脈管学

追悼文

平井正文先生を偲ぶ

太田敬

2013 年 53 巻 June 号 p. 75-76
発行日: 2013年
公開日: 2013/06/10

DOIhttps://doi.org/10.7133/jca.13-01

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原著

急性大動脈解離後の大動脈外膜の張力と伸びに関する研究

秋本剛秀, 北野満, 寺西宏王, 工藤雅文, 松浦誠

2013 年 53 巻 June 号 p. 77-81
発行日: 2013/06/10
公開日: 2013/06/10

DOIhttps://doi.org/10.7133/jca.13-00006

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要　旨：急性大動脈解離の大動脈外膜強度を切離直後に実測した。【対象と方法】手術時に切除された大動脈外膜をその場で矩形に形成し，張力計にて，大動脈の円周方向に断裂するまで引き伸ばし，伸び－張力関係を計測した。【結果】11例18検体を調べた。断裂するまでの伸びは4.2±1.1 mm/cm長で，最大張力は10.2±4.9 N/cm幅であった。【考察】大動脈外壁は弾性体であるが，自然長の140%以上の急激な伸展には耐えられない可能性が示唆された。

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症例報告

生体腎移植後8年目に発症した腹部大動脈瘤破裂の1救命例

福岡正人, 吉田智美, 橘史朗

2013 年 53 巻 June 号 p. 83-87
発行日: 2013/06/10
公開日: 2013/06/10

DOIhttps://doi.org/10.7133/jca.13-00007

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要　旨：生体腎移植後8年目に発症した腹部大動脈瘤破裂の1救命例を報告する。症例は40歳男性。8年前に母親をドナーとした生体腎移植術を施行され以降免疫抑制剤を内服していた。今回，背部痛，ショックにて救急外来に搬入され，Fitzgerald III型の腹部大動脈瘤破裂の診断で同日緊急手術を施行された。手術は人工血管置換術および移植腎動脈再建を行った。術中，局所冷却法による腎保護を行い移植腎機能を失うことなく救命できた。

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巨大腹部大動脈瘤に伴う上腸間膜動脈症候群により十二指腸閉塞を発症した1例

小林健介, 須藤幸雄, 明石興彦

2013 年 53 巻 June 号 p. 89-92
発行日: 2013/06/10
公開日: 2013/06/10

DOIhttps://doi.org/10.7133/jca.13-00019

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要　旨：上腸間膜動脈症候群(superior mesenteric artery syndrome; SMAS)による十二指腸狭窄とそれに伴うイレウス症状はしばしば報告されるが，腹部大動脈瘤(abdominal aortic aneurysm; AAA)の拡大に伴って発症するものはまれである。今回巨大AAAに伴って発症したSMAS症例に対して，待機的に人工血管置換術を施行し良好な結果を得たので報告する。

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