脈管学
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56 巻 , 4 号
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原著
  • 齋藤 奈津美, 中島 里枝子, 川良 徳弘, 井上 芳徳, 近藤 光一
    2016 年 56 巻 4 号 p. 39-43
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/05/10
    ジャーナル フリー
    本研究は膝窩静脈機能,表在静脈径とヒラメ静脈拡張との関連を検討した。下肢静脈瘤患者25名のヒラメ静脈最大径,下肢表在静脈径,下肢静脈逆流時間を測定した。ヒラメ静脈拡張は膝窩静脈逆流時間に関連し(p=0.002),0.5 秒未満に比べて0.5~1.0 秒の場合にヒラメ静脈最大径は有意に大きかった(p<0.001)。大伏在静脈径はヒラメ静脈拡張肢で有意に大きかった(p=0.014)。ヒラメ静脈拡張は膝窩静脈機能および大伏在静脈径と関連する。
  • 半谷 静雄, 吉井 健悟, 菅原 基晃
    2016 年 56 巻 4 号 p. 45-53
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/05/10
    ジャーナル フリー
    【目的】左心系弁膜疾患による肺高血圧(PH-LHD)が主肺動脈(PA)stiffness に与える影響を先ず①局所脈波速度(PWV)から検討し,さらに反射の程度を②圧(P)と血流速度(V)の波形相似性の分析から定量的に評価した。【方法】PH-LHD 11 例,control 12 例と肺高血圧のない高短絡ASD 1 例を対象に,multisensor catheter によるPA 内同一部位のP とV の同時計測からPV-loop を描き,water-hammer 式からPWV を求めた。次いで,1 つのPV-loop の線形回帰分析による線形推定値に対する標準誤差(Sy/x)を,P-V 波形相似性の指標として求めた。Control 9 例ではValsalva 負荷時の上記指標の変化も合わせて検討した。【結果】疾患ごとに特有なPV-loop がみられ,max.PWV 値はPH-LHD 例 の349 cm/s,min.PWV 値はASD 例の111 cm/s であった。Sy/x はPH-LHD がcontrol より有意に高値を示したが,両者間のPWV に有意差はなく,Valsalva 負荷によるPm の上昇でPWV は有意に増加したが,Sy/x の有意な増加はなかった。【結語】① Control 例での急速な肺動脈圧の上昇は,反射には作用せず,PA stiffness を有意に増加させた。② PH-LHD におけるpostcapillary type の緩徐な肺動脈圧の上昇は,有意な反射の増大に働くも,PA stiffness の増加には作用せず,その理由は緩徐に進行するPA のremodeling(拡張)にあることが,Moens–Korteweg の式から考察された。
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