総合健診
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31 巻, 6 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 濱口 真英, 小島 孝雄, 中川 貴之, 谷口 浩也, 藤井 恒太, 尾松 達司, 奥田 順一, 井田 和徳, 渡辺 一敏, 岩間 みどり, ...
    2004 年 31 巻 6 号 p. 701-709
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    目的: 脂肪肝を伴わない高輝度膵の意義について横断研究および前向き試験を行った。
    方法: 2001年の当院総合健診センター受診者のうち3, 563名 (男性2, 228名, 平均年齢48.6±8.7歳, 女性1, 335名, 平均年齢46.5±8.5歳) を対象とした。腹部超音波検査にて脂肪肝を認めず肝膵コントラストが陽性のものを軽度高輝度膵, さらに膵実質輝度の著明な上昇を認めるものを高度高輝度膵とした。高輝度膵の成因については飲酒, 喫煙, 運動習慣, 性別, 年齢, BMIを, 生活習慣病については高血圧, 糖尿病, 高脂血症の合併の有無を検討した。
    成績: 軽度高輝度膵を男性999例 (44.8%) , 女性397例 (29.7%) に, 高度高輝度膵を男性70例 (3.1%) , 女性14例 (1.0%) に認めた。高輝度膵は男性, 高齢者, BMI肥満者に有意に多く認めた。高輝度膵では生活習慣病の合併を有意に多く認めた。
    ロジスティック回帰分析にて男性, 高齢者, BMI肥満, 高血圧, 糖尿病および耐糖能障害, 高脂血症の高輝度膵への関与を認めた。また, 高輝度膵では血清アミラーゼの有意な低下を認めた。
    結論: 膵輝度上昇の原因として加齢性変化および脂質, 糖質代謝異常に伴う内臓脂肪の沈着が考えられた。脂肪肝を伴わない高輝度膵は指導の対象としていない施設が多いが, 高輝度膵を認めた場合には体重の減量など生活習慣改善の指導を必要とする。
  • ―データ収録の問題点―
    貞元 祐二, 長田 暁海, 江川 重信
    2004 年 31 巻 6 号 p. 710-715
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    睡眠時無呼吸症候群 (SAS) が近年注目されスクリーニング健診の依頼があり, 当研究所ではパルスオキシメータによるマススクリーニング検査方法を確立した。今回, データ収録を臨床検査技師が行うにあたって問題点とスクリーニングの有用性を検討した。
    対象は旅客業運転者772名 (男性760名, 女性12名, 平均年齢37.4歳±10.5) で再検査は122名 (15.8%) であった。原因は企業の産業医から再検査の指示があるもの53名 (43.4%) , 時間不足37名 (30.4%) , 波形不良15名 (12.3%) , データなし13名 (10.7%) , 電池外れ2名 (1.6%) , 時間超過2名 (1.6%) であった。プローブ装着不良を疑った産業医からの再検査指示により測定データは有意に改善された。また, 波形不良はリコールにより有意に改善された。他の原因は簡易説明書の改善により減少傾向にある。
    SAS健診のマススクリーニング検査として, パルスオキシメータによる健診方法は簡便な方法であるが, 受診者本人が機器装着や測定を行うことから受診者の理解, 簡易説明書の改善が必要と考えられた。積極的な再検査により測定精度の向上につながることが示唆された。
  • 藤本 武利
    2004 年 31 巻 6 号 p. 716-728
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    膵管癌の超音波像は, (1) 主膵管拡張 (膵胆管拡張) ・ (2) 低エコー腫瘤・ (3) 膵腫大 (限局性~びまん性) の3所見に要約でき, このそれぞれに関わる病態として「偽腫瘍」がある。本稿では, まず, 膵臓走査の注意事項を述べ, 次いで, 悪性腫瘍にみられる重要な超音波所見と超音波画像にみられる偽腫瘍所見を挙げ, 最後に, 代表的疾患の超音波像を呈示して良悪性腫瘍・偽腫瘍の鑑別診断の実際を述べた。
  • 新井 俊彦
    2004 年 31 巻 6 号 p. 729-737
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    食品製造業は年中無休, 昼夜生産体制で操業している。従業員の多くは時間給労働者である。このような労働者の健康状況や生活習慣が, 就業シフト (日勤/夜勤) , 性別 (男性/女性) , 年齢 (35歳未満/35歳以上) および業務 (製造/工場業務/配分/包装/生産管理/品質管理) によっていかに異なるかを, 定期健康診断の際のアンケートによって調べた。3工場で独立に集計し, 工場による地域特性の有無についても検討した。3工場全体で回答者は951名で, 回答率は83%であった。身体的疲労, 精神的疲労, ストレスの有無および現在の健康状態を有無の2段階にまとめると, 統計上の有意差は, 勤務シフト別, 性別, 年齢別および業務別で認められず, 工場間でも差はなかった。身体的疲労を感じている者は65%, 感じていない者は28%, 精神的疲労を感じている者は58%, 感じていない者は33%であった。ストレスを感じている者は53%, 感じていない者は34%であり, その原因は人間関係が最も多く, 次いで仕事の質, 仕事の量であったが, 人間関係に因るものは男性より女性に有意に多く, 仕事の質・量に因るものは35歳以上より35歳未満の方に多い。健康状況も健康と不調の2段階で集計すれば, 各区分および工場間で有意の差はなかった。健康な者は75%, 不調な者は14%であった。将来の健康に対する不安も有無の2段階にすると各区分および工場で有意の差は認められず, 不安のない者75%, ある者20%であった。現在治療中の疾病は高血圧症, 高脂血症, 糖尿病の順であった。生活習慣では非喫煙者がかなり多く, 全体では59%であり, 非飲酒者も56%であった。また, 全く運動をしていない者が全体で75%であった。しかし, 睡眠時間は日勤, 夜勤とも6時間で変わらなかった。これらの成績を平成9年の労働省の同様な集計と比較して, この集団の特徴を論じた。
  • 田村 政紀
    2004 年 31 巻 6 号 p. 738-755
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 菅沼 俊広
    2004 年 31 巻 6 号 p. 756-759
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 川端 成治
    2004 年 31 巻 6 号 p. 760-766
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • ―QOL維持とライフスタイル改善へ向けての行動変容検討委員会―
    田村 政紀, 李 廷秀, 芳賀 久貴, 樫原 英俊
    2004 年 31 巻 6 号 p. 767-769
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 萎沢 利行, 堀 三郎, 和田 高士, 樫原 英俊
    2004 年 31 巻 6 号 p. 770-771
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 馬場 紀行
    2004 年 31 巻 6 号 p. 772-774
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 田内 一民
    2004 年 31 巻 6 号 p. 775-779
    発行日: 2004/11/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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