日本養豚学会誌
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28 巻 , 3 号
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  • 久米 勝已
    1991 年 28 巻 3 号 p. 175-180
    発行日: 1991/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 杉本 隆重, 赤地 勝美, 矢崎 政義, 新部 昭夫
    1991 年 28 巻 3 号 p. 181-191
    発行日: 1991/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    近年, 養豚界は過剰生産による豚肉価格の低迷や輸入肉との競争で, 厳しい経営が強いられている。生産効率を上げるため, 適正な規模拡大や新設備, 新技術の導入を図り, 経営の強化が要求されている。このため, 生産量を正確に把握し, 資金調達とその返済計画を立てるためのシミュレーション・プログラムを開発し, 1988年9月から1989年8月に亘る実際の養豚農家における測定データと, 本プログラムによる計算値との比較検討をおこなった。その結果, 実測値に対する実測値と計算値の差の割合 (誤差割合=(実測値-計算値)/実測値×100) を累計値で比較すると, 離乳頭数では開始月から6カ月で1.62%であったが, 更に1年後には0.13%に減少した。同様に総出荷頭数の誤差割合を累計値で比較すると, 開始月から6カ月で-0.10%であったが, その後は約1%の値であった。在庫頭数では最大値で0.62%と小さい値であった。飼料費は, 各月の平均誤差が約5.8%であり, 1年間の累計での誤差割合は約0.08%と極めて小さい値であった。このように正確な生産量や売上高, および損益を基に資金の過不足を把握し資金計画を立てることに本プログラムは実用上, 十分利用可能であることが分かった。
  • 山田 豊, 美斉津 康民, 瑞穂 当
    1991 年 28 巻 3 号 p. 192-196
    発行日: 1991/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    コンクリート舗装 (硬い床) およびアスファルト舗装 (軟らかい床) の単飼のストール豚房およびコンクリート舗装で土の運動場つきの群飼豚房について, 肢蹄の障害および廃用の状況ならびにアクチノミセス・ピオヂェネス・プロテアーゼ抗体価を調査した。廃用に至る程度の障害の発現は, コンクリート床の単飼ストール豚房で最も多く, 次いでアスファルト床の単飼ストール豚房, コンクリート床の群飼豚房の順であった。抗体価の上昇と床構造あるいは運動の有無については, 特別の関係があるようには思われなかった。
  • 宮腰 裕, 柴田 輝, 押村 達哉, 白井 清治, 四辻 英巳
    1991 年 28 巻 3 号 p. 197-204
    発行日: 1991/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    出生直後の子豚に対して, 人工授乳装置からの自発的吸乳行動を促す目的で, 実験を行った。表面を保温したスポンジを用いた授乳装置Aでは, 出生後30分間に供試子豚数の56.5%が吸乳に成功し, 出生後吸乳開始までの所要時間は, 平均17.8分であった。しかし, この装置では, nosing を中止する子豚が観察された。温湯を入れたゴム袋を用いた授乳装置Bでは, 子豚の接触による揺らぎが見られ, それが子豚の活発な nosing を促すことが観察された。出生後30分間にこの装置から吸乳した子豚数は供試子豚の82.6%, 出生後吸乳開始までの所要時間は平均10.3分であった。この実験に用いた人工乳頭は, 子豚のくわえこみ反射および吸引反射を誘起し, さらに口に入れると容易に代用乳が出る構造により, 子豚は1度その乳頭を口に入れると確実に吸乳行動を発現し, それを継続した。
    子豚の nosing およびくわえこみ反射を刺激することにより, 出生直後の子豚に対して人工授乳装置からの自発的な代用乳摂取を促すことが可能であった。
  • 中西 喜彦, 前園 洋史, 永井 卓也, 平 篤郎, 後藤 和文, 小川 清彦
    1991 年 28 巻 3 号 p. 205-210
    発行日: 1991/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    精子の耐凍能の個体別差の原因究明のため, 雄ミニブタ5頭の射出精子で凍結精液を作成し個体の耐凍能を比較した。次に豚精漿中に含まれる塩基性タンパク質に注目し, 精巣上体尾部精子を2時間個体別精漿と混合して保持した後, 凍結精液を作成し, 耐凍能の変化を観察した。さらに, 個体別精漿における精漿中の塩基性タンパクによる赤血球凝集反応の強弱を観察し, 精巣上体精子の耐凍能との関連性を調べた。その結果, 精巣上体精子の耐凍能は希釈液で保持したものと比べて明らかに精漿との混合保持によって低下した。しかし, 低下の程度は個体別精漿によって違いがみられ, 射出精子における耐凍能と同じ傾向を示した。赤血球凝集反応を個体別精漿間で比較すると, 射出精子および精巣上体精子で各精漿と混合保持して耐凍能の優れた個体のものでは凝集反応が弱く, 3,200倍までの希釈で凝集が供試例の半数でマイナスになるのに対して, 最も耐凍能の劣った個体では12,800倍まで凝集が認められた。以上のことから, 豚精子における個体別耐凍能の強弱は精漿中の塩基性タンパク質のなんらかの差が主因ではないかと考えられる。
  • 中西 喜彦, 小川 清彦, 柳田 宏一, 山内 忠平
    1991 年 28 巻 3 号 p. 211-218
    発行日: 1991/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    医生物学の進展に伴い大型実験動物として, 実験用小型豚の必要性が増している。筆者らは1978年に, オーミニ系交雑種雄豚1頭, 雌豚2頭を導入し, 閉鎖集団として現在まで繁殖してきた。その間における近交係数の推移, 産子数, 生存率, 主要体尺測定値および本ミニブタの特徴について示すと次の通りである。
