新日本実業株式会社および日本グラクソ株式会社提供の新ステロイド・ホルモンSN-203 (Clobetasone 17-butyrate) 軟膏の治療効果および至適濃度検討を7例の乾癬患者皮疹上のパッチテストにより施行した。SN-203濃度は0.1%, 0.05%, 0.025%の3段階で基剤を含む4試料, 市販ステロイド外用剤7試料を対照とし, 計11試料で, 試料, 症例および判定日の3元配置分散分析 (繰返しなし) を行った結果, 試料間に有意差を認め, WSD法による各個検討でSN-203軟膏の治療効果が市販1級外用剤に匹敵し, その至適濃度は0.05%であることを見出した。
接触過敏症と思われた20例の患者において, 0.05% SN-203軟膏および基剤の2試料のパッチテストおよび光パッチテストを行い, アレルギー反応も光毒性反応も認めず, 皮膚刺激指数は基剤が12.5を示し, 安全許容域にあるといえる。
抄録全体を表示