一般に行われている筋力測定法の他, 特殊な筋力測定を併用することにより, オリンピツク候補重量挙選手並びにパスケツト選手の体力測定を行い次の結果を得た。
(1) 重量挙選手が長胴短脚であるという事は, 立上る力を有効に使用出来るという意味において有利である。
(2) 重量挙選手は背腕及び腹背の持久力, 並びに瞬発筋力という点で優秀であるが, 敏捷性, 体柔軟性という特性も対照群よりもすぐれている。
(3) 重量挙競技記録と筋力とは必ずしも相関しない。
(4) 機能筋力計を利用して挙上力を測定すると, 最も有利な握り幅を決定することが出来る。
(5) 前腕回内力は腕屈筋群と, 前腕回外力は上腕伸筋群と関係が深い。
(6) 筋力図形を作成し, その利用方法について考案を行つた。
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