日本養豚学会誌
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35 巻, 4 号
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  • 坂田 亮一, 森田 英利, 永田 致治, 浅野 俊孝
    1998 年 35 巻 4 号 p. 117-120
    発行日: 1998/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    食塩による豚肉の変色および色素量減少に対するビタミンE製剤の添加効果を調べるため, と畜後24時間の豚ロース部挽肉に食塩を2%量加え, これにビタミンE製剤をビタミンEとして0.02%量添加した試料を, 好気的条件下で1週間, 2~3℃で保存した。その結果, ビタミンEは食塩添加によるヘム色素量の減少を抑制した。この系に, 亜硝酸ナトリウムを50ppm添加し嫌気的条件下 (真空包装) で1週間保持すると, 対照試料と比べビタミンE添加試料で発色率が高く, 残存亜硝酸塩量が低下した。さらに, この系にアスコルビン酸ナトリウムを加えた場合, ビタミンEの添加によって発色率が増加した。次に食塩およびビタミンE製剤を添加した豚ロース部挽肉試料を, 好気的ならびに嫌気的条件下で2週間2~3℃で保存した結果, いずれの条件においても食塩を含む試料で赤色度はやや増加する傾向を示した。好気的保存の場合, TBAR値の測定結果から, ビタミンE添加により貯蔵中の脂質酸化は明らかに抑制された。嫌気的条件下では, ビタミンE添加によって食塩添加試料より赤色度が高く, 貯蔵中の赤色度の低下が抑制される傾向にあった。食塩添加によるヘム色素の減少は, 嫌気的貯蔵下ではみられなかったが, ビタミンE添加により貯蔵中の脂質酸化は抑制された。
  • 祐森 誠司, 池田 周平, 鈴木 伸一, 栗原 良雄, 伊藤 澄麿
    1998 年 35 巻 4 号 p. 121-125
    発行日: 1998/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    著者らは環境温度を日内変動させた場合, 子豚の成長におよぼす影響についての一連の研究を行っており, 特に高温環境を中心にその影響を検討してきた。本報告は高温一定環境が子豚の成長におよぼす影響について知る目的で行った。試験区は, 21℃区, 27℃区, および33℃区の3区を設定し, 母豚の分娩に合わせて2回の試験を行った。供試子豚は中ヨークシャー種×大ヨークシャー種の雌子豚6頭, 中ヨークシャー種雄17頭を用いた。2回共に各温度区の平均体重が等しくなるように配分した。各試験は, 供試子豚の内1頭が25kgに達した時点で終了した。試験期間中の飼料および水の摂取は自由とした。測定項目は, 1日当たり平均増体量, 1日当たり平均飼料摂取量, 飼料効率, 体温とした。体温以外の項目については, 試験開始時の各子豚の体重が異なるので, 共分散分析により補正した。1日当たり平均増体量は, 21℃区, 27℃区に対して33℃区が有意に低い成績を示した。1日当たりの平均飼料摂取量ならびに飼料効率は, 33℃区が21℃区に比べて有意に低い成績を示したが, 27℃区はどちらの区に対しても有意の差は認あられなかった。体温についてはほとんど差がみられなかった。このことから, 高温環境は体温にほとんど影響が見られなかったが, 増体量および飼料摂取量に影響がみられ, さらに33℃になると, その影響が顕著に表れ, 飼料効率の低下がみられた。今後はエネルギー代謝の影響も考えられることから, この点についても検討する必要があると考えられる。
  • 河野 建夫, 榊原 徳造
    1998 年 35 巻 4 号 p. 126-134
    発行日: 1998/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    大ヨークシャー種雌豚53頭 (経産49頭, 未経産4頭) を交配後23~95日の間でと殺し, 胎子および子宮内容物の発育状況を調査した。あわせて妊娠の進行に伴い雌性生殖器各部位の重量や長さがどのように変化するかについても調べた。妊娠の進行に伴い胎子重量は指数曲線的に, また胎子長は直線的に増加した。妊娠日数 (X) に対する回帰式として,
    胎子重量: Y=e-38.497・X(16.291-1.404・logX) (R2=0.997)
    胎子長: Y=0.3057X-6.2899 (R2=0.964)
    が得られた。胎子数は1腹当り6頭から18頭の範囲にあったが, それと胎子重量および胎子長との間に顕著な関連性は認められなかった。子宮角, 胎子胎盤, 子宮内容液 (羊膜液および尿膜液), 子宮頸および腟前庭は妊娠日数とともに重量の増加傾向が認あられた。また子宮角重量は胎子数とも関連が認められ, 胎子数が多いほど重い傾向にあった。黄体数に対する胎子数の割合については妊娠日数との関連は認められなかった。全黄体数に対する全胎子数の割合は71.7%であった。
  • 大野 興一
    1998 年 35 巻 4 号 p. 135-138
    発行日: 1998/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 高畑 隆
    1998 年 35 巻 4 号 p. 140-142
    発行日: 1998/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 古川 力
    1998 年 35 巻 4 号 p. 145-147
    発行日: 1998/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 呉 克昌
    1998 年 35 巻 4 号 p. 148-149
    発行日: 1998/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 赤地 勝美
    1998 年 35 巻 4 号 p. 150-151
    発行日: 1998/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
  • 1998 年 35 巻 4 号 p. 152-162
    発行日: 1998/12/25
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
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