我が国では, 今日の日常生活習慣などによって糖尿病をはじめとする生活習慣病が年々増加の傾向にある。本研究は, 2型糖尿病患者を対象に食習慣や運動習慣における行動変容の有無とその要因を調べ, 2型糖尿病における行動変容の指示のあり方について考察した。
なお, 行動変容に関する調査結果は以下の如くであった。
1.食習慣および運動習慣の行動変容者は14.5%, 食習慣か運動習慣のいずれかの行動変容者は41.8%であった。
2.行動変動では, 食習慣よりも運動習慣に多く変容者が認められた。
3.糖尿病の家族歴と行動変容では, 家族歴“無”よりも“有”に変容者が多く認められた。
4.指導回数の多い人ほど行動変容者が多く認められた。
5.行動変容の意識調査では, 行動変容“無”の人でもほとんどの人が行うつもりであると回答している。
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