日本栄養・食糧学会誌
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45 巻 , 2 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
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  • 金子 佳代子, 矢吹 恵子, 小池 五郎
    45 巻 (1992) 2 号 p. 95-99
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    女子大学生9名に筋力トレーニングを主とした運動を負荷し, その効果について検討した。
    1) 筋力トレーニングと食事制限により, 体重が減少し, 体脂肪量が減少, LBMは増加した。またこれに伴い体幹部の周径に減少がみられた。
    2) 基礎代謝, 踏台昇降時の消費エネルギーには筋力トレーニング群と対照群との間に差がみられなかった。
    3) 血漿中のHDL-コレステロールは筋力トレーニング群で上昇したが, 中性脂肪, 総コレステロールには変化がみられなかった。
    4) 週2~3回の筋力トレーニングを含む運動と軽いエネルギー制限を組み合わせることにより, LBMの減少, 貧血などを防ぎながら, 効果的に減量し, かつ健康を増進させることができると考えられる。
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  • 米山 勝, 万代 隆彦, 阿賀 創, 藤井 和子, 堺 修造, 片山 (須川) 洋子
    45 巻 (1992) 2 号 p. 101-107
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    難消化性糖質であるラクトスクロースの経口投与試験を, 健康成人を対象として実施した。
    ヒト糞便を測定材料とした本試験において, 糞便性状 (固形物含有量, pHおよびSCFA濃度) は, 1日当り10.0~2.0gのラクトスクロース (LS-98) 摂取で変化しなかった。ヒト糞便の細菌叢測定で, LS-98摂取 (日量10.0gおよび5.0g) 後, Bifidobacteriumの菌数ならびに占有率は著しく上昇し, 有意な変化を観察した。日量2.0gのLS-98摂取によって, Bifidobacteriumの増加傾向が観察された。LS-98摂取を中止することで腸内細菌叢は摂取以前の状態に復帰した。
    これらの結果から, ラクトスクロースの経口摂取は, 健康成人にとってビフィズス菌増殖因子として寄与することが明らかとなり, その最小有効摂取量は1日当り2.0g前後であることが示唆された。
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  • 米山 勝, 万代 隆彦, 阿賀 創, 藤井 和子, 堺 修造, 新谷 太佳子, 孟 崗, 片山 (須川) 洋子
    45 巻 (1992) 2 号 p. 109-115
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    高純度ラクトスクロース (LS-98) を1%ならびに10%含有する飼料をラットに投与し, 盲腸内における発酵代謝の状況, ならびに盲腸内細菌叢に与える影響を調査した。
    ラクトスクロース含有飼料投与により,
    1) 盲腸内容物重量は増加傾向を示した。
    2) 盲腸内に到達したラクトスクロースの大部分は腸内細菌によって発酵代謝され, 盲腸内容物のpHが低下するとともに内容物中のSCFA濃度は上昇した。
    3) 乳酸産生菌 (Lactobacillus, Bifidobacterium) の菌数ならびに占有率の増加が観察された。
    4) 盲腸ならびに結腸粘膜上皮細胞の増殖が電顕像から推定された。
    以上の観点から, ラクトスクロースは腸内細菌の主要生息部位において速やかに発酵代謝されるとともに, 発酵代謝産物によって腸内環境を整える機能を有することが示唆された。
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  • 立屋敷 かおる, 今泉 和彦, 清水 由紀子
    45 巻 (1992) 2 号 p. 117-122
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    唾液分泌現象に対する料理に添える吸い口やつま等の香りや盛り付けの影響を体系的に明らかにするため, ほぼ日常の生理レベルの状態にあるヒトの唾液量を脱脂綿を用いて簡便に測定する方法を検討した。そのために, 健康な女子の学生を被験者としてしらべた。その結果, 唾液量を脱脂綿を用いてほぼ生理レベルの状態で測定する至適条件は, 次のようであった: 脱脂綿のサイズ=3×3~4×4cmのサイズの正方形; 唾液採取時間=2分; 採取間隔=4分。本法は, 簡便で, しかも再現性があり, 同一個人の唾液量を1シリーズの実験で種々の条件において測定するのに適していることを示した。また, 本法を用いて, 唾液が『出る』または『出ない』と意識したときには, 唾液量が変動することを併せて報告した。
