体力科学
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47 巻 , 4 号
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  • 塩崎 知美, 狩野 豊, 渡辺 重行, 鯵坂 隆一, 石津 政雄, 勝田 茂, 岡田 守彦, 久野 譜也
    1998 年 47 巻 4 号 p. 393-400
    発行日: 1998/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    We used near-infrared spectroscopy (NIRS) to study noninvasively the effects of aging on changes in muscle oxygenation during steady bicycle exercise. For the study, 6 healthy young males and 13 healthy elderly male volunteers were recruited. To evaluate the physical fitness level and to determine exercise intensity, the ventilatory threshold (VT) was first measured. As a result, elderly subjects were divided into two groups according to O2 uptake at VT (Elderly-H ; 936.0±26.4, Elderly-L ; 695.3±29.9, Young ; 790.0±51.19 ml) . Secondly we measured muscle oxygenation by NIRS at rest and during exercise at relative work intensities of VT ; 20%, 40%, 60%, 80% and 100%. In all cases muscle oxygenation at rest and during exercise was expressed as a relative value from 100% oxygenation (oxygen capacity) established by thigh occlusion (ischemia) . All subjects showed progressive deoxygenation with increasing intensity. There were no differences between the three groups in muscle oxygenation during exercise at relative work intensity of VT. These data suggest that aging and physical fitness level have no effect on muscle oxygenation below relative work intensity of VT.
  • 木村 みさか, 岡山 寧子, 田中 靖人, 金子 公宥
    1998 年 47 巻 4 号 p. 401-410
    発行日: 1998/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    安全かつ簡便にフィールドでも測定可能な高齢者の持久性評価法の開発を目的として, シャトル・スタミナテスト (SST; 10m折り返し3分間走) の「走り」を「歩き」に応用したシャトル・スタミナ・ウオークテスト (SSTw) の信頼性・妥当性を検討した.
    1) SSTwの成績はVo2maxとr=0.827の相関を示し, 2) 初回時テストと再テストの間にはr=0.853の相関が認められ, 3) 推定最大心拍数に対するテスト中のピーク心拍数の割合は平均86.3%で, 男女差, 年齢差がなく, 4) 運動中の主観的身体負担度は, 全体の73.7%が「普通fairy light」または「ややきついsomewhat hard」と回答し, 5) SSTwの成績は運動能 (持久性) の自己評価を反映していた.また, 6) SSTwの加齢に伴う低下率は, 40歳以上においてVo2maxで報告されている低下率と同程度の値を示した.
    以上より, SSTwは, 40歳以後の中高齢者, 特に後期高齢者や低体力者を含む広範囲な高齢者にとって安全で, 屋内で多人数を同時に短時間に測定できる簡便な持久性評価法として信頼性, 妥当性に優れるテストであることが示唆された.
  • 佐藤 敏郎, 村瀬 智彦, 小林 由樹
    1998 年 47 巻 4 号 p. 411-420
    発行日: 1998/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究では, 医学検査と体力測定に参加した35~64歳の中高年女性1, 220名を対象に健康状態と体力水準との関係について重判別分析を用いて検討を行った.健康診断の結果から分類された健康群と治療群を10項目の体力測定の成績によって最も適切に判別することが可能な重判別関数を求め, その関数の正判別確率によって健康と体力との関係の程度を評価した.また, 各個人の健康度を判別得点で表し, その得点と各体力測定項目における成績との間の相関係数を求め健康度に対する各体力構成要素の貢献度を明らかにした.
    健康状態と体力水準との関係の程度を表す正判別確率は63.9~83.3%の範囲の値を示し両者の関係は比較的高いことが示唆された.さらに, 年齢段階別の正判別確率は, 加齢に伴い段階的に低下する傾向が観察された.また, 各体力構成要素の健康度に対する貢献度の加齢変化の検討から, 関係の程度が中程度以上である年齢段階が体力構成要素間で異なることが認められた.大別すると以下の4つのパターンが観察された.
