総合健診
Online ISSN : 1884-4103
Print ISSN : 1347-0086
ISSN-L : 1347-0086
29 巻 , 3 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 岩間 汪美, 小島 洋彦, 高須 靖夫, 甲斐 一成, 鳥井 義夫, 廣瀬 光彦, 山田 一成, 石角 太朗, 水野 裕子, 伊藤 達夫, ...
    2002 年 29 巻 3 号 p. 583-587
    発行日: 2002/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    1987年から1997年の11年間にオリエンタルクリニックの総合健診を受けた延べ173, 265人の受診者から33例の腎細胞癌が発見された。すべての症例は腹部超音波検査で腎臓に異常が指摘され, 紹介先の医療機関で組織学的に診断され, 手術がなされたものである。これらの自覚症状, 臨床検査値の異常の有無, 腫瘍の大きさ, 進展度, 組織学的異型度 (異型度) と腫瘍の内部エコー (エコー輝度, エコーパターン) の関連, 予後を検討した。腎細胞癌に特徴的な三徴候である肉眼的血尿, 腎部痛, 腫瘤触知は認めず, 臨床検査値の異常は, 主に血沈異常を2例, CRP陽性を1例認めた。貧血, 多血症, 高Ca血症は認められなかった。腫瘍の長径は15mm~107mmであった。進展度は主に紹介先の医療機関で診断され, TMN分類で1,2), pT16例, pT220例, pT32例, pT41例, 不明4例であった。ロブソン分類3)はI期26例, II期4例, III期1例, IV期1例, 不明1例であった。腫瘍の大きさ, 進展度とエコー輝度, エコーパターンの関連は, 腫瘍が小さく, 進展度が低い症例に高エコー, 均一型が多い傾向を認めた。異型度がGlの8例と, G2の8例の平均腫瘍径は31.0mm±13.4mm, 50.9mm±15.1mmとG1が小さい傾向を示した。
    すべての症例に手術が行われ, 腎部分切除術の1例のほかは根治的腎摘除術であった。予後の観察期間は最短1年~最長11年 (平均5.5年) であり, 死亡1例, 不明1例を除き31例が生存している。
  • 森脇 千夏, 今村 裕行, 内田 和宏, 手島 香織, 吉村 良孝, 宮本 徳子, 増田 容子, 小畑 大吉
    2002 年 29 巻 3 号 p. 588-591
    発行日: 2002/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    本研究は, 対象を飲酒・喫煙習慣を有さない群 (A群) , 飲酒習慣を有さず, 喫煙習慣を有する群 (B群) , 飲酒習慣を有し, 喫煙習慣を有さない群 (C群) , 飲酒・喫煙習慣を有する群 (D群) に分け, 血清脂質と血圧に影響を及ぼすと考えられる因子を共分散分析を用いて補正し, 男女間で比較することを目的とした。
    その結果, 女性は男性に比べA群ではTC, HDL-C, LDL-Cが有意に高く, TG, TC/HDL-C, SBP, DBPが有意な低値を示した。B群では, TC, HDL-Cが有意に高く, TG, TC/HDL-C, SBP, DBPが有意な低値を示した。C, D群では, HDL-Cが有意に高く, TG, TC/HDL-C, SBP, DBPが有意な低値を示した。
    以上の結果から, 女性の方が男性よりも血清脂質と血圧が良好に保たれているが, 喫煙習慣, あるいは飲酒習慣, あるいは両方の習慣を有する群では, その差が小さくなることが示唆された。
  • 上濱 龍也, 今村 裕行, 西村 千尋, 内田 和宏, 宮本 徳子, 増田 容子, 手島 香織, 小畑 大吉
    2002 年 29 巻 3 号 p. 592-595
    発行日: 2002/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    本研究は, 身体的変化の著しい時期にある20歳から39歳の成年男性1, 680名を対象に, BMIと血圧, 血清脂質の関係について, 年齢, 喫煙, 飲酒の影響を除いて検討することを目的とした。
    対象者をBMIの三分位でLow群 (BMI<21.8) , Middle群 (21.8≦BMI<24.2) , High群 (BMI≧24.2) に群分けし, 検討した結果, High群は, Middle群, Low群に比べHDL-Cは有意な低値を, 血圧および総コレステロール, 中性脂肪, LDL-C, TC/HDL-C比は有意な高値を示した。
    このことから, 体重が増加しやすいこの年代で, BMIが高い群は血圧および血清脂質のリスクが高く, 将来の心血管疾患予防の観点から, 適正体重の維持とともに体脂肪率やウェスト値を併用した肥満のスクリーニングや自己管理が重要であることが示唆された。
  • 高岡 美智子, 塩見 格一, 小野 繁, 荒木 孝二, 丸山 智也, 池田 典仁, 渡辺 充
    2002 年 29 巻 3 号 p. 596-602
    発行日: 2002/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    発話音声をカオス論的手法により処理することで, 被験者に蓄積する疲労を定量的に評価することが可能と考えられる実験結果を得た。被験者による朗読音声を1秒間の時間幅で切断し, 毎秒の第1リアプノブ指数を計算し, その時間的な平均値をグラフとして描けば, 一般的な朗読音声による場合, 多くの被験者により朗読の継続と共にその時間的平均値の上昇が観測される。被験者に実験開始以前に十分な休息を与え朗読を開始させれば, その発話音声の第1リアプノブ指数の時間的平均値の上昇は, 被験者が疲労を自覚する十数分以前に観測される。
    また, 同様の実験結果として, 発話音声の第1リアプノブ指数の時間的平均値を算出する場合の時間幅を適切に設定すれば, 疲労の有無に加えて, 被験者のより詳細な心身状態の診断が可能と思われるデータを得た。30代の男性を被験者として行った1時間の朗読実験によるデータから, 被験者は, 疲労感により実験を放棄するまでに, 「初期的な緊張と緩和」「朗読への没入」「疲労倦怠の自覚」「強い疲労感」4つの異なるフェーズを経験したと考えられる。それぞれのフェーズにおいて, 第1リアプノフ指数時間的平均値は特徴的なパターンを描いて変化しており, 視覚的に4つのフェーズを識別することが可能である。
