体力科学
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24 巻, 1 号
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  • ―垂直跳におけるジャンプパワーの発現より―
    植屋 清見, 水田 拓道, 日丸 哲也, 永田 晟, 山本 高司
    1975 年24 巻1 号 p. 1-10
    発行日: 1975/03/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    The aim of this study was to investigate quantitatively the power ability of middle and older aged men in the vertical jump.
    And, we would try to point out the changes with increasing ages and the influences of the environments factor to the power ability.
    Based on the environment point of view, we put an emphasis and consideration on those who did physical exercises and also those who drove a car in a daily life.
    Subjects were the health 201 men who visited the sports sauna training center of national stadium for physical exercises.
    The power was calcurated from the force and velocity concerning of jumper's C.G. during the take off motion. The force was measured by using a strain gage type tranceducer, and the velocity was calcurated by integrating the equation of motion about of C.G.
    Result:
    The power ability of middle and older aged men in the vertical jump decreased with increasing ages.
    The rate of decrease with every 5 years of age was 0.248 horse power, 2.960×10-3 horse power in the maximum power and maximum power per body weight.
    In comparison with the power ability of 25 years old, the power ability, in terms of maximum power per body weight, of 35 years old, 45 years old, 55 years old were 90.8%, 81.1%, 59.0%, respectively.
    There were evidently differences between trained men and untrained men, and then car driver and no car driver in the power ability. The differences of maximum power per body weight were 12.190 × 10-3 horse power, 9.231×10-3 horse power, respectively.
  • 村上 長雄, 川井 浩, 太田 節子, 高島 慎助, 古木 柾, 佐藤 陽吉, 倉敷 千稔, 岩野 悦真, 水田 勝博, 中田 健次郎, 武 ...
    1975 年24 巻1 号 p. 11-24
    発行日: 1975/03/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    各種距離走, 各種持続時間の階段昇降運動および200m走繰返し負荷の最高血圧に及ぼす影響について検討を加え以下の点を明らかにしえた。
    (1) 各種距離走の直後値は100m全力走で最も高く, 1, 500m走まで高レベルに維持された。しかし更に走行距離が延長すると, 直後上昇度は縮小するようになった。そしてこの傾向は5, 000m走までは顕著であったが, それ以降は停滞ないしは緩慢となった。
    (2) 以上の成績を長時間の運動における最高血圧の消長に適用できるとすれば, Edwardの曲線のような消長を示すことになるが, 他の成績よりすると, 最初低く完走時も低い, 最初低く完走時は高い (ラスト・スパートに由来する) , 最初高く完走時も高い, またはEdwardの曲線のように最初高く完走時は低い (疲憊に由来する) など複雑な血圧上昇度の消長を示す可能性があることが判った。
    (3) 10, 000m走の途中数回暫時運動を停止させ測定した最高血圧の上昇度と, 血圧測定時点における400m当りの走行所要時間との間にはr=0.698P<0.01という強い相関があり, 上述の長時間の運動における複雑な血圧の消長は大部分途中におけるペースの変動に基づくものと推測された。しかし持続時間の長い運動における血圧上昇度の縮小傾向には陰性相の際と同様に体液性および神経性降圧因子の影響の関与も否定できない。
    (4) 距離の延長で陰性相への突入は早くなりまた達する深さも増す傾向があるが, 深さの増大は5, 000m走以上では停滞し, 降圧への抵抗の強力な一線の存在が想像された。
    なお5, 000m走以上の各走行の最も深い陰性相平均は何れも運動前値の80%前後であった。また特に下ばなれた例を除く最も深い陰性相の下限と家兎でのアドレナリン性陰性相の下限 (平均動脈血圧であらわされるが, ある投与量を越すと安定した深さを示す) は何れも70%前後であり, この数的な一致は注目された。
    (5) 鍛錬者は非鍛錬者に比して全力運動では最高血圧上昇度が高く, 持久性の運動では直後上昇度の運動持続時間延長による低下は軽微であった。何れの場合も鍛錬者の方がより高い激度の運動を行いうることにより招来されたものと考えられる。
  • 小野 三嗣, 山田 茂
    1975 年24 巻1 号 p. 25-33
    発行日: 1975/03/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    37才から44才までの未鍛練健康婦人13名を, 夏の暴風雨中, 26km急歩を実施させた。26kmを4時間30分で歩きつづけることに成功した8名の婦人, 歩行開始後4時間, 20kmの地点に到達した後疲労のため歩行を中止した5名の婦人の体格, 体構成, 脈拍, 血圧, 血液, 尿所見の検査結果を平均的に比較検討した結果から, 概ねつぎのような知見を得た。
    1) 心拍数に対する歩行の影響では両群間に差がなかったが, 早朝空腹時の平均収縮期血圧が131.5mmHgであった26km歩行群では歩行直後116.3mmHgまで低下していたが, 開始前の値が113.6mmHgであった20km歩行群では何の変化も観察されなかった。
    2) 血中遊離脂肪酸の増加が特に顕著であったが, その程度は26km歩行群の方が著しかった。
    血中遊離脂肪酸の消長は積極的運動努力の指標のように思われた。
    3) トリグリセライドは運動時間が長くなるほど減少する傾向が強まるように思われた。運動の強度とはそれほど関係がないように考えられる。
    4) コレステロールは8時間以内程度の運動では有意の影響を受けないように思われる。
    5) 運動強度は26km群の方が大きく相応の負担がかかっていることは尿PHの変化からも示唆されたが, 有害なストレスという点では体力的に劣る20km群の方に強くあらわれたようである。
    6) 20km群の方が血液濃縮を強く受けLDHの増加が著しく血糖の減少度が強い。
    7) 中年婦人の健康的体脂肪沈着度は25~28%と考えたい。
  • 小野 三嗣
    1975 年24 巻1 号 p. 34-36
    発行日: 1975/03/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
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