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  • 立屋敷 かおる, 今泉 和彦, 森 章子
    45 巻 (1992) 2 号 p. 123-128
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    健康な成人男子と女子を被験者として, 混合唾液量に及ぼす木の芽およびレモン皮の影響を定量的にしらべた。
    1) 唾液量の測定に際し, あらかじめレモン皮 (=3g) の香りを30秒間匂いだ場合と香りを同時に30秒間匂いだ場合とも, 唾液量が有意に増加した。
    2) レモン皮の香りを匂ぐのと同時に唾液採取を実施した場合, レモン皮の量と唾液量との間には量-応答関係が成立した。すなわち, レモン皮の香りを匂ぐと, レモン皮の量の増加とほぼ比例して唾液量が増加した。しかし, レモンの皮の量が4.5g以上ではこの関係は成立しなかった。
    3) 唾液量は木の芽の香りを匂ぐと有意に増加したが, 木の芽のみをみるだけでは変動しなかった。また, 木の芽の香りを匂ぐと同時にそのものをみたときの唾液の変化量は, 木の芽の香りのみを匂いだときの唾液の変化量より大きかった。
    以上より, 料理に添えるレモン皮や木の芽の香りを匂ぐと唾液量は有意に増加する。また, 木の芽をみただけでは唾液量の変動はみられず, この場合, 唾液の分泌に対して視覚による関与はないものと推定される。
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  • 村上 哲男, 辻 章夫, 山本 和夫, 岡本 耕造
    45 巻 (1992) 2 号 p. 129-137
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    高血圧状態からの栄養因子の改善が, 高血圧疾患の予後に及ぼす影響を検討するために, 脳卒中易発症性高血圧自然発症ラット (SHRSP) の血圧が200mmHgを示す8週齢および230mmHgを示す10週齢から魚肉をタンパク源とした飼料 (粗タンパク質22%) を投与して, 血圧, 脳卒中病変の発生および寿命に及ぼす影響を検討した。
    1) 血圧の上昇抑制効果は, 魚肉飼料の投与時期が早期ほど顕著であった。しかし, 血圧が230mmHg以上になってからの投与では, その効果は認められなかった。
    2) 生存日数は, 対照群に比べて魚肉飼料投与群では著しい延長を示した。対照群に対する延長割合は5週開始群で2.94, 8週開始群で3.15そして10週開始群で2.75であった。
    3) 脳卒中発症率は, 対照群では100%であったが, 魚肉飼料の投与を正常血圧期の5週齢より開始した群は0%で, 8, 10週齢より開始した群では, それぞれ33, 50%であった。そして出血をともなう病変の発生割合も対照群より低下した。
    4) 尿中のNa/K比は, 対照群の飼料から魚肉飼料に置換すると低下した。
    5) PRAは, 対照群に比べ5および8週開始群では有意に低値を示したが, 10週開始群では対照群と変わらなかった。これらの値は血圧値と相関していた。
    6) 大動脈比体重は対照群に比べて魚肉飼料群ではいずれも有意に小さく, 血管壁の肥厚が抑制された。そして, 弾性タンパクであるPartridgeエラスチンおよびLansingエラスチンも魚肉飼料群が対照群に比べていずれも高値を保持した。
    これらの結果は, 幼若期のみならず高血圧進行期および高血圧確立期からでも栄養因子を改善すればSHRSPの脳卒中の発生抑制や延命に有効であることを示している。
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  • 村上 哲男, 辻 章夫, 山本 和夫, 岡本 耕造
    45 巻 (1992) 2 号 p. 139-146
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    魚肉をタンパク源とする飼料を脳血管病変進行期のSHRSPに投与して, 活性酵素や過酸化脂質の消去系に及ぼす影響を調べた。
    1) 血清TBARS値は, 対照群, 魚肉飼料群とも10週齢までは大きな変動はなかった。対照群では血圧が250mmHgに達する13週齢ごろより急増したが, 魚肉飼料群ではその増加は抑制された。SOD活性およびGSH-Px活性は, 対照群ではTBARS値の上昇と相前後して急激な低下が認められたが, 魚肉飼料群では活性の低下は認められず, 30週齢時でも高値を維持した。
    2) SHRSPに1%食塩水を負荷して高血圧性血管病変の進行を促進する条件でも, 魚肉飼料を投与したSHRSPでは, 赤血球GSH-Px活性やSOD活性の低下が抑制され高い活性値を保持し, TBARS値の上昇を抑制した。
    3) 赤血球GSH-Px活性の加齢に伴う変動をSHRSPおよび正常圧のWKYでしらべた。WKYおよびSHRSPともGSH-Px活性値は若齢期には変わらなかったが, 加齢に伴って上昇した。WKYでは, 17週齢に最大活性を示し, それ以降も高い活性を保持した。SHRSPはWKYより早期に急激な活性の上昇がみられ, 血圧が250mmHgに達したころから活性は急激に低下し, 死亡するラットも増えた。また, SHRSPに食塩水を負荷すると, GSH-Px活性の上昇は対照群よりも急激で, 早期からはじまり, しかも高値で推移した。
