日本栄養・食糧学会誌
Online ISSN : 1883-2849
Print ISSN : 0287-3516
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48 巻 , 4 号
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  • 豊川 裕之, 西川 浩昭, 城田 知子, 安武 律, 金子 俊, 中島 順一, 永山 育子
    48 巻 (1995) 4 号 p. 253-270
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    The authors have carried out food consumption surveys in small communities and statistical analysis related to both health evaluation and health improvement. In these studies, many types of indices and their definitions have suggested, i. e., food consumption structure, two-dimensional spatial diagram (for person/ food), food consumption pattern, mean standard deviation model, group cohesiveness, deviation pattern similarity, and acceptability of food articles. In this study the authors gauged the practical usefulness of these dietary indices using food consumption data for 159 female subjects who were surveyed by the authors twice, in 1979 and 1989, and who were living in 5 districts of Japan: Oami-Shirasato (Chiba Prefecture), Nakai (Kanagawa Pref.), Itadori (Gifu Pref.), Ajimu (Oita Pref.), and Tsunagi (Kumamoto Pref.). The results obtained were as follows: 1) During the 10-year study period, the amount of rice intake decreased in the rural districts of Itadori, Ajimu and Tsunagi, but did not decrease in the urban areas of Oami-Shirasato and Nakai, which are in Metropolitan Tokyo. It appeared that the rice consumption of the female population in metropolitan areas had already changed before 1979, while that in rural areas was just beginning to change during this period. 2) There were different levels of acceptability of food articles among the studied districts. Nevertheless, acceptability of rice continued to be constantly positive, whereas milk, the consumption of which had increased very much during this period, garnered only negative acceptability as a daily food; it was still seen as a favorite beverage, like juice or soda. 3) Food pattern plotted as a two-dimensional spatial diagram (for individual persons) was able to clearly delineate rural and metropolitan areas. Rural districts showed movement towards modern food patterns, while metropolitan districts showed movement towards easy/fast cooking patterns. 4) Deviation pattern similarity was able to show clearly chronological changes in the food intake patterns of each individual. It was evident that these patterns in the three rural districts and those in Oami-Shirasato changed considerably, while the patterns for subjects in Nakai did not change, during the study period. The above results confirmed the usefulness of our food consumption analyses, and changing food patterns among Japanese women were clearly identified.
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  • 鈴木 和彦, 大森 豊緑, 川村 悦春
    48 巻 (1995) 4 号 p. 271-275
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    採卵鶏 (Dekalb XL-L) を用い, 飼料に亜麻仁油を2%添加し, α-リノレン酸強化鶏卵 (以下, α-リノレン酸卵; ω3/ω6比0.44) を得た。このタマゴを1日2個, 普段魚介類の摂取が少なく, 血漿ω3/ω6脂肪酸比の低い女子学生 (年齢19~21歳) 4名に3週間摂取させ, その血漿脂質性状と血漿ω3/ω6脂肪酸比への影響をみた。血漿コレステロール値やトリアシルグリセロール値はやや低下の傾向を示したが, 有意な減少ではなかった。ω3系脂肪酸では, α-リノレン酸やイコサペンタエン酸は上昇傾向を示し, ドコサヘキサエン酸は統計的に有意な上昇を示した。ω6系の脂肪酸では, リノール酸はほとんど変化を示さなかったが, アラキドン酸は有意に低下した。これらの結果, 血漿ω3/ω6脂肪酸比は, α-リノレン酸卵摂取前では0.07±0.03 (mean±SD) と低い値であったが, α-リノレン酸卵の3週間摂取後では, 0.16±0.08と有意に高い値に変化した (p<0.01)。したがって, α-リノレン酸卵は魚介類摂取が少ないために生ずると考えられる血漿低ω3/ω6脂肪酸比を高めるために有効な食品になるかもしれない。
