Amcinonide軟膏基剤3種, そのクリーム基剤1種, 軟膏基剤の成分であるethylene carbonateおよびpropylene carbonateの計6試料の皮膚安全性をパッチテストおよび光パッチテストで検討した。対象は正常志願者25例と接触皮膚炎患者11例の計36例である。Propylene carbonateでアレルギー反応1件を認めたが, これはFAPG基剤のfluocinonideクリームで医原性皮膚炎を生じ, propylene glycolに感作を見出した症例である。
また, ethylene carbonateに明らかな光毒性を認めたが, その稀釈により急減消失した。
皮膚刺激指数からみて, その安全性は軟膏基剤C, A, B, クリーム基剤の順となり, 軟膏基剤は安全品, クリーム基剤は許容品となる。光毒指数から, 軟膏基剤3種, クリーム基剤ともに安全と思われるが, ethylene carbonate50%水溶液に明らかな光毒性を認めたので, その使用濃度は低い方が安全であろう。
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