育種学雑誌
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15 巻, 4 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 野口 弥吉, 中島 哲夫, 山口 俊彦
    1965 年 15 巻 4 号 p. 221-229
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
  • 志村 喬, 杉山 範子
    1965 年 15 巻 4 号 p. 230-240
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    Frost resistance of nine different varieties of the tea plant was studied in different ways mainly as regards to seasonal change. The following results were obtained. Frost resistance of nine varieties tested is ranked in the following order ; Yabukita, U-22 (triploid) and U-24 (triploid) are very resistant ; Y-1, Y-3, Y-6 and Benihomare moderately resistant ; X-10 and X-12 are slightly resistant. Frost resistance increased with the decrease of water content in leaves, and simultanuously with the increase of osmotic concentration in the leaf cell. Frost resistance increased also with the increase of sugars content. Varieties with leaves containing more total sugars in midwinter were more resistant, although varieties with leaves containing more reducing sugars were not always more resistant. Tannins content in leaves had no definite relation with frost resistance. The increase of frost resistance has no direct relation with the content of total nitrogen and water soluble nitrogen, while water soluble protein increased with the increase of frost resistance, and varieties which contain more water soluble protain in leaves in midwinter are more frost-resistant
  • 藤原 弘俊, 光島 豊, 臣 康雄
    1965 年 15 巻 4 号 p. 241-244
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
  • 皿嶋 正雄
    1965 年 15 巻 4 号 p. 245-252
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    1.本報告は創成ナブス第2世代,第3世代及び第4世代の花粉母細胞分裂期の染色体行動,種子稔性及び次代植物の染色体数だとの世代的推移と変異の発現を観察し,飼料用創成ナプス育成の基礎的な一面を追究した。2.2n=38及びそれに似た異数体植物を選び,花粉母細胞分裂期の染色体行動を観察した結果は,完全自殖後代のC0-1(四月白菜×サクセッション甘藍)は染色体の異常行動は駿著であるが,既存ナブスと交雑した後代は比較的安定していた(第1~4表及び第8~9表)。3.自殖種子稔性についていえば,完全自確後代(C0一ユ)では著しく低く,既存ナプス品種(農林16号及び仏12号)と交雑した後代は比較的高かった。既存ナブス品種との交雑稔性は,完全自確後代系統では自殖稔性に比較して高かった(第6表及び11表)。従って創成ナプスと既存ナブス品種を交雑することは,花粉母細胞分裂期の染色体行動を安定させ,創成ナプスの種子稔性を高めるために有効た方法と考える。4.次代植物の染色体数は,花粉母細胞分裂や種子稔性とも関連し,完全自殖後代では異数体植物が多く出現し,既存ナブス品種と交雑した後代は2n=38という安定した型の植物が多く生じた(第7表及び第12表)。異数体植物の出現は,不安定た創成ナブスの配偶子形成と強制的た人工交配によるものと考える。5.創成ナブスの植物体の繁茂はヨ自殖系統よりも,既存ナプス品種と交雑したものがすぐれていた。このことは飼料ナプス育成の方肉を示すものと考える。本実験遂行に当たり,ご指導を賜った宇都官大学,斎藤教授及び森谷助教授に深甚の謝意を表するとともに,終始ご助言を賜った東京教育大学細田教授に感謝したい。
  • 三石 昭三
    1965 年 15 巻 4 号 p. 253-259
