【背景及び目的】慢性呼吸器疾患患者の息切れへの支援の質向上を図るため,認定看護師を対象に息切れマネジメント支援の教育プログラムを行い評価した.
【対象】本研究への参加希望があった慢性呼吸器疾患看護及び訪問看護の認定看護師138名.
【方法】非無作為化2群間事前事後比較試験とした.介入群には1回3時間の講義・演習を2回実施,対照群は介入なしの条件で,事前と事後(介入3か月後)で息切れマネジメント支援の実行頻度と自信の程度を自記式質問紙により調査し,二元配置分散分析を用いて分析した.
【結果】介入群48名,対照群44名を分析対象とし,息切れマネジメント支援の実行頻度と自信はいずれも群と時間(事前,事後)の交互作用を認め,介入群では事後に息切れマネジメント支援の実行頻度及び自信が有意に増加した.
【考察】本プログラムは認定看護師の息切れマネジメント支援の質向上に効果があることが示唆された.
抄録全体を表示