日本腹部救急医学会雑誌
Online ISSN : 1882-4781
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ISSN-L : 1340-2242
20 巻, 5 号
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  • 木原 一, 成高 義彦, 小川 健治, 島川 武, 我妻 美久, 永田 浩一, 歌田 貴仁, 勝部 隆男, 芳賀 駿介, 梶原 哲郎
    2000 年 20 巻 5 号 p. 733-736
    発行日: 2000/07/31
    公開日: 2011/10/28
    ジャーナル フリー
    症例は70歳男性。腸閉塞に対して癒着剥離術を施行後, 腸スプリンティング法によりステントとしてイレウス管を留置した。術後第12病日にイレウス管を抜去したところ, 数時間後に下血が出現, 腹部血管造影検査により小腸出血と診断し, 再度緊急手術を行った。切除小腸標本より, 回腸の出血性潰瘍と診断した。病理組織学的所見より, 初回の癒着剥離術における腸管の損傷部位が線維化をきたし, それにイレウス管の外的圧迫が加わって腸管粘膜-粘膜下層の微小循環が障害され, さらに抜去操作時に何らかの外力が加わって小腸潰瘍を生じたと考えられた。
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