4年前より右上腕, 両大腿内側, 左上腕へ進行性に生じた70才女性のlymphomatoid papulosisの一例を市販モノクローナル抗体を用い組織学的に解析。進展巣では主に大型のchromatinに富む脳回転状核を有す細胞からなりWillemzeらのB型に類似し, 主にOKT4, OKT9, OKT10, HLA-DR陽性helper/inducer activated T細胞を示す。消褪期巣では主に小型リンパ球様細胞でOKT4, OKT9, OKT10陽性細胞は減少, OKT8陽性細胞が増加しactivated T helper細胞の減少を示す。治療: 皮疹にnatural β-IFN (東レ), recombinant β-IFN (東レ), recombinant α-IFN (武田, ロッシュ, シェーリング), recombinant γ-IFN (塩野義) 等の300~500万U/3
mlを少量2週間毎に1~2回局注し消槌。長期間natural β-IFNを局注した右上腕ではその後の皮疹の発症が抑制されている。またBCG菌体水溶性核酸成分 (三井製薬) の大腿片側への局注で反対側非局注部の皮疹の消槌もみられた。
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