日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
Print ISSN : 1881-7319
ISSN-L : 1881-7319
9 巻, 4 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
特別講演
  • 川城 𠀋夫, 高杉 知明, 石原 傳幸
    原稿種別: 特別講演
    2000 年 9 巻 4 号 p. 457-465
    発行日: 2000/06/30
    公開日: 2019/10/15
    ジャーナル フリー

    神経筋疾患の病態は神経筋系統・呼吸器のみならず多臓器に及んでいる.またその一部である呼吸器の病態も単に換気量の不足のみではなく複雑である.したがって神経筋疾患の呼吸管理は全身視野で行われる.<br> この分野の向上は,障害をもつ人々とともに暮らすこの社会の文化的成熟度の物差しである.本人・家族・社会全体が自然の形で喜べる姿で神経筋疾患症例の予後の改善・QOLの改善へ努力することが呼吸器病学の底上げ,社会の成熟化のテコになるものと信じている.

ランチョンセミナー
  • 宮川 哲夫
    原稿種別: ランチョンセミナー
    2000 年 9 巻 4 号 p. 466-471
    発行日: 2000/06/30
    公開日: 2019/10/15
    ジャーナル フリー

    気道クリアランスの方法には種々の方法があげられ,最も用いられている方法には体位排痰法がある.しかし,その科学的根拠はどの程度あるか明らかにされていない.そこでEBMの立場から気道クリアランスの諸法のメタ分析を行った結果,古典的な体位排痰法は有効であるとはいえなかった.また,排痰手技の比較ではpercussionよりもsqueezingの方が有効であり,排痰の生理学からみればより望ましい方法である.

特別寄稿
  • 宮川 哲夫
    原稿種別: 特別寄稿
    2000 年 9 巻 4 号 p. 472-479
    発行日: 2000/06/30
    公開日: 2019/10/15
    ジャーナル フリー

    運動療法を中心とした欧米の呼吸リハビリテーションでは,呼吸機能や動脈血ガスは改善しないが,呼吸筋機能,運動耐容能,HRQLは改善している.それに比べ,われわれの研究では,呼吸機能,動脈血ガス,呼吸筋機能,運動耐容能においても改善を認めた.その理由として,呼吸筋力,胸郭可動域の改善に伴う肺メカニクスの改善と,それに伴う運動耐容能の改善をあげることができる.また,呼吸リハビリテーションの効果は栄養状態に関連していることが示唆され,包括的呼吸リハビリテーションプログラムの中では呼吸理学療法,栄養療法が重要な構成要素であると思われ,わが国における呼吸リハビリテーションガイドラインの確立が必要である.

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