とCT所見の改善を認め,現在術後2年で,無増悪で経過している。
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