呼吸リハビリテーション(リハ)を3ヵ月以上継続して施行したCOPD患者56名をPImaxが 60 cmH2O 以下の群と60 cmH2Oを超える群に分け,呼吸リハの効果を検討した.結果,60 cmH2O を超える群は,%VC,FRC, PEmax, 6MWT及びCRW (total, mastery)が有意に改善していた.60 cmH2O 以下の群は,VC, %VC, FVC, FEV1.0, RV/TLC,胸郭拡張差,PImax, PEmax, 6MWT および CRQ (totalと各領域)が有意に改善していた.改善率の比較では,呼吸機能,胸郭拡張差,呼吸筋力,6MWT, Borg scale, HRQoLのいずれの指標においても両群間に差を認めなかった.呼吸リハは,60 cmH2O 以下の群において効果的であった.
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