日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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7 巻, 3 号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
シンポジウム1
シンポジウム2
  • ―喘息死を防ぐために―
    高木 健三, 櫻井 滋
    原稿種別: シンポジウム
    1998 年 7 巻 3 号 p. 174-175
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2019/10/15
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  • 徳永 豊, 宮崎 こずえ, 岡山 真史, 石田 啓, 江川 博彌, 奥原 種臣, 宮本 晴子, 山木戸 道郎
    原稿種別: シンポジウム
    1998 年 7 巻 3 号 p. 176-182
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2019/10/15
    ジャーナル フリー

    広範囲の診療圏を有する広島市立安佐市民病院に平成4年5月より救急病棟が設置された.喘息は慢性の気道炎症であるとの視点のもとに,外来から救急までの一貫した喘息治療のシステム化を目指した.内科外来では,喘息日記,吸入指導,ピークフロー測定に重点をおいた.発作の重症度判定に吸気性呼吸困難感の評価を取り入れた.BiPAPを用いた非侵襲的人工呼吸を積極的に導入し,重積発作治療での挿管例はほとんどなくなり,薬剤使用量も減少している.平成4年9月より喘息死0を達成している.

  • 豊島 協一郎
    原稿種別: シンポジウム
    1998 年 7 巻 3 号 p. 183-187
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2019/10/15
    ジャーナル フリー

    小児の喘息死は乳幼児では減少し低率を維持しているのに反し,中学生以上年齢では1980年頃から増加し1990年からは高率を維持している.喘息死予防のためには,近年の正しい喘息理解をもとに適切な長期管理プログラムによる日常の質の高いコントロールの実現が必須である.そのためには進歩した医療技術の実践に止まらず,患者と医療者の良好なパートナーシップを基礎に患者の心理,社会背景への治療的介入も要求される.

  • ―ドクターカーの立場から―
    深田 祐作, 境田 康二, 金 弘, 多治見 公高
    原稿種別: シンポジウム
    1998 年 7 巻 3 号 p. 188-193
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2019/10/15
    ジャーナル フリー

    喘息死の多くは院外で起こるとされているが,それに対する本邦の救急医療体制はいまだ充分ではなく,多くの患者が病院到着前に死亡しているのが現状である.船橋市では1995年7月より,それまで心肺停止症例を対象としてきたドクターカーの適用を喘息患者に対しても拡大し,同時に一般救急隊員による高濃度酸素投与と胸郭外胸部圧迫法を導入した.本稿では,ドクターカーにより搬送された重症喘息患者の治療経過の検討から,院外喘息死を回避するために解決すべき問題点を明らかにする.

  • 寺内 雅人
    原稿種別: シンポジウム
    1998 年 7 巻 3 号 p. 194-195
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2019/10/15
    ジャーナル フリー

    消防救急隊の現状を多くの方に知ってもらうために発表するものである.<br>前半では,京都市消防局の昨年の救急統計(搬送人員および搬送種別の状況),救急警備体制(どのような救急車が配置されているか),救急救命士の活動状況および喘息患者の搬送状況を紹介する.<br>後半では,自宅から病院搬送まで,さらに病院搬送後の喘息重積状態が継続したというあまり例のない症例を通して,現在の救急隊の活動状況を紹介する.

  • ―シンポジウム報告を聞いて―
    米田 𣳾邦
    原稿種別: シンポジウム
    1998 年 7 巻 3 号 p. 196-200
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2019/10/15
    ジャーナル フリー
総説
原著
  • 長戸 和子, 川村 佐和子, 数間 恵子
    原稿種別: 原著
    1998 年 7 巻 3 号 p. 207-212
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2019/10/15
    ジャーナル フリー

    慢性閉塞性肺疾患と肺結核後遺症によるHOT患者25名を対象に,標準体重比,%TSF,%AMCを栄養状態の指標とし,日常の活動と栄養状態の関連,栄養状態に影響する摂食行動・生活背景について調べ,以下の知見を得た.①居室内活動群は居室外活動群に比して,標準体重比,%AMCが低く,②「栄養状態」には,「買い物の協力者」「歯牙の問題」「食事中酸素流量増量」「軟らかめの食事」「食事中も酸素吸入」「カロリーを上げる工夫」が関連していた.

  • 徳山 祥子, 川村 佐和子, 数間 恵子, 牛込 三和子, 輪湖 史子, 大野 ゆう子
    原稿種別: 原著
    1998 年 7 巻 3 号 p. 213-218
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2019/10/15
    ジャーナル フリー

    在宅経気管人工換気療法を13年間継続する男性筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の資料を用いて,気管内吸引回数を指標として痰の産生と除去に関係する要因を探索し,気道浄化看護について検討した.<br>1. 1日の吸引回数に関係が認められた要因は,1) 呼吸器回路の処理方法,2) 吸引器の性能,3) 看護ケア(清拭・洗髪,手浴・足浴,理学的訓練),4) 気管カニューレ交換であった.<br>2. 定期的で計画的な日中の看護行為(清拭・洗髪,手浴・足浴,理学的訓練)は,効率的に気道浄化をはかることにつながり,夜間の吸引を減少させ家族介護者の負担軽減と本人の睡眠の確保ができると考えられる.<br>3. 使用期間を越えた呼吸器回路の適正交換のため,適切な製品の供給による経済的負担の軽減が必要である.<br>4. 吸引器は療養者にとって充分な吸引力がある機種の使用と機種選択可能な貸し出し制度が必要である.

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