バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
45 巻, 2 号
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解説
  • 〜バイオメカニズム学術講演会と学会誌との連携〜
    宮崎 彰吾
    2021 年 45 巻 2 号 p. 64
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/05/14
    ジャーナル フリー
  • 山本 義郎, 今田 一希
    2021 年 45 巻 2 号 p. 65-70
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/05/14
    ジャーナル フリー
    この報告では,データサイエンス分野を研究領域にもつ山本研究室において行われた,スポーツデータの解析について, オープンソースデータを用いた分析・可視化などを紹介する.本研究室では,主に統計的観点や,情報科学的観点からスポーツに関する数理的な分析や,その分析結果を伝達するための可視化,研究室外でも分析結果の可視化を可能にするシステムの開発も行っている.また,スポーツとは直接関係ないデータも利用し,多角的な分析・活用提案も行っている.
  • - 感覚運動学習のバイオメカニズム -
    山田 洋, 田中 彰吾, 木村 聡貴, 金子 文成
    2021 年 45 巻 2 号 p. 71-74
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/05/14
    ジャーナル フリー
    本解説は,第 41 回バイオメカニズム学術講演会 SOBIM2020 シンポジウムの講演内容をリメイクしたものである.シンポジウムは「スポーツを支えるデータサイエンス」,「超人スポーツグランドチャレンジ」,「感覚運動学習のバイオメカニズム」という構成であったが,ここでは,「感覚運動学習のバイオメカニズム」を紹介する.本稿では,運動技能とその上達過程,感覚運動学習についてレビューし,田中彰吾(現象学・認知科学),木村聡貴(脳科学・スポーツ科学),金子文成(リハビリテーション医学・神経科学)の 3 名のシンポジストによる講演内容について概説し,その応用性・拡張性について考えてみたい.
  • 木村 聡貴
    2021 年 45 巻 2 号 p. 75-79
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/05/14
    ジャーナル フリー
    スポーツでは,適切な状況の判断や予測,巧みな運動調節などを実現する高度な脳情報処理が不可欠である.とくに, 野球の打撃のような場面では,1 秒未満の時間で,こうした一連の処理を的確に実行しなければならない.しかしながら,厳しい時間制約下での脳情報処理の仕組みについては未解明の点も多く,それらの特徴を評価することは容易ではない.本稿では,野球の打撃やテニスのレシーブを模した素早い感覚運動課題を遂行している際の脳情報処理の働き,いわば感覚運動“脳力”の評価を試みた研究事例を紹介する.
  • 持丸 正明, 村井 昭彦, 田中 孝之, 栗田 雄一, 南澤 孝太, 稲見 昌彦
    2021 年 45 巻 2 号 p. 80-83
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/05/14
    ジャーナル フリー
    超人スポーツとは,人間の身体能力を補綴・拡張する人間拡張工学に基づき,人の身体能力を超える力を身につけ「人を超える」,あるいは年齢や障碍などの身体差により生じる「人と人のバリアを超える」ことによって生み出される新しいスポーツ競技である.拡張された超人同士がテクノロジーを自在に乗りこなし,競い合う「人機一体」の新たなスポーツを創造することを目指している.さらなる「人機一体」の技術の開発に向け,競技者同士が同一の技術(道具)を用い,その使いこなし方や身体能力,戦略で競い合う超人スポーツ競技ではなく,最先端の人間拡張工学と身体能力を競技者同士が自在に開発,適用して,独自技術と身体能力で競い合い,記録に挑戦するかたちの競技を新たに創り出すという目的で,3 つのグランドチャレンジを設定し,2020 年度の第 1 回グランドチャレンジを実施した.
研究
  • ―若年から中年にかけて変化する特徴と,中年から高齢にかけて変化する特徴―
    齋藤 早紀子, 小林 吉之
    2021 年 45 巻 2 号 p. 84-93
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/03
    ジャーナル フリー
    本研究は,年齢と性別が歩行中の身体全体の運動学的・運動力学的特徴に与える影響を明らかにすることを目的とした.成人223 名のデータから,1 歩行周期中の全身8 関節の角度とモーメントおよび骨盤の角度の3 平面を計算し,時間正規化の後,主成分分析を行った.得られた主成分得点について,年齢層と性別を要因とする2 元配置分散分析を行った.その結果,第1,第5 主成分は性別の影響が,第3,第7,第19 主成分には年齢層の影響が認められた.下位検定の結果,第7 主成分は加齢に伴い一律に変化する特徴を,第3 主成分は若年から中年にかけて変化する特徴を,第19 主成分は中年から高齢にかけて変化する特徴を表していることが分かった.これらの主成分が関連する角度とモーメントを再構築し群間で比較した.その結果,若年から中年期には,上肢の前後方向のふり幅が減少し,1 歩行周期の50 ~ 60% での股関節と足関節の角度とモーメントのピーク値が減少すること,中年から高齢期には,上肢と下肢の動きのタイミングのずれが増大することを示した.
  • 佐藤 幸一郎, 山田 洋, 内山 秀一, 小河原 慶太
    2021 年 45 巻 2 号 p. 95-101
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/07/03
    ジャーナル フリー
    本研究はサッカー競技経験者とサッカー競技未経験者に対してボールリフティングを行わせ,操作脚の動作および筋電 図データから熟練度の違いによる運動制御機構を明らかにすることを目的とした.膝関節および足関節の屈曲筋,伸展筋の筋電図データを記録し,得られたデータからCCI(Co-contraction Index:同時収縮値)を算出した.動作局面はボールの位置座標を用いて,Touch 局面とKick 局面に局面分けをした.Kick 局面の前脛骨筋を除いて,活動量は熟練群が未熟練群と比較して低値を示した.Touch 局面の膝関節においてCCI は熟練群が高値を示したが,Kick 局面の足関節においてCCI は,熟練群が低値を示した.熟練群は,足関節制御を用いてボールリフティングを行うが,未熟練者は,膝関節制御を用いてボールリフティングを行っていることが示唆された.
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