体力科学
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1 巻, 5 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 増田 允, 畔柳 繁, 中谷 盛明, 丹羽 信善
    1952 年 1 巻 5 号 p. 171-175
    発行日: 1952/04/02
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    柔軟度前屈経過写真を撮影し, 骨盤傾斜Beckenneigungと柔軟度測定値との関係を調べると共に男女7名の柔軟度を約2週間連続測定した結果次の事実を知つた。
    (1) 私共の行つている上体前屈による柔軟度測定法では, 骨盤傾斜は全く僅微であり且つ柔軟度測定値に与える骨盤傾斜の影響は殆んどみられなかつた。
    (2) 柔軟度の日間変動では, 起床時に柔軟性が甚だしく低下して居り, 以後漸次良好となり, 午后4時乃至7時 (夏時間制) の間に測定の最高値を示した。
    (3) 週間変動では, 週の中間期である水乃至木曜日に測定値の最大を示すものが多くみられた。
    (4) 起床時測定値に対する増加率の週間変動では, 2つの逆関係を有する変動様式が認められた.
    (5) 夜間作業 (看護婦) により柔軟度は良好となるが, その昼間期に於ける変動様式はかなり不規則なものであつた。
    (6) 連日の自由時間率100%を越えるものでは, 柔軟度と自由時間の間に正の相関を示し, 連日の自由時間率100%以内のものでは負の相関がみられた。
  • 本田 良行
    1952 年 1 巻 5 号 p. 176-179
    発行日: 1952/04/02
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    1) 尿中の Dopaggio 反応陽性物質は白陶土, 血炭末, 獣炭末, 滑石末等に依り定量的に吸着される, 本物質の吸着分離には滑石末が最も適している。
    2) 滑石末に吸着された陽性物質を溶離するに最適の溶媒はアセトンー蒸溜水等量混合液40cc.に2~数滴の飽和苛性ソーグ水溶液を加えたものでしある。溶離完了後のpHは12を至適とする。
    3) 溶離は30℃.では24時間で完了するが, 70℃~89℃.では1時間半で十分である。
    4) 溶離で得られた抽出液のアセトンを追い出すと黄褐色の水溶液を得る。之に就いて, いくつかの定性反応を試みたが, Molisch 氏反応, Xanthoprotein 反応, Millon 氏反応は陽性であり, 尿素, 尿酸, アンモニイ, クレアチュン等の反応は陰性であつた。
    又此の抽出液の陽性物質に依る氷点降下度は小さく, 尿に由来すう無機成分は殆んど移行していないと考えられる。
    5) 尿中の Donaggio 反応陽性物質な本法により定量的に抽出される。
  • “筋硬度差”による運動能力の判定法
    紺野 義雄
    1952 年 1 巻 5 号 p. 180-185
    発行日: 1952/04/02
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本調査の結果を摘要すると次の如くなる。
    (1) 11才より18才迄年令的に, 男子に於て著うしい変化をみない。
    (2) 男女の筋硬度の差は13, 14才頃より現れ, 漸次その差は大きくなる。即ち女子は13, 14才頃より硬度が低くなる.
    (3) 女子は男子に比して硬度差が稍々小さい。
    (4) 硬度差は, 身長, 体重, 周囲長, 皮下脂肪との関係はないと思あれる。
    (5) 走力, 跳躍力, 握力と相関があり硬度差の大なる者は運動能力が大であると言える。
    (6) 集団の相関より個人相関が大である。
    (7) 優秀選手は一般の者より硬度差が大きい, 又緊張硬度が高かつた。
  • 中学校生徒の身體主要筋々硬度
    紺野 義雄
    1952 年 1 巻 5 号 p. 186-189
    発行日: 1952/04/02
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 「前屈計」による身体柔軟度の年令別変化並びに運動能力との関係
    紺野 義雄
    1952 年 1 巻 5 号 p. 190-193
    発行日: 1952/04/02
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 大下内 章
    1952 年 1 巻 5 号 p. 194-196
    発行日: 1952/04/02
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    某デバートに於ける未婚女子從業員の生活時間を自由時間を中心に調査して見た。
    1) 自由時間の平均値は4時間35分で, 平均値を中心に正規分布に近い分布を示した。自由時間率は65.5%であつた,
    2) 拘束, 半拘束, 睡眠時間は, いずれも一般に長い傾向を示して居る。
    3) 通勤に4時間以上を要する者の自由時間は甚だ不良であり, 通勤時間の限度を示して居る。
    4) 自由時間と年令, 職種, 健康度, 疲労度, 学歴, 住居, 家族内勤労者数等とは特別に関係があるとは見られない。
    以上の結果から綜合的に観察すると, 遠距離通勤者を除いて, デパート女子從業員の生活環境は大して不良ではないと判定される。
  • 第1報労働訓錬時に於ける労作Acidosisの推移に就て
    林 勝
    1952 年 1 巻 5 号 p. 197-202
    発行日: 1952/04/02
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
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