総合健診
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31 巻 , 5 号
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  • 保坂 隆, 平井 啓, 福原 裕一, 高橋 為生, 堀 三郎
    2004 年 31 巻 5 号 p. 601-608
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    本研究は, 健診受診者に対して実施したストレス・コーピングテストの結果から, 血液生化学指標とコーピングの関係を探ることを目的とした。健診受診者11, 852人を対象に解析を行った。重回帰分析の結果, 「積極行動」・「気晴らし」・「あきらめ」・「回避」のコーピングスタイルと8つの血液生化学指標との間に関係が認められたが, 説明率が最大で0.03%と, いずれも低くかった。そこで, 臨床基準値に基づき対象者を基準値以上の群, 基準値内の群, 基準値以下の群に分類し, 各コーピング得点に差が見られるかを検討した。その結果, いくつかの組み合わせにおいて有意な違いが確認された。結果から, 積極的に問題に取り組み, バランスのよい気晴らしをうまく行うコーピングが予防医学的観点から推奨されるものであることが明らかとなった。
  • 道場 信孝, 島田 真澄, 斉藤 幸子, 那須 美智子, 倉辻 明子, 元田 泉, 佐藤 淳子, 甲斐 なるみ, 宮崎 倫子, 久代 登志男 ...
    2004 年 31 巻 5 号 p. 609-616
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    背景: 高齢化社会における高齢者の社会的役割はsuccessful agingに代表される方向へ変わりつつあり, 健康評価のあり方も社会的需要に適した基準づくりが求められる。目的: 日野原らが提唱する「新老人運動」の中で, 加齢に関する疫学的研究へ自主的に参加したHRV (Health Research Vblunteer) の社会的行動, および, 疾病の特性についてはすでに報告した。本研究では, これら70歳以上のHRV (男女319例: 平均年齢77.9±4.1歳) について身体の形態と機能の評価を行い, Sackettらの提唱する「文化的健康」を把握するための基準を策定するとともに, 性差について検討した。方法: 2002年11月より2004年3月の間に, 男性153例 (平均年齢78.3±4.6) , 女性166例 (平均年齢77.5±3.6) について身体計測 (身長, 体重, BMI, 体脂肪指数, 非体脂肪係数, 四肢周長, 骨密度) , 関連する身体機能評価 (四肢筋力, 歩行速度, 安静時代謝率, 心脈管機能) , 血液検査 (血球, 生化学, 浸透圧, ホルモン, サイトカイン) を施行した。結果: 身体計測値については, 男女ともJARDのそれにほぼ近似する値を示した。性差に関して, 男性は女性より身長, 体重が大であったが, 体格指数に差はなかった。男性では非脂肪指数, 女性では脂肪指数が有意に大であった。四肢筋は量・質とも男性で優れ, 歩行速度, 安静時代謝率, 骨密度も男性で有意に高い値を示した。男性では身体計測値と関連する機能検査値に年齢による差が見られなかったが, 女性では身長, 体重, 非脂肪重量, 下腿周長, 握力, 歩行時間に年齢差が見られた。基準値は各性別ごとに20, 50, 80パーセンタイルで表示した。女性では年齢差のある項目についてのみ80歳を境に2群に分けて示した。結論: 性差に関して, 男性は骨・筋系にすぐれ, 女性では脂肪量が大であった。これらのコホートから身体計測と機能評価の基準値を求めて示した。
  • 奥田 順一, 白木 勝彦, 野原 利文, 渡辺 一敏
    2004 年 31 巻 5 号 p. 617-621
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    質問表の中で胸やけ症状ありと記入した100名を無作為に選び, 性・年齢をマッチさせて胸やけ症状なしと記入した100名をその対照とし, 各々の上部消化管X線像を検討した。対象は男性65例 (平均年齢47.9歳) , 女性35例 (平均年齢45.7歳) であった。上部消化管X線像は立位充満像と腹臥位充満像を取り上げ, 0, I-a, I-b, II, III群の5群に分けた。食道・胃接合部の偏位, 食道の拡張を立位充満像と腹臥位充満像の両者で認めないものを0群, いずれかで認めるものをI-a群, 両者で認めるものをI-b群とし, II群は食道・胃接合部の偏位, 胃噴門部の一部の脱出を認めるもの, III群は胃噴門部, 体部の脱出を認めるものとした。胸やけありとなしでは0群ではそれぞれ66名, 78名, I-a群では16名, 17名, I-b群では16名, 5名, II群では1名, 0名, III群では1名, 0名であった。0群, I-a群とI-b群, II群III群に分けて胸やけありとなしで比較するとx2検定で有意差 (p<0.05) がみられた。今後は日本人の胃・食道逆流症は増加することが予測され, 簡便な所見として立位充満像と腹臥位充満像が参考になることを報告した。