    発話音性による心身状態の診断は録音音声や放送音声に対しても有効であり, 例えば放送音声において特定の発話者の音声のみを取出して分析すれば, 時間の経過と共に第1リアプノブ指数の時間的平均値の上昇が観察されたり, 発話内容に対するストレスに対応すると考えられる変動が観察される。
    発話音声の第1リアプノブ指数値は脳の活性度を測る尺度になり得ると考えられ, 被験者の心身状態についても, その変化のようすから診断が可能と考えられる。
  • 勝木 道夫
    2002 年 29 巻 3 号 p. 603-612
    発行日: 2002/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    21世紀のわが国の健康課題は, 「健康で, かつ質の高い生活を営む期間の延伸」である。そのためには,
    (1) すでに疫学的ならびに臨床医学的に数多く示されている, 疾病を引き起こしやすい生活習慣のエビデンスを, 健康教育によってよく学びとり,
    (2) エビデンスに基づいて提示された多くのメニューの中から, 自分に合ったメニューを自ら選択し, (インフォームドチョイス)
    (3) クオリティーオブコミュニティに後押しされながら,
    (4) 自ら楽しみつつ実践, 継続して, 人生最後の日まで自立向上を目指す気概を堅持する社会の実現が望まれる。
    人間は感情を持ち, 情緒を大切に思い, かつ一人ではなく家族や地域の人々と共同で生活する生物であるから, EBM (evidence based medicine) から, さらにNBM (narrative based medicine) と家庭医療学 (family medicine) をも重視する必要がある。
    生活習慣の歪みを是正して行動変容を達成し, 健康的な生活習慣を実践継続するためには, われわれとクライアントがface to faceでよく話し合い, そのクライアントの行動変容を阻害するバリアが何であるかを見極め, 協力一致して, そのバリアを乗り越える姿勢が大切であり, 教授する, 説得するという態度では行動変容の達成は難しい。
    われわれは, ▽リハビリテーションマインドを柱にチームアプローチを行うリハビリ専門病院のスタッフと, ▽「スポーツコミュニティー」で「スポーツフォアオール」を志す健康科学アドバイザー, ▽さらに保健・体育・心理・栄養学の各スタッフ, そして23診療科の専門医と認定温泉医, スポーツ医等のチームで, 健康の4要素である, ◇運動◇栄養◇生活◇保養について, 個体差重視の処方で作成し, 地域社会, 自治体, 企業, 保健福祉の協力のもとで行動変容の達成を図っている。
  • 香川 靖雄
    2002 年 29 巻 3 号 p. 613-617
    発行日: 2002/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    健診医学会の大きな課題である生活習慣病は高血圧, 動脈硬化, 骨粗鬆症, 糖尿病などを指し, 各種の生化学検査, 機能検査などによってその病態が測定されている。その背後に, 生体内での発症や進展には数多くの遺伝要因が関与し, 栄養や運動など生活習慣要因も重要である。同一種内の正常個体間の形質, 形態, 遺伝子の多様性を多型という。同じ食事, 運動をしても感受性遺伝子, 特に多数の一塩基多型 (SNP) の個人差, 人種差が大きい。SNPの人種間頻度の差は飢餓耐性, 特に農耕文化, 漁労の人種差に原因があり, 戦後日本の食生活の西欧化が肥満, 糖尿病, 動脈硬化症の大きな原因とされ, その改善が求められている。従来は, 健康保険の点数では認められていなかった遺伝子の解析も, 個人差対応の栄養学的予防や薬物治療が行われるようになると, 健診の現場でも次第に普及すると考えられる。
  • 稲田 紘
    2002 年 29 巻 3 号 p. 618-620
    発行日: 2002/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 巽 典之
    2002 年 29 巻 3 号 p. 621-623
    発行日: 2002/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 戸川 達男
    2002 年 29 巻 3 号 p. 624-626
    発行日: 2002/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 庄子 習一
    2002 年 29 巻 3 号 p. 627-628
    発行日: 2002/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 清島 啓治郎
    2002 年 29 巻 3 号 p. 629-630
    発行日: 2002/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    新技術が持ち込まれる現場で健診に携わる医師として, 新技術導入の実際 (導入に必要な準備, 受診者の反応など) を画像診断面から述べる。
    健診を様変わりさせた画像検査の筆頭は超音波であり, 数年前から肺高速ラセンCTが加わり, 近い将来脳のMRがこれに続く気配である。
    超音波検査は触診頼りであった体内諸臓器の把握をvisua1にし, 健診を一変させたが, どの臓器まで診るのか, よく見えなかった場合どうするか, は施設により区々で確立されてはいない。
    高速ラセンCTの肺微小陰影描出力は周知となったが, 健診m陬nuに加えるにはなお隘路があり, 導入については静観中の施設が多い。
  • 岡田 武夫
    2002 年 29 巻 3 号 p. 631-632
    発行日: 2002/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 田村 政紀
    2002 年 29 巻 3 号 p. 633-651
    発行日: 2002/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 田村 政紀
    2002 年 29 巻 3 号 p. 652-721
    発行日: 2002/05/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 2002 年 29 巻 3 号 p. e1
    発行日: 2002年
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
feedback
Top