(A) 蕁麻疹25例, (B) 湿疹・皮膚炎50例, (C) 皮膚痙痒症18例, (D) 痒疹7例の計100例に対して, 塩酸アゼラスチン (アゼプチン
®) を1日2mg投与し, その臨床的有用性を検討した。(A) と (C) に対しては2週間, (B) と (D) に対しては4週間投与した。全般改善度は, やや改善以上で見ると (A), (B) 共に96.0%, (C) 83.3%, (D) 100%であった。副作用は (A) に3例, (B), (C) に各1例見られた。従って, 有用度も, やや有用以上で見ると (A), (B) 共に96.0%, (C) 83.3%, (D) 100%となり, 本剤の高い有用性と安全性が認められた。さらに, 他の抗アレルギー剤, 抗ヒスタミン剤, 外用剤等の前投薬とも比較して考察した。
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