バイオメカニズム学会誌
Print ISSN : 0285-0885
31 巻, 4 号
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解説
研究
  • 小堀 聡
    2007 年31 巻4 号 p. 206-213
    発行日: 2007年
    公開日: 2009/03/02
    ジャーナル フリー
    反転を伴うトラッキング動作の学習過程を調べるとともに,被験者の瞳孔径の変化を測定した.反転とは,ジョイスティックの操作方向とカーソルの移動方向との関係が,試行途中で反転することをいう.この課題は,新規の感覚運動変換を学習することを要求する. 12名の健常な被験者には 6つのブロックで学習を行わせた.その結果,トラッキング誤差が減少するという学習効果が認められた.また,反転に伴い散瞳が観測されたが,動作の学習とともに散瞳量も減少していった.しかし,誤差と散瞳量との相関が見られなかったことから,散瞳は単に誤差に対する反応だけで生じたものではなく,むしろ反転への対応に伴う認知的負荷によるものと考えられる.
ショートペーパー
  • 杉尾 雄一, 金武 良太, 大惠 克俊
    2007 年31 巻4 号 p. 214-217
    発行日: 2007年
    公開日: 2009/03/02
    ジャーナル フリー
    私達は修得が容易であり高音質な人工喉頭の開発を目標としている.その音源として,小型・低消費電力・人体に悪影響を与えない圧電スピーカーに着目した.しかし,従来の圧電スピーカーは低周波数域において十分な音を生成できないという問題点がある.そこで,低周波数域においても十分な音を生成することができる圧電スピーカーを開発することを研究の目的とする. 低周波数の音声を生成するために,圧電スピーカーの共振周波数を低くするという方法が考えられる.そこで,共振周波数の低い振動板を使用した圧電スピーカーの特性評価を行なった.その特性評価方法として,有限要素解析によるコンピュータシミュレーション,また,高速フーリエ変換による音響解析を行なった. コンピュータシミュレーションの結果から,振動板の剛性を調整すれば,その共振周波数を下げることができることが確認できた.そして,その振動板を用いた圧電スピーカから生成された音の音響解析の結果においても,共振周波数の低下を確認することができた.
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