    グルタチオン系の抗酸化力の低下は組織の酸化的障害の防御機構の破綻を招き, 脳卒中発症の引き金となるが, 高血圧状態からでも, 栄養因子の改善はこれらの障害の進行を遅延, 防御することが以上の結果より示唆された。
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  • 灘本 知憲, 川村 正純, 浦部 貴美子, 安本 教傳
    45 巻 (1992) 2 号 p. 147-153
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    ブタ小腸を室温で保存した際, 急速に発生する揮発性成分の同定を行った。
    1) ブタ小腸の揮発性成分としてカルボニル化合物13種, アルコール類10種, イナウ化合物3種, 有機酸1種, アミン類1種を検出, 同定した。
    2) 主要な揮発性成分はメチルメルカプタン, エタノール, プロパノール, 3-メチルプタノール, 3-メチルプタナールと考えられた。またこれらの物質の増加時期に一般細菌数の急増が観察された。
    3) ブタ小腸の悪臭発生は20℃では半日目から現れたが, 冷蔵では1週間程度, 冷凍では少なくとも1ヵ月抑制された。
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  • 田主 澄三, 鈴木 泰夫, 西山 敬太郎
    45 巻 (1992) 2 号 p. 155-162
    公開日: 2010/03/25
    ジャーナル フリー
    先に著者らが決定したICP法を用いて穀類および豆類の加工食品の微量元素 (Mn, Zn, Cu, Mo, Cr, Se) およびMgを定量し, 加工による含有量の変化の程度を把握した。固形物中の含有量を用いて比較すると, 次の特徴的な変化が見られた。
    1) 穀類の一次加工品においてZnとCrは玄穀に比べて有意に低下した。
    2) 小麦二次加工品における特徴的な点として, パン類のCrとSe, うどん類のSeが原料の小麦粉より高値であり, ふではMgとMn以外の元素が原料より高値であった。
    3) 大豆加工品のみそ類とデンプン性豆類の煮豆で多くの元素の低下が認められた。逆に納豆のCr, みそ類と豆乳のSeは大豆のそれらより増加した。
    4) デンプン性豆類のSeは大豆の場合と同様にタンパク質と結合しており, 結合量は大豆より多かった。
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  • 稲葉 和功, 渡辺 隆司, 高野 真奈美, 光永 俊郎, 越島 哲夫
    45 巻 (1992) 2 号 p. 163-167
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    日本酒の原酒を用いて粉末霊芝の成分を18℃, 10日間, ついで70℃まで60分間で上昇させることにより霊芝リキュールを製造した。抽出条件は, リキュールの色調, 香味, 酸度, pHなど考え合わせると1lの原酒に対して霊芝15gを加えたときの条件が最良であった。Table 3. Methyl esters from hydrolyzates of methylated ganoderan-N. 抽出された多糖類を分析するため, リキュールを透析してチューブ内溶液を7.5倍量のエタノールで沈殿させた。得られた多糖類は, DEAE Sephadex A-25を用いてカラムクロマトグラフィーを行い, 中性多糖 (Gano-deran-N) と酸性多糖 (Ganoderan-A) に分画した。Ganoderan-NはDMSO-d6を用いて13C-NMRによって構造を解析するとβ-1, 6分岐した側鎖と1, 3結合したβ-グルコシル残基が認められ, また, メチル化分析では, 2, 3, 4, 6-テトラ, 2, 4, 6-トリ, 2, 4ジ-O-メチルグルコースが1: 2: 1の割合で検出された。このことからGanoderan-NはC-6位にモノグルコシル分岐鎖をもつβ-1, 3-グルカンであると結論した。
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  • 高橋 治男, 矢崎 廣久, 木村 修一, 長田 和実
    45 巻 (1992) 2 号 p. 169-173
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    Aspergillus, PenicilliumならびにFusarium属糸状菌の産生するカビ毒21種, すなわち, アフラトキシン (AF) B1, B2, G1, G2, ステリグマトシスチン, オクラトキシンA, 麹酸, D-セカロン酸, ルテナスカイリン, グリセオフラビン, PR-トキシン, ルブラトキシンB, パツリン, ペニシリン酸, シトリニン, シクロピアゾン酸, モニリフォルミン, ゼアラレノン, T-2トキシン, ニバレノール, フザレノン-X, についてAmesテストによる変異原性を調べるとともに, S9 mix添加における極微弱発光の測定を行い以下の結果を得た。