    1.全年齢段階において一貫して中程度以上の関与を示す要素〔体重・BMI〕
    2.全年齢段階において一貫して中程度以上の関与を示さない要素〔身長・柔軟性〕
    3.40歳代においてピークを示しその関与が中程度以上の要素〔全身持久力〕
    4.50歳代後半においてピークを示しその関与が中程度以上の要素〔体脂肪率・筋力・平衡性・敏捷性・筋持久力〕
    以上のことから, 中高年女性を対象とした運動指導では, 全年齢段階において体重とBMIの変化に注意し, 40歳代では特に全身持久力を維持・向上させる運動プログラムを補足し運動指導を行う必要があることが明らかになった.また, 50歳代後半では体脂肪率, 筋力, 平衡性, 敏捷性, 筋持久力に関して同程度に重点をおいた運動プログラムによる健康の維持・増進を目的とした運動指導を行うことが有効であることが示唆された.
  • TAKATOSHI INOUE, YOUNG-BUM KIM, RIEKO NAKAJIMA, TOYOKO SEKINE, KUMPEI ...
    1998 年 47 巻 4 号 p. 421-426
    発行日: 1998/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    The present study was conducted to examine whether gene expression of the insulin signaling pathway is activated in response to a single bout of exercise. Adult male rats underwent a single bout of treadmill exercise for 90 min at 22 m/min on a 6°C incline. The animals were sacrificed immediately after exercise or after a predetermined post-exercise recovery period of up to 48 h, and the level of mRNA in the gastrocnemius muscle was measured by the RT-PCR method. Immediately after exercise, mRNA levels of insulin signal transduction intermediates in the gastrocnemius muscle were lower in the exercise group than in the controls. Following this tendency reduction, mRNA levels of insulin receptor, IRS-1, PI 3-kinase, SH-PTP2 and Nck were higher in the exercise group than in the controls. The levels of PI 3-kinase mRNA was significantly higher in the exercise group than in the controls within 6 h after exercise, while levels of mRNA for insulin receptor, IRS-1, SH-PTP2 and Nck were significantly higher in the the exercise group than in the controls at 48 h after exercise. Gene expression of oncogenes was also affected by a single bout of exercise. Levels of c-fos and c-myc mRNA were significantly higher than in the controls immediately after exercise, while the level of c-jun mRNA was lower in the exercise group at 3 h after exercise. Thus, a single bout of exercise affects the gene expression of insulin signal transduction pathway intermediates and oncogenes in rat gastrocnemius muscle. The present findings suggest that an exercise-induced adaptive increase of skeletal muscle insulin sensitivity is a cumulative effect of a single bout of exercise on the gene expression of insulin signal transduction pathway intermediates.
  • 鈴木 政登, 清水 桃子, 河辺 典子, 町田 勝彦, 木村 真規, 塩田 正俊
    1998 年 47 巻 4 号 p. 427-441
    発行日: 1998/08/01
    公開日: 2010/12/10
    ジャーナル フリー
    本研究では, 健康女性8名 (21.8±0.7歳) を対象に, 糖・脂質, 水・電解質代謝およびそれらの調節に関与している血漿ホルモンの動態から, 暑熱環境下における持久的運動時にスポーツ飲料または単なる水を摂取した場合の差異を明らかにしようと試みた.
    直射日光下の屋外で, 60~70%VO2max相当の主観的強度による5km走行後, 冷却 (平均9.3℃) したスポーツ飲料 (SB実験; Na21, K5, Cl16.5mEq/1, 糖質6.7%) または平均10.1℃に冷却した水 (WI実験) 500mlを摂取させ, 再び5km走らせた.尚, 2回の5km走中間に何も摂取しない対照実験 (Cont) も行った,
    5km走行時心拍数 (HR) , 推定%VO2maxおよび5km走時間は水分摂取によって影響されなかった.第1回目の5km走後の体重減少は平均0.40~0.56kgであり, 3実験間に差はなかった.Cont実験では2回目の走後にさらに体重が減少し, 安静値に比べ1.02±0.40kgの減少であった.しかし, WIおよびSB実験では2回目の走後には有意な体重減少はみられなかった.腋窩温 (Taxil) は第1回目の走後に1.08~1.29℃上昇し, 2回目の走後も安静値に比較し1.08~1.20℃の上昇であったが, 3実験間に有意差はなかった.しかし, 直腸温 (Trec) はスポーツ飲料を摂取した場合にのみ走後の回復が速やかであった.Cont実験では, 血清電解質 (sNa, sCl, sK) 濃度, 血清浸透圧 (Sosm) の上昇および血漿量 (%△PV) の減少が回復180分間にわたって持続した.WI実験の場合は, sNa, sCl, Sosmは走後60分には概ね安静値に回復したが, %△PVは回復60~180分にわたって低値が持続し, sK濃度は高値のまま推移した.一方, スポーツ飲料摂取後のsNaおよびSosmはContより低値であるが, WIに比較しやや高値傾向であった.また, %△PVは回復60分以降安静レベルに回復し, 180分時にはContおよびWI実験時の値に比較し有意に高値であった.
