総合健診
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31 巻 , 2 号
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  • 吉村 良孝, 今村 裕行, 手島 香織, 益田 玲香, 宮本 徳子, 濱田 繁雄, 飯出 一秀
    2004 年 31 巻 2 号 p. 365-368
    発行日: 2004/03/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 運動後心拍数 (HR) を用いた運動中HRの推定法について検討することである。被検者は運動習慣のない24人の女子大学生である。HRは最大酸素摂取量の40, 50, 60, 70%強度での運動中と運動後に記録した。HRの推定法は (1) 6秒×10法, (2) 10秒×6法, (3) 15秒×4法, (4) 15秒×4+10法 (15秒+10法) の4つの方法を用いた。その結果, 15秒+10法で推定した値が4つの方法の中で実測HRに最も近い値を示した。
  • 清水 孝郎, 川口 忠幸, 市吉 佳代子, 吉川 博通
    2004 年 31 巻 2 号 p. 369-373
    発行日: 2004/03/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    人間ドックは本来健康な成人を対象とする。そのため, 測定対象者を用いる精度管理分析が病院検査部より容易である。今回, 平成12年9月~14年8月のドック受診者を対象に腫瘍マーカー (CEA, AFP, CYFRA21-1, PSA, CA19-9, CA125) の月別変動を検討した。対象は明らかな癌患者を除外した8, 316名で, PSAは50歳以上の男性3, 914名, CA125は女性2, 777名で検討した。全期間を通じての各腫瘍マーカー平均値はそれぞれ2.1 (非喫煙者1.7) , 4.2, 0.9, 1.2ng/ml, 5.8, 11.0U/ml, 陽性率は4.5 (1.6) , 2.5, 6.5, 3.8, 0.76, 2.1%であった。月別検討では, 全腫瘍マーカーに平均値の変動を認めた。陽性率はCEA, CYFRA21-1, CA19-9で変動を認めた。CEAは平成13年7月に測定エラーに起因する平均値と陽性率の小ピークを認めたが, 期間を通じて一定の傾向を認めなかった。CYFRA21-1は平均値と陽性率に2峰性の大きな変動を認め, 平成12年10月, 13年5月, 14年2月の平均値 (陽性率) はそれぞれ1.0 (9.1) , 0.5 (0.56) , 1.2ng/ml (11%) であった。CYFRA21-1の管理コントロールはこの間に明らかな変動を示さず, 変動原因は不明であった。CA19-9は平成14年3月以降に平均値と陽性率が約半分に低下したが, 測定キットのロット不良が原因であった。以上をまとめると, CYFRA21-1では受診時期により陽性率が大きく変動した。カットオフ値付近の値が多いと, わずかな測定上の問題が陽性率に大きく影響する。注意が必要と考えられた。他の腫瘍マーカーではCYFRA21-1ほどの月別変動を認めなかった。
  • 高田 晴子, 沖野 加州男
    2004 年 31 巻 2 号 p. 374-380
    発行日: 2004/03/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    我々は新しい加速度脈波 (APG) の計測器を開発し, スコア法による血管の弾力性の評価を試みてきた。スコア法における“血管老化スコア”は正常な老化過程からどの程度逸脱しているのかを推測する指標である。今回の研究の目的は, 疾病の発症頻度ではなく, 疾病発症以前の動脈の老化性変化をAPGで捉えることによって, 動脈硬化関連要因の相対リスクを求め, APG検査の妥当性を検討することである。45~64歳の549名を対象にして検討した結果, スコア異常者の中では, 血圧異常と“喫煙中または喫煙経験あり”がスコア正常者よりも有意に多かった (35.4%, 67.7%) 。さらに, 10年前にも受診していた247名について検討すると, 中性脂肪高値群で10年後にスコア異常を示したのは22.8%と正常群に比べて有意に多く, 相対リスクは2.5倍であった (p<0.05) 。本研究で, 仮説として動脈硬化関連要因の中に含めた4, 000Hz聴力低下群でのスコア異常は22.9%, 肥満群でのスコア異常は18.6%, 喫煙者でのスコア異常は16.8%で, それぞれ正常群に比べて有意に多い傾向であり, 相対リスクはそれぞれ2.2倍, 1.8倍, 2.0倍であった (p<0.1) 。結果から以下のように結論された。