    1. 1978年に導入してから1989年に出生した個体でほぼ6~7世代に達した。出生時期を3期に大別して平均近交係数を示すと, 第1期 (1978~1980); 12.5%以下, 第2期 (1981~1985); 28.2%, 第3期 (1986~1989); 41.4%であった。最も近交係数の高い個体は57.0%までになっている。
    2. 産子数は, 全飼育期間中の分娩例で平均5.0頭 (N=45) に対して, 第1期で5.7頭, 第3期で4.7頭と1頭減少した。しかし, 分娩季節による産子数の違いをみると, 春子; 5.5頭, 夏子; 5.1頭, 冬子; 5.0頭に対し, 秋子は4.0頭と最も少なく, 近交係数増加の影響よりも夏季の交配時の影響をより受けていた。
    3. 生存率では全平均の78.0%に対して, 第1期の77.2%から第3期の74.5%まで2.7%低下した。分娩季節でみると春子72.7%, 夏子90.2%, 秋子77.5%および冬子66.0%と冬季に著しく低下した。
    4. 主要体尺測定値 (体重, 体長, 体高) でみると, 生時体重雄0.55kg, 雌0.50kgのものが, 6ヵ月齢 (雄20.5kg, 74.6cm, 39.5cm, 雌23.7kg, 74.7cm, 38.9cm), 12ヵ月齢 (雄36.7kg, 88.6cm, 47.9cm, 雌40.1kg, 87.3cm, 44.9cm) および18ヵ月齢 (雄48.6kg, 100.2cm, 54.0cm, 雌58.1kg, 94.9cm, 51.5cm) であった。
    5. 毛色は白色がほとんどであるが一部斑点状の黒点が現れる個体がある。また, 完全な黒色のものが全期間中13.7%出現した。性質は極めて温順で人に懐き易い。
    以上のことから本ミニブタ集団は小型, 白色かつ取り扱い易い近交系ミニブタとして確立したものと考えられ, 今後の大量増殖による有効利用が望まれる。
  • 押田 敏雄, 吉川 康弘, 小林 義浩, 猪股 智夫, 田中 享一, 小西 信一郎
    1991 年 28 巻 3 号 p. 219-224
    発行日: 1991/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    通常に採血した豚血清の溶血の割合と溶血程度が, 血清生化学成分の測定値にどのような影響をおよぼすのかについて検討し, 以下の成績を得た。
    1. 溶血程度の内訳
    血清の溶血程度は溶血血清色見本 (CSH) により5段階に区分した。
    採血した豚74頭分の血清のうち, 非溶血血清 (-) は15検体で20.3%であり, 溶血程度 (±) は29検体で39.2%, 溶血程度 (+) は12検体で16.2%, 溶血程度 (廾) は15検体で20.3%, 溶血程度 (卅) は3検体で4.0%であった。溶血程度 (+) 以上の検体は約4割を占めた。
    2. 測定値への影響
    1) 溶血程度 (±) では測定値が非溶血血清に比べ, 過大, 過小とならない項目: 総蛋白量, 蛋白分画, BUN, ALP, GOT, GPT, LDH活性値, LDH分画, グルコース, 総コレステロール, トリグリセリド, リン脂質, 鉄, カルシウム, マグネシウムおよび無機リン
    2) 溶血程度 (+) より測定値が非溶血血清に比べ, 有意に過小となる項目: LDH1
    3) 溶血程度 (廾) より測定値が非溶血血清に比べ, 有意に過大となる項目: LDH活性値, LDH5
    4) 溶血程度 (卅) で測定値が非溶血血清に比べ, 有意に過大となる項目: GOT, GPT,β-分画, LDH4
    5) 溶血程度 (卅) で測定値が非溶血血清に比べ, 有意に過小となる項目: トリグリセリドおよびリン脂質
    6) 溶血程度 (卅) でも測定値が非溶血血清に比べ, 過大, 過小とならない項目: 総蛋白量,β-分画を除く他の分画, A/G比, BUN, ALP, LDH2, LDH3, グルコース, 総コレステロール, 鉄, カルシウム, マグネシウムおよび無機リン
  • 矢挽 輝武, 石井 泰明, 眞田 武, 楢橋 綱雄, 浜野 厚, 深見 直
    1991 年 28 巻 3 号 p. 225-230
    発行日: 1991/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    肺炎や下痢の慢性疾病のほか, 豚萎縮性鼻炎及びオーエスキー病の発生がみられ, 生産性向上が困難と考えられた飼養豚に Peptidoglycan 含有 Bifidus 菌体末, ならびに甘草末, ニンニク末, および血漿 (血清) 粉末等の添加飼料を給与したところ, 以下の生産性向上が認められた。
    1. 一貫経営養豚農場における, 無添加飼料給与期と添加飼料給与期との比較。
    (1) 子豚の生産頭数の比較では, 無添加3か月間は平均10.4頭, 添加3か月間は平均11.3頭で, 後者は0.9頭も多かった。
    (2) 肉豚上物率の比較では, 無添加3か月間の平均は44.5%, 添加3か月間54.0%で後者は9.5%も高かった。
    (3) 衛生費では, 無添加3か月間を100%とした場合, 添加3か月間の平均が63.0%で, 37.0%の低減が図られた。
    2. 肥育豚専門農場のへい死率の比較: 添加飼料給与区が1.4%で, 無添加対照区の9.1%と比較し, 1/6もの低減効果が認められた。
  • 紫野 正雄, 于 喜橋
    1991 年 28 巻 3 号 p. 231-235
    発行日: 1991/09/30
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
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