総合健診
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31 巻 , 3 号
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  • 手島 香織, 今村 裕行, 内田 和宏, 宮本 徳子, 益田 玲香, 濱田 繁雄, 飯出 一秀
    2004 年 31 巻 3 号 p. 463-468
    発行日: 2004/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    飲酒・喫煙習慣を有さない女子学生149名を対象として, 肥満判定の各指標と冠動脈心疾患 (CHD) 危険因子および栄養諸量との関係について検討した。肥満判定の指標は体重, ウエスト, ヒップ, ウエスト・ヒップ比 (W/H) , ウエスト・身長比 (W/Height) , body mass index (BMI) , 体脂肪率とし, CHD危険因子は, 血清総コレステロール (TC) , 中性脂肪, 高比重リボ蛋白コレステロール (HDL-C) , β-リボ蛋白 (β-L) , TC/HDL-C, 収縮期・拡張期血圧 (SBPとDBP) とした。重回帰分析の結果, ウエストとW/Heightは, HDL-C, β-L, TC/HDLC, SBP, DBPの5項目と有意な関係を示した。体重は2項目と, ヒップとW/H, BMIは3項目と, 体脂肪率は4項目と有意な関係を示した。またウエスト, W/Heightにおいて栄養諸量との関係はウエストのほうが多くの項目と関係がみられた。以上の結果から, 肥満判定の各指標の中でもウエストとW/Heightはより多くのCHD危険因子と関係があることが示唆された。
  • 道場 信孝, 佐藤 淳子, 平野 真澄, 石清水 由紀子, 鶴若 麻理, 松原 博義, 久代 登志男, 日野原 重明
    2004 年 31 巻 3 号 p. 469-475
    発行日: 2004/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    目的: 高齢者の健康評価においては包括的なアプローチが必要であり, そのような需要を満たす評価基準を策定するには対象とするコホートの身体・心理・社会的特性が明らかでなければならない。今回は『新老人』のコホート (ヘルスリサーチ・ボランティア: HRV群) について, その身体的健康状態の特性を第5次循環器疾患基礎調査の対象群 (general cohort: GN群) との比較で検討したので報告する。対象と方法: HRV群は2002年11月より2003年10月の間に所定の調査と検査が施行された254例 (男性132例, 平均年齢78.4±4.7歳; 女性122例, 平均年齢77.7±3.8歳) , そして, 本研究の対照群 (GN群) は2000年11月1日から11月30日の間に行われた第5次循環器疾患基礎調査の中で, 解析の対象となった70歳以上の対象者1, 531例 (男性635例, 女性896例) である。検討の対象項目は, 既往歴, 身体測定 (BMI, 血圧, 総コレステロール) , 生活習慣 (喫煙) とし, 判定の基準 (肥満, 高コレステロール血症, 高血圧) は, すべて当該調査に示されている方法に準じて行った。結果: 脳血管障害, 心筋梗塞の既往, 狭心症, そして, 糖尿病は両群間で両性についてGC群でHRV群より有意に発症率が高かった。喫煙率は, 男性に関してHRV群よりGN群で有意に高く, 女性では両群間に有意差を認めなかった。肥満に関しては群間で両性とも有意差を示さなかった。高血圧は両性ともHRV群よりGN群で罹病率が有意に高かった。高コレステロール血症は男女ともGN群よりHRV群で有意に多く見られた。結論: HRV群の健康状態の特徴は脳卒中, 虚血性心疾患, 高血圧, 糖尿病, 喫煙が有意に少なく, 高コレステロール血症が有意に多く見られた。以上よりHRV群の身体的健康特性は全体としてGN群より好ましいと評価される。
  • 高久 史麿
    2004 年 31 巻 3 号 p. 476-481
    発行日: 2004/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    我が国の生活習慣病対策として平成12年4月から始められた『健康日本21運動』に関して, その概要を1) 栄養・生活習慣, 2) 身体活動・運動, 3) 休養・心の健康づくり, 4) タバコ, 5) アルコール, 6) 糖尿病, 7) 高血圧, 8) 癌, の8つの項目に重点をおいて, 『健康日本21』企画検討会の各分科会が今後10年後に達成すべきとした具体的な目標値を提示しながら解説した。その中でも喫煙, 肥満の2つの問題に焦点をあて, WHOによるタバコ枠組み条約の推進等の世界的な動向を紹介し, 禁煙推進運動の重要性を強調した。また喫煙と並んで生活習慣病発症の最大の要因となっている肥満に関しても, その予防の重要性を強調するとともに, 若い女性の間では肥満と並んで極端な痩せがさまざまな健康障害をもたらしていること, 朝食を摂らない若年者が増えており, そのことが日常生活の質の低下をもたらしていること等を紹介した。
    生活習慣病の予防は国民全体として取り組むべき課題であり, そのこともあってその運動に対して『健康日本21』という名前がつけられた。事実ほとんどすべての市町村で健康日本21地方計画が策定されており, 積極的に健康運動に取り組んだ結果, 一定の成果を挙げている市町村が増加している。2003年の『健康増進法』の制定をきっかけとして, 『健康日本21運動』がより広く国民一般に浸透し, その結果として国民の健康寿命が延びることを期待している。
  • 百渓 尚子, 板倉 勝, 西崎 泰弘, 小川 哲平
    2004 年 31 巻 3 号 p. 482-489