    血糖 (BS) および乳酸 (LA) 濃度は第1回目の走後いずれも有意に上昇したが, 2回目の走後はContおよびWI実験では上昇はせず回復60分以降は安静値以下に低下した.一方, Cont実験の血清FFA濃度は2回目の走後著しく上昇し180分後まで持続したが, スポーツ飲料摂取後は速やかに低下し, ContおよびWI実験に比べ有意に低値であった.
    第1回目の走後の血漿アンギオテンシンH (pAII) , アルドステロン (pAld) およびコルチゾール (pCorti) 濃度上昇には3実験間に有意差はなかったが, 水分摂取後の回復は速やかであった.Cont実験では回復期180分間にわたって高値が持続した.単なる水とスポーツ飲料を摂取した場合の血漿ホルモンの回復過程には顕著な差異はみられなかった.
    尿量 (UV) やクレアチニンクリアランス (Ccr) , 尿中電解質排泄量 (ENa, EK, ECI) および尿浸透圧 (Uosm) の変化には3実験間に有意差はなかった.
    暑熱環境下の運動時に水分を摂取しない場合, 血漿量減少, Sosmの上昇およびBSの低下, 血清FFAおよび血漿ホルモン濃度の上昇が運動終了後180分間にわたって持続した.一方, 単なる水とスポーツ飲料を摂取した場合の違いは, 糖・脂質代謝および血漿量の回復過程であった.すなわち, スポーツ飲料を摂取した場合には, 低血糖が防がれ, 上昇した血清FFAレベルが速やかに回復し, 尿中ケトン体の排泄は認められなかった.また, スポーツ飲料摂取後の血漿量の回復が速く, 運動終了180分後には安静レベルをやや上回った.
    水・電解質代謝調節に関与する血漿ホルモンの動態からみると, 単なる水とスポーツ飲料摂取の差異は認められないが, スポーツ飲料を摂取した場合には, 血糖の低下および血清FFA濃度の上昇が抑制され, 血漿量の回復が速められることが, 示された.
  • 杉浦 美穂, 長崎 浩, 古名 丈人, 奥住 秀之
    1998 年 47 巻 4 号 p. 443-452
    発行日: 1998/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    地域在住高齢者の4年間の追跡調査より, 加齢による歩行能力の縦断的変化とその関連要因について検討した.初年度と4年後に同一の歩行テストを行った秋田県南外村の65歳以上の510名を対象とした.これは初年度運動能力検査受診者 (全高齢者人口の78.1%) の69.5%, その4年後生存者の74.8%であった.以下に主要な結果を示す.
    1.歩行テストの変数全てにおいて初回と4年後の調査の成績間に有意な相関が認められ, 歩行能力の個人差が維持されることが確認された.
    2.自由歩行の速度, 歩幅, 歩行比, 最大歩行の速度, 歩幅, 歩行率, 歩行比の4年間の加齢による低下を縦断的手法でも確認した.
    3.加齢による低下のみられる歩行変数で, 4年間の相対的低下率は70歳以上の高齢者で高くなり加齢変化が加速することが示唆された.
    4.初年度の筋力, バランス, 手指機能の高い高齢者は加齢による歩行速度の相対的低下率が小さかった.
    5.初回調査の最大歩行速度が4年後の死亡リスクと手段的ADLの低下に共通の予測因子であり, 歩行テストの予測妥当性が示された.
    われた.本研究の実施に際し, 積極的な御協力をいただきました南外村の皆様, 東京都老人総合研究所地域保健部門ならびに疫学部門の諸先生方に深く感謝致します.
  • 藤本 繁夫, 田中 繁宏
    1998 年 47 巻 4 号 p. 453-459
    発行日: 1998/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
  • 1998 年 47 巻 4 号 p. 461-471
    発行日: 1998/08/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
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