外食産業をはじめとする給食現場における作業効率の向上には,クックチル等の新しい生産システムの導入が有効とされる。本研究では,スチームコンベクションオーブンで炊飯,再加熱したバターライスの品質について,重量変化,温度・時間記録,水分量,糊化度,テクスチャー測定値および官能評価より検証した。その結果,クックサーブ直後のバターライスに比べ,クックチル後のバターライスは水分が多く,やわらかいテクスチャー特性であった。しかしながら官能評価では,クックサーブとクックチル後のバターライスの間に総合的なおいしさにおいて差はなかった。クックチルの工程後に,スチームコンベクションオーブンで再加熱したバターライスはクックサーブと同等の品質での提供が期待できることが示唆された。