重量挙オリンピツク候補選手14名について測定調査を行つた結果大要次のような結論を得た。
1) 最高記録の96%のプレスを行う場合のエネルギー代謝率は約88である。
2) 最高記録の88%のスナツチを行う場合のエネルギー代謝率は約104である。
3) 最高記録の94%のジヤークを行う場合のエネルギー代謝率は約104である。
4) 16日合宿2日おき休養のウエイトトレーニングで平均体重は前半々減少して後半恢復, 開始時の体重に復した。前半は朝食前体重に比し夕食前体重が相当減少したが, 後半はその差が減少し, 休養日は逆に.夕食前体重の方が々大きかつた。
5) 上腕囲は合宿中傾向的には漸増する。
6) 合宿中の総栄養摂取量及び蛋白摂取量は消費量を充分に補償して余りある状態である。
7) 重量挙フオームを微妙に転換することにより, 筋作働率の上昇, 不調時最高記録低下率の減少, 好調持続期の延長, 不調期並びに調整期の短縮が観察され, これらに伴つて挙上点数は急激に上昇した。
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