    1) Amesテストではビスフラン環を有するAFB1, G1には明らかな, また, B2およびステリグマトシスチンには弱い変異原性が認められた。これまで. Amesテストで変異原性が報告されていたAFG2ならびにエポキシ環を有するPR-トキシンは, 今回陰性であった。この他, ニバレノールを含め他の供試カビ毒も陰性であった。
    2) 極微弱発光による測定においては, 対照値の30%を超えて発光が見られたのはAF類, ステリグマトシスチン, PR-トキシンおよびシクロピアゾン酸であった。シクロピアゾン酸を除けば, いずれも今回, あるいはこれまでAmesテストで陽性を示した毒素であり, 極微弱発光とAmesテストの結果はほぼ一致しているといえる。トリコテセン系化合物のフザレノン-Xも比較的強い発光が観察された。
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  • 吉田 精作, 仙田 恭子
    45 巻 (1992) 2 号 p. 174-177
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    Each of four composite samples of one day's whole meals were homogenized and digested with pepsin followed by pancreatin. Approximately 40-80% of the total manganese in the diets was extracted into the soluble fraction at pH 1.5 both with and without pepsin. The solubility of the manganese in the diets was not increased by pepsin digestion. The solubility of the manganese components in the diets was reduced to less than 30% by adjustment of the pH from 1.5 to 8. Little increase in the solubility of the manganese components was observed after pancreatic digestion for 1h. The low absorption of manganese from food may therefore depend partly on the low solubility of manganese in the area of the duodenum. Gel chromatography of the soluble fraction after in vitro digestion revealed several kinds of soluble manganese components over a wide molecular weight range. Therefore, for further investigation of the mechanism of manganese absorption in man, it will be necessary to isolate each manganese component in the digest.
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  • 水野 早苗, 飯田 有子, 神谷 智恵子, 小川 美江子
    45 巻 (1992) 2 号 p. 178-185
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
    市販の朝食用シリアル調製食品53種類 (12群 (原料穀類により分類)) について, 亜鉛, 銅, マンガンおよびマグネシウム含量を原子吸光分光光度計により定量し, トコフェロール (Toc) 類 (α-, β-, γ-, δ-Toc) の含量をHPLC法により定量した。4種ミネラルおよびToc含量はいずれも小麦胚芽製品が最も多かった。それに比べて, 順次比較的多かった製品でも, それぞれ, 亜鉛含量1/3~1/4, 銅含量1/1.5, マンガン含量1/2~1/4, マグネシウム含量1/2, Toc含量 (生物活性値) 1/4.5にすぎなかった。
    53種類中, 40種類の市販品は, それぞれロット番号の異なる製品を3パッケージずつ購入して定量し, 平均値および標準偏差を算出した。その結果は, 同一商品名であってもロット番号の異なる試料間の値にはばらつきがみられ, ばらつきの幅は商品によって種々であったが, とくに亜鉛では4, 銅では1, マンガンでは4, Tocでは8商品について大きなばらつきがみられた。マグネシウムは比較的ばらつきは小さかった。
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  • 山本 勇夫, 松田 和子, 佐藤 千鶴子
    45 巻 (1992) 2 号 p. 186-197
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
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