日本地震工学会論文集
Online ISSN : 1884-6246
ISSN-L : 1884-6246
7 巻 , 4 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 伯野 元彦
    2007 年 7 巻 4 号 p. 2-4
    発行日: 2007年
    公開日: 2010/08/12
    ジャーナル フリー
    姉歯元建築士の耐震計算偽装事件は、勿論法律に違反した犯罪であるから社会的に糾弾され、処罰されることは当然であるが、この事件をきっかけに建物の耐震性というものも、美観、交通の便、居住性と同様に、または、それ以上に大事であることを、市民に知らせたという意味の功績もあるのではなかろうか。
  • 福和 伸夫, 坂上 寛之, 花井 勉, 高橋 広人, 飛田 潤, 鈴木 康弘
    2007 年 7 巻 4 号 p. 5-22
    発行日: 2007年
    公開日: 2010/08/12
    ジャーナル フリー
    地域の防災力を向上するための支援シミュレータの概念を新たに提示し、それを構成する一連のサブシステムの意義と技術背景および開発結果を通して、全体システムの有効性と将来展望を論じる。具体的には、WebGIS 上で、我が家の地盤の過去からの変遷を戦前・戦後・現在の空中写真から知る3 次元バードビューシステム、高解像度の地盤モデルを自動生成することによる地震動シミュレーション、自宅の簡易地震応答シミュレーション、家具の転倒シミュレーション、豊富な振動実験映像資料などを利用して、自宅の危険度を真に「気づかせ」、耐震診断・耐震補強、家具固定へと誘導する。さらに、自然言語を用いた会話型教材や講演を録画したe ラーニング、Wikiを利用した防災知識ベースなどを備えることにより「学び」へと誘導する。そして、Web 上でのDIG 機能や防災マイマップ作成機能を備えることにより、地域での防災活動を支援する。以上により、本システムは、建物耐震化と地域防災力の真の向上に向けた活動の活性化と実践への誘導を目指す。
  • 目黒 公郎, 吉村 美保, 伊東 大輔, 佐藤 芳仁
    2007 年 7 巻 4 号 p. 23-32
    発行日: 2007年
    公開日: 2010/08/12
    ジャーナル フリー
    現在、日本は地震学的に活動度の高い時期を迎えている。今後想定される地震による被害を軽減するためには、「建物の耐震性を向上させる」、「家具の転倒防止措置を行う」など、市民1 人1 人の自発的な被害軽減行動が最も効果的かつ不可欠である。しかし、兵庫県南部地震以後、居住施設の耐震化や家具の転倒防止策による居住空間の安全性確保が謳われる一方で、実態としてはほとんど対策が進んでいないとの報告がある。これらの大きな原因の1 つに、多くの人々が地震災害に対する適切なイメージを持つことができず、結果として具体的な防災対策を講じられないでいる状況が挙げられる。そこで本研究では、この災害状況を適切にイメージできる能力を向上し、具体的な防災対策を講じてもらうために、まず最初に木製ブロックと実物家具を用いた振動台実験により、地震時の家具の動的挙動を記録し、これを分析する。次に転倒防止器具を取り付けた実験を行い、その効果や限界を分析し、それらの結果に基づいて、転倒防止器具の効果的な使用方法を提案する。そして最後に、利用者自身の生活空間を対象とした地震時の家具の挙動を3 次元拡張個別要素法でシミュレーションし、その結果をアニメーションとして表現するとともに、その転倒率を示すことにより「危険やリスクの認知」を高める。さらに転倒防止器具の効果を示すことで「防災対策効果の認知」を促進させ、最終的に地震時の家具の挙動による被害を軽減する具体的な対策を講じる環境整備につとめる。
feedback
Top