雑草研究
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24 巻, 3 号
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  • 広瀬 和栄
    1979 年 24 巻 3 号 p. 149-158
    発行日: 1979/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 浜田 虔二
    1979 年 24 巻 3 号 p. 159-169
    発行日: 1979/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 一幸, 張 暎煕, 草薙 得一
    1979 年 24 巻 3 号 p. 170-175
    発行日: 1979/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    熟期の異なる水稲3品種を2作期に植え付け, 作期および品種の差異がウリカワとミズガヤツリの地上部生育および塊茎形成に及ぼす影響ならびに雑草害について検討し, 次の結果を得た。
    1) 水稲立毛期間の株数は, ウリカワでは各品種区とも普通期植えが早植えよりもやや多く, ミズガヤツリは逆に早植えで多かった。また, 品種区間差は早植えのウリカワで認められたが, その他の区では明瞭でなかった。
    2) 水稲刈取後の再生は, 両草種とも早植え・極早生区で多かった。塊茎形成量は発生株数あるいは再生株数におおむね対応した関係を示し, 特に早植え・極早生区で多かった。
    3) 水稲の生育および収量に対する両草種の影響は, ウリカワでは両作期とも軽微であったが, ミズガヤツリでは, 早植えでは茎数が抑えられ, 生育中期からは水稲のLAI, 地上部乾物重が減少し, 穂数減を招いて減収し, 普通期植えでは穂数減は比較的少なかったものの, 生育後期に影響が現れ, 登熟不良となった。減収程度は早植え (45~69%)>普通期植え (40~45%) で, 特に早植え・極早生区で大きかった。
  • 第1報 北海道 (札幌市・帯広市周辺) における雑草群落区分
    酒井 博, 佐藤 徳雄, 奥田 重俊, 川鍋 祐夫
    1979 年 24 巻 3 号 p. 176-181
    発行日: 1979/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    北海道の牧草地においては, セイヨウタンポポ・エゾノギシギシ・オオバコの3種が出現頻度が極めて高く, 牧草地の代表的な雑草である。北海道に局地的に出現するものとして, セイヨウタンポポ・オオヨモギ・オオダイコンソウなどがあげられる。
    北海道における牧草地の雑草群落は以下の型に区分される。
    I. シロザ-イヌタデ型群落 (区分種-シロザ・イヌタデ・ハコベ・ナズナ)
    1. ホソアオゲイトウ群 (区分種-ホソアオゲイトウ・テリミノイヌホオズキ・アキノエノコログサ)
    2. スズメノカタビラ群 (区分種-スズメノカタビラ
  • 第2報 北海道 (札幌市・帯広市周辺) における雑草群落の動態
    酒井 博, 佐藤 徳雄, 奥田 重俊, 川鍋 祐夫
    1979 年 24 巻 3 号 p. 182-187
    発行日: 1979/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    前報において, 北海道における牧草地の雑草群落の区分を行ったが, 本報ではその動態について考察した。
    牧草地の雑草群落の動態は, 土壌条件と管理条件を両軸にしてまとめられる。I型 (シロザ-イヌタデ型群落) は富栄養立地に成立するが, 多肥や家畜の糞尿による不食によってホソアオゲイトウ群に変わり, 過放牧によってスズメノカタビラ群に変わる。II型 (典型群落) は中栄養立地に成立するが, 排水不良地ではオオチドメ群となる。III型 (ヘラオオバコ型群落) は貧栄養立地に成立するが, 砂質土壌ではブタナ群に遷移しやすい。I・II・III型の群落は, 土壌条件と管理方法によって互いに移行し得るものと考えられる。
    さらに, 各種雑草群落について, P-A指数・生活型の面から考察を行い, その関係を明らかにした。
  • 第9報 土壌改良剤 (ソイラック) の施用が雑草の植生に及ぼす影響
    菅原 清康
    1979 年 24 巻 3 号 p. 188-193
    発行日: 1979/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    1) 本研究は, 比較的古い火山灰土壌からなる新開墾畑に土壌改良剤ソイラックを施用し, それに伴って生起する土壌の理化学的性質と雑草植生との関係を究明しようとしたものである。
    2) 供試5試験区に発生した草種は, 施用1年後が山野草, 2~6年後が山野草+畑地雑草で, 各年の主要雑草もおおむね同傾向を示し, 試験区間に明らかな植生の相異は認められなかった。
