本研究は、震度継続時間を予測する簡便手法の確立を目的として、観測震度または予測震度を与件とした条件付予測式を提案するものである。1996~2013年の主要な35地震(
Mw =5.0~9.0)で観測された約1万の3成分の加速度記録を用いて、震度閾値(震度階1~6強の8 種類)を上回る震度継続時間を計測し、観測震度と着目する震度閾値との震度差、断層最短距離、モーメントマグニチュード、着目地点における平均S波速度、
Vs=1400m層上面深度、地震タイプ(内陸地殻内、プレート境界、プレート内)を説明変数とする予測モデルを構築した。震度予測を外生化することで、常用対数標準偏差0.2以下と精度が高く、震度継続時間1~300秒程度の広いレンジを対象とした予測式が得られた。
抄録全体を表示