  • 大櫛 陽一, 柴田 健雄, 菅野 剛史, 小川 哲平
    2004 年 31 巻 5 号 p. 622-630
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 落合 和彦, 渡辺 明彦
    2004 年 31 巻 5 号 p. 631-636
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    細胞診による子宮頚がんスクリーニングは, 有効性の実証された数少ないがん検診の一つであり, 子宮頚がんによる死亡率の低下に寄与してきた。しかし, さまざまな社会情勢の変化により, これまでに確立された子宮頚がん検診体制にいくつかの問題点が浮かび上がってきた。第一の問題は受診者の固定化, 高齢化による子宮がん発見率の低下である。一方で, 子宮頚がんおよびその前癌病変は, 確実に若年者に増加している。これは, 子宮頚がんの発生と深く関わっているHPV感染が, 性行動の若年化と相まって増加していることに他ならない。第二の問題点としては, 子宮頚がん検診としての自己採取検体が増加していることである。自己採取法は以前より精度に問題があることが指摘されてはいるものの, 検診者にとっての抵抗感も少なく簡便であることもあってか東京都ではこの5年間で約2倍に増加している。自己採取による標本は細胞数が少なく, 変性細胞が多いことが細胞診としての大きな問題点であるが, これらの検体からHPVを検出してみると, 施設において医師が採取するのと劣らない成績が得られた。HPVを一次スクリーニングとして用いるには, 費用効率を含め, いまだ問題も多く残されているが, 少なくとも自己採取による子宮頚がん検診を行うのであればHPV検査を併用することによって施設検診への動機付けになるのではないかと考えている。
  • 中島 弘
    2004 年 31 巻 5 号 p. 637-643
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    従来から痛風発作の扱いや治療, 高尿酸血症が痛風発作を伴う場合とそうでない場合の管理の方法について, 諸家の意見が述べられてきたが, 診療面での一定の規範がないことが一般診療での障壁となったきた。1996年に開催されたコンセンサス・カンファランスで, 高尿酸血症・痛風がcommon disease (ありふれた病気) であり, 痛風発作の有無にかかわらず, 他の生活習慣病と同様にマルチプルリスクを念頭において管理するための均質な治療方針の必要が確認された。発作の治療, 尿路結石症の予防や治療と管理, 長期合併症や腎機能の管理が討議された。これを契機に専門医集団の意見を尊重しながら, エビデンスを集約する作業が活性化した結果, 日本痛風・核酸代謝学会にガイドライン委員会が設置された。2002年2月に新ガイドラインが公開され, 同8月に正式出版された。全体を通して新ガイドラインが目指す目標の一つとして, 生活習慣病としての高尿酸血症の位置付けと全人的な管理がある。折りしも産業医学の場面で, メタボリックシンドロームの例が増加し, 薬物治療以前からの生活管理・保健指導の重要性が注目される。そこで, 高尿酸血症とその管理の新しい考え方と古典的に確立した理論を同時に参照できるガイドラインを職域での健康管理にどう活用すべきかをご説明したい。
  • 関口 隆三
    2004 年 31 巻 5 号 p. 644-647
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 柴田 健雄, 大櫛 陽一, 小川 哲平, 菅野 剛史
    2004 年 31 巻 5 号 p. 648-656
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 2004 年 31 巻 5 号 p. 657-660
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 田村 政紀
    2004 年 31 巻 5 号 p. 661-686
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 巽 典之
    2004 年 31 巻 5 号 p. 687-688
    発行日: 2004/09/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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