日本養豚学会誌
Online ISSN : 1881-655X
Print ISSN : 0913-882X
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49 巻 , 1 号
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原著
  • 脇屋 裕一郎, 大曲 秀明, 山口 妃鶴, 河原 弘文, 宮崎 秀雄, 明石 真幸, 永渕 成樹, 松本 光史
    49 巻 (2012) 1 号 p. 1-13
    公開日: 2012/07/10
    ジャーナル フリー
    暑熱環境下における豚の生産性の低下は,アミノ酸リジンの摂取量の減少や消化率の低下,酸化ストレス亢進など様々な要因が複合して引き起こされていると考えられる。そこで,アミノ酸リジンをトウモロコシよりも多く含むという,飼料用米および大麦の特性と国内で生産される低利用資源(製茶加工残さ)の機能性特性を有効に活用して,暑熱条件下での肥育豚の枝肉および肉質に及ぼす効果を中心に解析した。同時に,飼料用米と大麦の粉砕粒度の違いが枝肉および肉質等に及ぼす影響を調査した。供試豚は三元交雑種(LWD)去勢豚を用いて,コンクリート平床豚房で各試験区6頭群飼により暑熱期(6~9月)に肥育試験を行った。試験区は,市販飼料のみを給与した対照区,市販飼料にトウモロコシを 15%添加した試験区 1,市販飼料に飼料用米10%と大麦5%を添加した試験区2,3(試験区2は飼料用米と大麦の粉砕粒度 2 mm以下,試験区3は粉砕粒度 2-5 mm)の4区を設置した。また,試験区1~3は大豆粕でCPおよびTDN充足率の調整を行い,さらに,製茶加工残さを肥育前期に2%,肥育後期に1%添加した。供試豚が 110 kgに達した時点でと畜して,枝肉調査,肉質の理化学特性の分析を行うとともに,最も高い肉質成績が得られた試験区と対照区とのロース肉の官能評価を行った。日増体量および飼料要求率等の発育成績では,試験区は市販飼料のみを給与した対照区と同等の結果が得られた。枝肉形質では,背脂肪厚(背)は対照区と比較して試験区が有意に薄くなることが確認された。肉質形質では,保水力,加熱損失等の物理性状や肉色は試験区間に差がほとんど確認されず,試験区は対照区と同等の成績が得られた。背脂肪内層の脂肪酸組成では有意な差は確認されなかったが,試験区2が他の試験区と比較して飽和脂肪酸含有率が減少する傾向に,また,不飽和脂肪酸については,C18:1が増加しC18:2が減少する傾向にあった。また,ロース肉の遊離アミノ酸含量についても,試験区2が他の試験区と比較して,グルタミン含量が増加する傾向となり,官能評価においても最も高い評価が得られた。以上の結果より,飼料米および麦を2 mm以下に粉砕して給与することで,肉質中の脂肪酸組成および遊離アミノ酸含量が改善し,また食味性もよく,製茶加工残さのカテキン効果により背脂肪厚が低減されることが示唆された。
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  • 千国 幸一, 柴田 昌利, 堀内 篤, 井手 華子, 大江 美香, 尾嶋 孝一, 室谷 進, 中島 郁世
    49 巻 (2012) 1 号 p. 14-22
    公開日: 2012/07/10
    ジャーナル フリー
    豚のアディポネクチン遺伝子 5′上流領域における塩基多型がブタの皮下脂肪層の厚さの違いと関連しているかを検討するため,ランドレース種,デュロック種,梅山豚種,金華豚種各 1 頭のアディポネクチン遺伝子エキソン 1 の 5′ 上流 1810bp を含む領域の塩基配列を決定し,決定した配列間の比較を行った。その領域内では 6 個所の塩基置換,1 個所のポリA数の違い,および 1 個所の欠失が認められ,塩基配列多型のパターンはランドレース種とデュロック種が示した L 型,梅山豚種の M 型,金華豚種のJ型の3種類に分けることができた。さらに各品種7頭について多型部位1個所と欠失部位の有無から遺伝子型を決定した結果,M 型は梅山豚種だけでなくランドレース種,デュロック種,金華豚種内にも存在することが明らかとなった。アディポネクチン遺伝子型と皮下脂肪厚との関係を見るため,204 頭から構成されるデュロック種と金華豚種のF2交雑種グループについて解析を行うと,L 型遺伝子を持つグループはM型やJ型遺伝子のグループよりも皮下脂肪層が薄く,アディポネクチン遺伝子 5′ 上流領域の多型が皮下脂肪層の厚さに関与しており,DNA マーカーとして利用の可能性が示唆された。
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