脈管学
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52 巻, September 号
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第51回総会パネルディスカッション3
大腿・膝窩動脈領域の血管内治療成績向上のための工夫
原著
  • 笠島 史成, 高木 剛, 川上 健吾, 松本 康, 遠藤 將光
    2012 年 52 巻 September 号 p. 309-315
    発行日: 2012/09/10
    公開日: 2012/09/10
    ジャーナル オープンアクセス
    要 旨:大腿膝窩動脈にnitinol stentを留置した閉塞性動脈硬化症54症例の治療成績と再狭窄の危険因子について検討した。初期成功は100%で,再狭窄は20%に認められた。一次開存率は,1年84%,2年75%,3年69%,二次開存率は1年98%,2,3年95%であった。再狭窄に関与していた因子は,参照血管径,脂質異常症,病変長であり,閉塞病変が含まれずまた参照血管径が関与している等,stainless steel stentとは異なる結果であった。同領域の成績向上のためには,基礎疾患の管理を厳重に行うとともに,血管径の小さい症例においては短区域病変であればcutting balloonカテーテルを使用したり,狭窄病変でも長区域であればバイパス術を考慮する等,慎重に治療法を決定する必要がある。また危険因子を有する症例のステント留置後に,とくに入念にduplex scanを行うことにより二次開存率を向上させることができる。
症例報告
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