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    1.欧州産のてん菜倍数性品種6種より四倍体を分離し,その後代の染色体数の変異を観察した。2.正四倍体の次代染色体数は4x±3の範囲であるが4x±1の異数体が主として出現した。その頻度は母系統間では2.5~62.5%で著しい変異があり原品種毎では8.1~36.5%であった。3.異数体と正四倍体との交雑後代には20~70%の異数体が出現するが,染色体数の変異の巾は正四倍体の後代と比較して広がらない。4.供試欧州産倍数性品種の二倍体には異数体が無く,三倍体,四倍体には夫々7.1~13.2%,16.6~30.4%の異数体が含まれる5.四体性異数体は一般に正四倍体に比して生育が劣り,四倍性系統の収最低下の原因の一つとなっている。6.てん菜の四倍性系統では正四倍体からの異数性化と異数体からの正倍数性化が働き異数体と正四倍体の比率はある世代を経過すれば平衡に達するものと認められる。現在の倍数性品種の交雑親として用いられている四倍性系統内の異数体頻度は既に平衛に達しているのであろう。
  • 角田 公正, 藤村 謙之輔, 和田 純二
    1965 年 15 巻 4 号 p. 260-262
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    1.「区分キメラ米」を発芽・培養した結果「双胚米」でもあることが確認された。3.「区分キメラ米」植物体の伸長は,正常なモチ植物体に比べて地上部・地下部とも著しく劣った。播種後23日目および30日目に両芽とも枯死したが,これは地上部の伸長と根の吸水の不均衡による萎凋に主因を求めうるのではないかと考えられた。3.以上のことから,「区分キメラ米」の成因については前報における第2の仮説一遺伝因子の一定の組合せを前提とした,2本の花粉管進入に基づく重複受精の異常が有力視されるに至った。
  • 山県 弘忠, 赤藤 克已, 古川 孝夫
    1965 年 15 巻 4 号 p. 263-270
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    1.化学物質による突然変異誘起の効果を知るために,ethyleneimine(EI),ethylene oxide(EO),diethylsulfate(DS),methyl methanesulphonate(MMS),ethylmethanesulphonate(EMS)およびpropylmmethanesulphonate(PMS)の各溶液(0.01~1%)を用いて水稲品種銀坊主の乾燥種子に処理を行ない,X線照射(5~50kr)との比較を行なった。本報は処理当代(X1)の障害と次代(X2)の葉緑突然変異の出現について述べたものである。2.X。の発芽率と生存率との関係は化学物質とX線とでは著しく異り,X線では100%致死の高線量でも発芽率に異常はないが,化学物質では両者はともに処理量の増加にともなって減少する傾向がおり,MMS,EIなどでは発芽遅延が著しい。3.X1稔性の低下は各作因とも処理量に対して直線的であるが,不稔個体出現率との関係は一様でない。4.MMSを除くすべての作図が葉緑突然変異を誘起し,本実験の範囲ではX1穂別突然変異率,X2個体刑突然変異率ともに最高値はEI処理区にあり,それぞれ33.3%,4.83%を示した。5突然変異率とX1障害との関係から,EIはLD50程度の処理が適当であり,その他の化学物質は処理方法を究明することによってさらに高い突然変異率が期待されるが,すくなくともEI,EMS,PMSはX線よりすぐれた誘起効果を有するものと考えられる。
  • 蓬原 雄三, 鳥山 国土, 橋口 渉子
    1965 年 15 巻 4 号 p. 271-280
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    育種家が肉眼選抜を行なうにあたっての基礎的知見をえようとして,水稲の雑種後代50系統を供試し,育種家5名により傾穂期に系統の採点を行ない,これらの評価点と語形質との関係を調査Lた。その結果,一般に評価点と相関の高い形質として稔実性,耐倒伏性,玄米重,500粒重および出穂期があげられ,そのほかの形質との相関はきわめて低かった。さらに評価点に対する径路係数および決定係数の直接効果および間接効果についてみると,単独効果として最も大きな効果を示した形質は玄米重であり,次いで耐倒伏性,稔実性の順で,この3形質の効果を5名をこみにした評価点についてみると,全効果の約65%,全単独効果の約80%を占めており,500粒重および出穂期の効果ぽ主として間接効果によるものであった。一般に評価点に関して各育種家のあいだに高い相関が認められたが,一方個人により着目形質に若干の差異が認められた。
  • 胡 兆華, 張 家成
    1965 年 15 巻 4 号 p. 281-283
    発行日: 1965/12/25
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    F1 hybrids between a strain of Oryza punctata and three other strains befonging to different species were observed cytologically. It was found that O.punctata and O. malabarensis might have the same BBCC genomes as . O minuta, though these species could be differentiated by translocations.
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