    発行日: 2004/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    エネルギー代謝に関わる甲状腺ホルモン (甲ホ) は, 全身のほぼあらゆる臓器が標的で, その過不足はさまざまな臓器に悪影響を与える。潜在性甲状腺機能異常とは, 血中甲ホ濃度が基準値内で甲状腺刺激ホルモン (TSH) 値が異常である場合をいい, 甲ホ濃度が当人にとっての正常域になく, 軽微な異常があることを示唆する。この程度のわずかな異常がどのような影響を与えるか, 治療の対象となるか否か, またどのぐらいの頻度で存在するかについて, これまで主に欧米から成績がだされている。それによると甲ホ不足 (潜在性甲状腺機能低下症) は, 脂質代謝, 循環器に悪影響があるとの成績は多く, TSH10μU/ml以上の場合は治療が妥当と考えられている。一方, 甲ホ過剰 (潜在性甲状腺機能亢進症) については, 不整脈や死亡率を検討し, 影響があったとの大規模研究がある。これらの頻度は, 一般住民で甲ホ不足, 甲ホ過剰それぞれ2~10, 0.2~3%と報告されている。この大半は潜在性のものであるが, 明らかな異常がありながら見逃されていたものも含まれている。甲ホ不足は年齢が高いほど, また甲ホ過剰は20代, 30代が多く, どちらも女性の方が頻度が高い。治療に関しては, 甲ホ過剰は専門家が関与せざるをえない点もあるが, 甲ホ不足の治療は簡単で, またどちらに使う薬剤も安価である。米国では, 中年以降の女性は, 甲ホ不足の頻度からみてTSHによるスクリーニングの必要性があるとされている。しかし臨床成績では甲ホ過剰で心合併症の起きやすいのは男性であるし, 若年者の甲ホの異常は成長, 学業, 仕事, 妊娠・出産に影響しかねない。このようなことからすると, 誰しもTSHでスクリーニングを受けるに越したことはないが, それができなくても甲状腺疾患の指標として有用な甲状腺腫の触診, 甲状腺機能異常を反映する肝機能や脂質代謝の変化に注意することは不可欠で, 疑われたらTSHの測定を行うべきである。
  • 岡庭 信司
    2004 年 31 巻 3 号 p. 490-498
    発行日: 2004/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    超音波は空気の存在によりその伝達が妨害される特性を持つことから, 胆道すべてをくまなく検索することは困難とされてきた。走査面から消化管のガス像を取り除き良好な画像を得るためには, 探触子の操作, 体位変換および呼吸の時相などを駆使する必要がある。さらに超音波検査特有のアーチファクトの存在およびその見分け方についても熟知しておく必要がある。
    胆嚢の腫瘍性病変においては, まずその超音波像を有茎性隆起型, 広基性隆起型, 壁肥厚型に分類する。この分類は病変の性状診断のみならず深達度診断においても重要である。次に, 病変の大きさ, 表面構造, 内部エコー, 病変付着部の胆嚢壁の層構造などを評価する。これらの所見は偽腫瘍と癌あるいは腺腫との鑑別に有用である。
    肝外胆管や十二指腸乳頭部では, 消化管のガス像に加えその複雑な解剖学的構造から病変の拾い上げがさらに困難となる。胆管拡張, 胆嚢の異常像, 胆管内の胆泥やリンパ節腫脹といった間接所見を拾い上げることは潜在する腫瘍性病変を推測するうえで重要である。特に, 胆嚢腫大およびdebrisと充満不良といった胆嚢の異常像は胆管閉塞の診断において最も感度が高く, 無黄疸例においても有用な所見である。
    肝外胆管や十二指腸乳頭部の腫瘍性病変の性状診断には, 胆嚢の腫瘍性病変で述べた所見の評価に加え超音波による経過観察が有用である。経過観察の超音波にてその像が変化する病変は偽腫瘍性病変の可能性が高い。しかし, いかに努力しても癌と炎症性病変である硬化性胆管炎や自己免疫性膵炎に伴う胆管病変との鑑別は困難である。
    超音波検査に精通し病変に対する正しい知識を持つことにより, 超音波検査は胆道のスクリーニングにおいて有効な手段となりえる。
  • 菅野 剛史, 河合 忠, 西島 英利
    2004 年 31 巻 3 号 p. 499-501
    発行日: 2004/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 太田 博明
    2004 年 31 巻 3 号 p. 502-504
    発行日: 2004/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 松下 一男
    2004 年 31 巻 3 号 p. 505-507
    発行日: 2004/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 大久保 利晃
    2004 年 31 巻 3 号 p. 508-510
    発行日: 2004/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 桜井 秀也
    2004 年 31 巻 3 号 p. 511-512
    発行日: 2004/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 金田 良雅
    2004 年 31 巻 3 号 p. 513-514
    発行日: 2004/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 小泉 明
    2004 年 31 巻 3 号 p. 515
    発行日: 2004/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 2004 年 31 巻 3 号 p. 516-524
    発行日: 2004/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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