    本研究は (社) 日本栄養・食糧学会倫理委員会の承認を得たものである。本稿の一部は第48回日本栄養・食糧学会 (福岡, 1994年) において発表した。なお, この共同研究は大森豊緑博士が倉敷西地域保健所長在職時に行った。
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  • 渡辺 貢, 杉村 敬一郎, 山之端 万里
    48 巻 (1995) 4 号 p. 277-282
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    プロリン欠如食餌をラットに給与し, 絶食時のラットに認められる低レベルの血漿プロリン濃度を生じさせた。その状態の血漿アミノ酸濃度と腎静脈血流量を測定し, 腎でのアミノ酸代謝の動態を検討した。
    1) プロリン欠如食餌の摂食後8時間でプロリン欠如食餌区の頸動脈血漿プロリン濃度は, 対照食餌区より顕著に有意に低い値を示し, これは対照区の絶食時でのプロリン濃度と同レベルの低濃度であった。
    プロリンの動脈腎静脈差の結果より, 摂食後8および16時間で, 対照食餌区においては腎でのプロリンの取込みが示され, プロリン欠如食餌区ではプロリンの放出が明らかになった。
    2) 8時間でのアルギニンの動脈腎静脈差と腎における正味のアルギニン放出量の結果より, プロリン欠如食餌区の腎からのアルギニン放出量は対照食餌区より有意に低い値を示した。16時間でのプロリン欠如食餌区の血漿アルギニン濃度は, 対照食餌区より有意に低い値を示した。また, 頸動脈血漿プロリン濃度とアルギニンの動脈腎静脈差との間で, 有意に高い負の相関係数が明らかになった。
    以上の結果より, 血漿プロリン濃度が絶食時と同レベルの低い値の場合は腎からのプロリンの放出が認められ, 腎のプロリン供給臓器としての機能が示された。また, 食餌性プロリン欠如により, 動物の成長に重要なアミノ酸として知られるアルギニンの腎からの放出量の低下を一過性で誘発するこ, とが示され, 血漿アルギニン濃度の低下を招くことが示唆された。これは摂食後8時間で顕著に現れた。
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  • 渡邊 智子, 土橋 昇, 菅野 彰重, 高居 百合子
    48 巻 (1995) 4 号 p. 283-289
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    納豆および蒸煮大豆投与が幼ラットの成長および盲腸内菌叢に及ぼす影響を明らかにする目的で実験を行った。
    納豆および蒸煮大豆含有飼料投与により,
    1) 成長は順調な経緯を示した。
    2) カーカスに対する後腹壁脂肪組織比率 (%) は, 対照群に比べ低かった。
    3) 窒素バランスは, 高い値を示した。
    4) 小腸の増長傾向と盲腸内ビタミンB1の増加傾向を示し, 盲腸内pHの低下および盲腸内容物1g当りの大腸菌の減少がみられた。
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  • 江頭 祐嘉合, 高橋 牧, 太田 剛雄, 真田 宏夫, 久能 昌朗, 三井 文人, 国分 東洋彦
    48 巻 (1995) 4 号 p. 291-297
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    4週齢 (体重50~60g) のWistar系雄ラツトを用い, 各種タンパク質 (カゼイン (C), 卵白 (E), ツェイン (Z), 小麦グルテン (G)) の混合食がガラクトサミン肝障害ならびに四塩化炭素肝障害に及ぼす影響を血漿トランスアミナーゼ (グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ (GOT), グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ (GPT)) 活性値および血漿MR比 (遊離分枝鎖アミノ酸濃度/遊離芳香族アミノ酸濃度) を指標に検討した。
    1) 各種飼料をラットに14日間与えて飼育し, 14日目にD-ガラクトサミン塩酸塩溶液 (800mg/kg体重) をラットの腹腔内に注射し, 20時間後に解剖した。小麦グルテンを含んでいる (E10%+G10%, E20/3%+G20/3%+Z20/3%) 群は, ガラクトサミン投与による血漿GOT活性の上昇を, 対照群 (E20%) に比し有意に抑制したが (p<0.05), MR比は各群間に有意差は認められなかった。
    2) 四塩化炭素のオリーブ油溶液 (50%v/v) を背部皮下に週2回11週間注射 (1ml/kg体重) して四塩化炭素肝障害ラットを作成し (その間は市販固形飼料 (CE-2) を投与), その後各種タンパク質の混合食をラットに7日間与えた後解剖した。その結果, 小麦グルテンを含んでいる (E10%+G10%, E20/3%+G20/3%+Z20/3%) 群はカゼイン単独群 (20%C), 卵白単独群 (20%E) に比し血漿GPT活性値の上昇が認められたが, MR比は各群間有意な差は認められなかった。
    以上の結果から, メカニズムの異なる肝障害においては小麦グルテンは異なる作用を示すことが明らかとなった。
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  • 堀尾 拓之, 大鶴 勝
    48 巻 (1995) 4 号 p. 299-305
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    The effects of Maitake (Grifola frondosa) on blood glucose level in rats with streptozotocin-induced diabetes were investigated. Diabetic rats were produced by injecting 80mg/kg streptozotocin (STZ) into 2-day-old neonates. From the age of 9 weeks, the rats were given Maitake as a dietary admixture at 20% food weight for 180 days. Diabetic rats showed obvious diabetic symptoms such as hyperglycemia, hyperphagia, polydipsia, polyuria and glucosuria. The diabetic levels of blood glucose, water consumption, urine volume and glucosuria were significantly decreased in the rats fed Maitake. From these results, it may be considered that the bioactive substances present in Grifola frondosa ameliorate the symptoms of diabetes.