    1) 45~65歳の中高年のAPG検査において, 現状で高血圧者や喫煙者は動脈弾力性低下と判定されることが有意に多い。2) 35~55歳で高中性脂肪血症, 高音域聴力異常, 肥満, 喫煙などの要因を持つ者は, 10年後にはAPG検査において動脈弾力性低下と判定される可能性が高い。APGスコア法は, スクリーニングや患者の自覚を促す教育などに妥当性をもつと思われ, 生活習慣病の予防に一定の貢献をすることが期待される。さらに詳細な結果を得るためには, 今後はプロスペクティブなコホート・スタディが望まれる。
  • 工藤 安史, 佐藤 敏彦, 相澤 好治
    2004 年 31 巻 2 号 p. 381-387
    発行日: 2004/03/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    某企業の従業員を対象とした出張定期健診の受診者にアンケート調査をすることで, 定期健診の改善点について検討した。出張定期健康診断の受診者に性別や問診時間などの属性・基本事項, 定期健診の全体的な満足度, 医師に関連する事項, 定期健診における検査に関連する事項, 受付の対応など周辺的要因に関連する事項について, 「満足」, 「どちらでもない」, 「不満足」の3段階で質問を行った。調査対象者数は270人で, 回収できたアンケート用紙は209枚であった (有効回答率77.4%) 。
    定期健診の全体的な満足度に影響を与える要因について調べるために, 医師や検査に関連する事項, 受付の対応などの周辺的な要因に関連する事項を説明変数として, 全体的な満足度を従属変数とするステップワイズ法による重回帰分析を行った。結果, 問診時間 (標準偏回帰係数=0.243) と問診内容 (標準偏回帰係数=0.179) という医師に関連する要因と, 定期健診における検査担当者の技術力 (標準偏回帰係数=0.227) , 検査担当者の説明力 (標準偏回帰係数=0.155) という検査に関連すると思われる要因が選択された (p<0.05) 。他方で, 待ち時間などの周辺的要因で, 選択された質問項目は存在しなかった。
    全体的な満足度に影響をもたらす受診者の属性・基本事項を調べるために, ノンパラメトリック検定 (Mann-Whitney検定, Kruskal-Wallis検定) を行った。結果, 3分以上の問診を受けた者が, 3分未満の問診を受けた者に比べて満足度が増大していた (p<0.05) 。
    以上のことから, 医師と検査に関連する要因の果す役割が大きく, 特に形式的ではない3分以上の問診を提供する必要性が認識された。
  • 渡部 紳一郎, 福井 基裕, 矢野 方夫, 笹森 斉, 笹森 典雄
    2004 年 31 巻 2 号 p. 388-392
    発行日: 2004/03/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    骨密度とBMI (体格指数) および骨密度と体脂肪率との相関については諸説があり, いまだ定説が確立していない。そこで当健診センターで行われたボーンドックのデータをもとにこの問題を検討した。まず, BMIと体脂肪率の関係を解析した結果, BMIと体脂肪率の間には強い正の相関がみられた。次に, 骨密度とBMI, 骨密度と体脂肪率との関係をそれぞれ解析した。その結果, 一部の年齢群においては相関が見られたが, 全体的には有意な相関は見られなかった。今回の解析は, 骨密度に影響する生活習慣や疾患の有無, 筋肉量などのファクターが入っていない単変量解析であったことが結果に影響した可能性がある。また, 対象がボーンドック受診者という健康意識が高く生活習慣が良いと思われる集団に限られ, セレクション・バイアスがかかった可能性もある。骨密度とBMIおよび体脂肪率の関係を, 生活習慣や疾患の有無, 筋肉量との相関も含めて多変量解析し, 更なる検討が必要である。
  • 田嶋 基男
    2004 年 31 巻 2 号 p. 393-402
    発行日: 2004/03/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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