    3) ソイラックを10a当たり0, 50, ならび100kg施用した3試験区の雑草個体数および草重は各年とも相異がなかったが, 200および400kg区ではそれらが大幅に増加した。また, 6.6m2当たり平均の草種数が, 5試験区を通じ, 施用1年次の15~18種から6年次には31~35種に増加したが, 試験区間に一定傾向は認められなかった。
    4) 土壌の化学的性質の年次的変化については, 各試験区間にさしたる相異が認められなかったが, 土壌の硬度および原土, 風乾土の粒団百分率 (土壌の集合度) は200および400kg施用区で他区と顕著な相異が認められた。
    5) 雑草個体数および生草重増大の現象が生起する境点は, 本研究の場合, 土壌硬度の低下が1.86~2.23kg/cm2, また0.5mm以上の粒団百分率の増加が原土で3.18~5.54%, 風乾土で2.49~5.75%の間にあるとみられる。
    6) ソイラックの有する土粒の粘着効果は, 供試した種類の土壌で耕深28cmの場合, 10a当たり200kg施用で約3ヵ年, 400kg施用で約5ヵ年程度であるようにみられる。
  • 第3報 オーキシン型除草剤, 特に chloramben によるダイズ屈曲害に対するOMの効果
    沖井 三孔, 渡辺 克之, 近内 誠登, 竹松 哲夫
    1979 年 24 巻 3 号 p. 194-198
    発行日: 1979/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    オーキシン型除草剤, 特に chloramben に対する茎葉処理型薬害軽減剤OMおよびその類縁体の加用効果をダイズを用いて検討した。
    (1) Fenac のイネ科植物 (コムギ, イネ, 食用ビエ) に対する殺草活性は, OM混用により, ほぼ完全に消失した。3,4-DP〔2-(3,4-dichlorophenoxy) propionic acid〕ブチルエステルに対しても上記とほぼ同様な結果を認めた。
    (2) Chloramben によるダイズの屈曲害は, chloramben に対し等モル量以上の1,10-decamethylene diamine の混合により, 地上部の生長を抑制することなく, 有効に軽減された。
    (3) α,ω-Diaminoalkanes のダイズへの茎葉処理効果を検討した結果, OMに地上部生長の促進効果を認めた。
  • 第1報 5-bromo-3-butyl-6-methyluracil の作用特性について
    白川 憲夫, 富岡 博実, 岩根 吉孝, 竹内 正毅, 千田 重男, 広田 耕作
    1979 年 24 巻 3 号 p. 199-207
    発行日: 1979/10/25
    公開日: 2009/12/17
    ジャーナル フリー
    ウラシル系除草剤S-113およびS-114の作用特性を検討した。
    1. 温室内の播種直後土壌処理では, S-113およびS-114いずれもマメ科作物に対して, bromacil に比べて著しく作用は小さい。ヒエおよびコマツナとマメ科作物との選択殺草性の順位は, S-113の場合はエンドウ=アズキ>ダイズ>インゲンの順であった。また, S-114ではエンドウ>アズキ>ダイズ>インゲンの順であった。
    2. 生育期茎葉処理でも bromacil より作用は著しく小さく, 同様に選択殺草性の順位は, S-113の場合はエンドウ>インゲン>アズキ≧ダイズの順であり、S-114ではエンドウ=インゲン=ダイズ>アズキの順であった。
    3. S-113およびS-114の最適処理時期を検討した結果, 選択殺草性からみて, 播種直後土壌処理が最も適切であると判断された。
    4. 圃場試験では, S-113の場合a当たり5gの播種直後土壌処理でラッカセイ, ダイズ, アズキならばにエンドウに対し適用性が認められた。またS-114では, 同薬量でエンドウに適用性が認められた。
    5. 土壌水分と作用力との関係は, 含水量が大になるほどヒエ殺草力は増大したが, 通常のマメ科作物畑での含水量65~75%では, S-113およびS-114いずれも高い選択殺草性を発現することが判明した。
    6. 土壌中での移行性は, 埴壌土では bromacil>S-113≧S-114の順であり, 砂壌土では bromacil>S-113=S-114の順であった。
    7. 土壌中での残効性は, 半減期がS-113およびS-114いずれも埴壌土で90日, 砂壌土で70~80日であった。土壌中ではきわめて安定な化合物であることが判明した。
  • 野口 勝可, 伊藤 一幸, 千坂 英雄
    1979 年 24 巻 3 号 p. 208-213
    発行日: 1979/10/25
    公開日: 2009/12/17
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