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  • 家森 幸男, 奈良 安雄, 池田 克己, 菅井 隆二, 村上 梅司
    48 巻 (1995) 4 号 p. 307-311
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    循環器疾患モデル動物のSHRSPに対して, カゼイントリプシン加水分解物配合飼料を摂食させ, 循環器疾患の予防効果を試験し, 以下の結果を得た。
    1) カゼイントリプシン加水分解物は脳卒中の発症を抑制した。病理学的には脳の浮腫を有意に抑制し, 心臓の肥大を抑制する傾向を示した。
    2) カゼイントリプシン加水分解物は脳血管障害による死亡を防ぎ, 延命効果を示した。
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  • 竹久 文之
    48 巻 (1995) 4 号 p. 313-317
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    水溶性繊維であるグアガムの血漿コレステロール低下の作用機序を知る目的で, 胆汁酸の排泄を促進するコレスチラミンとグアガムの血漿コレステロール濃度に及ぼす影響を比較した。食餌中コレスチラミン含量を1, 2, 4, 6, 8%, グアガム含量を5%とし, グアガム群の摂食量に対するpair-feedingで, 1日2回1時間のmealfeedingで, 10週齢SD系雄ラットを2週間飼育した。コレスチラミンは用量依存的に糞中胆汁酸, 中性ステロイドの排泄量を増加させたが, 血漿コレステロール濃度を有意には低下させなかった。グアガム群の糞中排泄ステロイド量は1%コレスチラミン群の排泄量に相当したにもかかわらず, グアガム群の血漿コレステロール濃度は有意に低下した。これらの結果から, 糞中ステロイドを増加させるだけではコレステロール非負荷ラットの血漿コレステロール濃度を有意に低下させることは難しいこと, グアガムの血漿コレステロール低下作用をステロイド排泄では説明できないことが示された。
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  • 村上 哲男, 小川 博, 林 雅弘, 吉栖 肇
    48 巻 (1995) 4 号 p. 319-324
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    DHAをユーグレナ細胞中に蓄積させたDHA強化ユーグレナがSHRSPの血清ならびに肝臓の脂質代謝に及ぼす影響について検討した。
    8週齢の雄性SHRSPを使用し, DHA強化ユーグレナと対照食より調製したDHA-ユーグレナ飼料を12週間飲水とともに自由摂取させたところ次の結果が得られた。
    1) SHRSPの成長への影響はまったく認められなかった。また, 明確な血圧上昇抑制作用も観察されなかった。
    2) 血清総コレステロール, リン脂質, ならびに血清apoA-I, A-IV, BそしてE, いずれも有意な減少が認められ, 脂質低下作用が示唆された。
    3) 血清各リポタンパク分画への脂質およびアポタンパク類の分布を詳細に調べたところ, 血清脂質低下作用は, VLDL, LDLおよびHDL, すべてのリポタンパクの減少に基づくものであった。
    4) 肝臓においては, 単位体重当りの肝臓重量の有意な上昇が認められるとともに, リン脂質含量の有意な減少が観察された。しかし, ミクロソーム分画のコレステロール代謝関連酵素活性への有意な影響は観察されなかった。
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