日本養豚学会誌
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39 巻 , 1 号
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  • 山本 朱美, 高橋 栄二, 古川 智子, 伊藤 稔, 石川 雄治, 山内 克彦, 山田 未知, 古谷 修
    2002 年 39 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 2002/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    肉豚に, 欠乏するアミノ酸を添加した低タンパク質飼料を給与し, 尿量, 糞尿への窒素排泄量およびアンモニア発生量に対する影響を調べた。体重約35kgの去勢豚12頭を代謝ケージに収容し, 標準タンパク質飼料 (CP16.4%, 標準CP区) またはアミノ酸添加低タンパク質飼料 (CP10.9%, 低CP区) をそれぞれ6頭に28日間にわたり不断給与した。試験開始後8~12日目に窒素出納試験を実施し, また, 28日目に糞および尿を採取してアンモニアの発生量を調べた。その結果, 増体量, 飼料摂取量および飼料要求率ではCP水準による差は認められなかったが, 飲水量は低CP区で標準CP区の約87%と少なくなり, 尿量は低CP区で67%に低減する傾向を示した。また, 糞および尿への窒素排泄量は, 低CP区では標準CP区に比較してそれぞれ82%および50%に, また, 総窒素排泄量は62%に減った。さらに, 糞尿混合物からの発生アンモニア濃度は, 混合1日目で, 低CP区は標準CP区の36%と著しく低くなった。以上の結果より, 飼料中のアミノ酸バランスを整えた低CP飼料を肉豚に給与すれば, 発育成績は損なわずに, 糞尿への窒素排泄量が減るばかりでなく, 尿量およびアンモニア発生量も低減されることが示された。
  • 山本 朱美, 青木 幸尚, 伊藤 稔, 石川 雄治, 山内 克彦, 山田 未知, 古谷 修
    2002 年 39 巻 1 号 p. 8-13
    発行日: 2002/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    養豚飼料へのリンゴジュース粕の添加が尿中窒素排泄量に及ぼす影響について検討した。開始時体重が約40kgの去勢雄豚8頭を供試し, 4頭にはCP15.8%のトウモロコシとダイズ粕を主体とする標準的飼料を体重の3%給与し (標準飼料区), 他の4頭には同量の標準飼料とともに乾燥リンゴジュース粕を体重の0.9%の割合で添加して給与した (リンゴ粕区)。豚は代謝ケージに収容し, 9日間の予備試験の後, 5日間にわたって全量の糞尿を採取して窒素出納を調べた。1日当たりの窒素摂取量は標準飼料区およびリンゴ粕区で, それぞれ, 31.9および35.3gであった。尿中窒素排泄量は, それぞれ, 16.8および10.7gとリンゴ粕区で36%低くなった (P<0.01) が, 逆に, 糞中窒素排泄量は, それぞれ, 5.3および10.9gとリンゴ粕区で多くなった (P<0.01)。総窒素排泄量は, それぞれ, 22.1および21.6gで差が認められなかった。
  • 丹羽 太左衞門, 瑞穂 当, 副島 昭彦, 高橋 明
    2002 年 39 巻 1 号 p. 14-32
    発行日: 2002/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    豚の性成熟期を明らかにするために, 改良種4種 (M. W., B, L. W., P.) 計528頭と中国種 (C.) 84頭について生殖器系の発育を形態学的, 組織学的, 生理学的に研究調査すると同時に, 射精能力, 初発情 (初排卵), 受胎能力等について観察・調査を行った。
    A. 雄豚の性成熟期について: 1) 精巣, 精巣上体, その他副生殖腺の重量発育および比体重値は改良種では4~8ヵ月齢において増大が著しいが, 中国種では2~5ヵ月齢頃から発育が著しく, きわめて早熟である。2) 陰茎の遊離期は, 改良種では生後114~248日, 体重24.0~65.0kg前後であるが, 中国種では生後55~100日, 体重4.6~16.0kgできわめて早い。3) 精巣の組織学的所見において, 精細管口径の発達は改良種では4~6ヵ月齢の間において著しく, 7~8ヵ月齢で約200μmに達するが, 中国種では2~3ヵ月齢の間において発達が著しく, 4ヵ月齢で約200μmに達する。4) 精細管内に初めて精子を認めた日齢は, 改良種では大体生後120日, 体重27~35kg前後であったが, 中国種では生後40日, 体重4.2kgであった。5) 精子を認める精細管数, 精巣成熟度は, 改良種では4~5ヵ月齢から増加し5~6ヵ月齢でほぼ一定するが, 中国種では2ヵ月齢頃から増数が著しく, 3ヵ月齢でほぼ一定する。6) 精巣上体尾部に初めて精子が出現する時期は, 改良種では生後120日過ぎであるが, 中国種では生後約60日できわめて早い。なお精巣上体尾部内の精子数, 精子の活力並びに生存時間および形態等の成熟も中国種は改良種に比べて約2~3ヵ月早い。7) 射精能力の発現時期は, 改良種では151~255日齢, 体重32.0~78.5kgであるが, 中国種では84~133日齢, 体重10.2~19.5kgで, きわめて早い。8) 初回射精の精液量, 精子数は中国種において少ない。
    B. 雌豚の性成熟期について: 1) 初発情 (初排卵) の時期は, 改良種では194~328日齢, 体重52.0~120.0kgであったが, 中国種では147~191日齢, 体重17.9~36.5kgであった。2) 中国種の初発情豚の若干例について受胎試験を行った結果, 繁殖能力は正常であり, 産子数, 妊娠期間も正常であった。
    以上のことから中国豚 (雄, 雌) の性成熟期は改良種に比べて著しく早いことが明らかである。
  • 桝田 博司
    2002 年 39 巻 1 号 p. 33-40
    発行日: 2002/03/10
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
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