総合健診
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30 巻 , 2 号
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  • 増戸 梨恵, 町井 涼子, 久保田 亮, 飯田 明恵, 奥野 純子, 栗原 由利子, 戸村 成男, 芝 紀代子
    2003 年 30 巻 2 号 p. 209-216
    発行日: 2003/03/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    つくば市地域の健康教室に参加した在宅高齢者222名 (平均年齢71.1±10.8歳) を対象者として, 降圧薬治療群と未治療群に分類し, 24時間自由行動下血圧および脈圧と尿中総蛋白mg/gクレアチニン比 (TPmg/gCRE比) および尿中アルブミンmg/gクレアチニン比 (ALBmg/gCRE比) の関係について検討した。
    尿中アルブミン排泄量の増加に高血圧が関与しているか否かを検討するために降圧薬治療群と未治療群についてそれぞれX2検定を行ったところ, いずれにおいても有意差が認められたので, それぞれの群について, 正常ALB尿群 (<30mg/gCRE) および異常ALB尿群 (≧30mg/gCRE) に分類し, 血圧および脈圧について有意性を検定した。降圧薬治療群においては, SBPおよび脈圧に関して, すべての24時間自由行動下血圧測定条件下で有意差が認められ, 降圧薬未治療群においては, 24時間, 夜間, 随時のSBPに有意差が認められ, 脈圧に関しては, 異常ALB尿群が正常ALBに対して高値を示したが, いずれの測定条件下でも有意差は認められなかった。また, 血圧および脈圧とTPmg/gCRE比およびALBmg/gCRE比の相関について検討したところ, 降圧薬未治療群においてはSBPおよび脈圧とTPmg/gCRE比およびALBmg/gCRE比との間にともに有意な相関が認められ, 降圧薬治療群ではTPmg/gCRE比との問には相関が認められなかったが, ALBmg/gCRE比との間には相関が示されたことから, 高齢者においては, SBPと脈圧がアルブミン尿の規定要因として重要であることが確認された。
    さらに, 24時間収縮期血圧135mmHg以上または24時間拡張期血圧85mmHg以上を高血圧とし, 降圧薬未治療高血圧群, 降圧薬治療高血圧持続群, 降圧薬治療正常血圧持続群のTPmg/gCRE比およびALBmg/gCRE比について有意差検定を行い, 降圧療法の有用性について検討したところ, 降圧薬により血圧が低く維持されている群では, TPmg/gCRE比, ALBmg/gCRE比ともに降圧薬未治療高血圧群より低値となることが示された。したがって, 降圧療法により, 血圧が基準値以下に維持されると, 高血圧に伴う腎障害が回避されることが示唆されたことから, 高齢者高血圧患者における降圧療法は有用であり, また, TPmg/gCRE比およびALBmg/gCRE比を定期的に測定することにより, 高齢者高血圧の合併症としての腎障害の早期発見が可能であると考えられた。
  • 竹村 英和, 飛田 渉, 佐々木 司, 三浦 信彦, 千 哲三
    2003 年 30 巻 2 号 p. 217-221
    発行日: 2003/03/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    本研究は, 人間ドック受診者における慢性閉塞性肺疾患 (chronic obstructive pulmonary disease: COPD) の有病率と喫煙習慣について検討し, 有病者の実態を明らかにすることを目的とした。対象は, 仙台市にあるエスエスサーティ健康管理センターにおいて, 2001年1月~12月に人間ドックを受診した6, 967名 (男性4, 722名, 女性2, 245名; 平均年齢46.9±8.0歳; 年齢分布30~73歳; 喫煙率38.8%) とした。解析は, COPDの診断基準を1秒率 (1秒量/肺活量×100) ≦70%として, 年齢階級別および喫煙習慣別 (非喫煙者, 元喫煙者, 現喫煙者) に実施した。
    全対象者におけるCOPDの有病率は3.8%を示した。喫煙習慣別の有病率は, 非喫煙者, 元喫煙者, 現喫煙者のいずれも50歳代以降に増加した。特に現喫煙者の有病率の増加が著明であった。各年齢階級内における喫煙習慣別の有病率については, 30歳代, 40歳代において有意差が認められなかった。しかし, 50歳代および60歳以上の有病率は, 非喫煙者, 元喫煙者, ブリンクマン指数 (BI) <400の現喫煙者, BI≧400の現喫煙者の順に高くなる傾向が認められ, 特にBI≧400の現喫煙者の有病率は, 非喫煙者, 元喫煙者に比べ有意に高値であった。
    これらのことから, COPDの有病率は喫煙習慣にかかわりなく50歳代以降に増加することが明らかとなった。また, 50歳代以降の有病率は, 喫煙習慣を持ちBIが大きいほど高いことが示唆された。しかし一方で, 非喫煙者においても有病率の増加が認められ, さらにCOPD発症の最大危険因子と考えられる喫煙習慣の保有率が, 若年層ほど高値であった。したがって, COPDを確実かつ早期にスクリーニングするためには, 人間ドックを含めたすべての健診においてスパイロメトリーを実施する必要があると考えられた。
  • 岡本 孝信, 増原 光彦
    2003 年 30 巻 2 号 p. 222-226
    発行日: 2003/03/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    女子大学生65名を対象に週2回の定期的な運動を実施し, 体脂肪および有酸素能力に及ぼす影響について検討した。
    本研究において得られた結果は以下に示すものである。
    1) 皮下脂肪厚に関しては上腕背側部および肩甲骨下部のいずれにおいても運動実施前に対して運動実施後に有意に低い値を示した。また, 皮下脂肪厚と同様に体脂肪率においても運動実施前に対して運動実施後に有意に低い値を示した。
    2) ステップテスト終了後の心拍数は1分後, 2分後および3分後のいずれにおいても運動実施前に対して運動実施後に有意に低い値を示した。また, ステップテストの判定指数においても心拍数と同様に運動実施前に対して運動実施後に有意に高い値を示した。
    3) 運動実施前における体脂肪率とステップテスト終了1分後, 2分後および3分後の心拍数との間には有意な相関関係が認められた。しかし, 運動実施後においては有意な相関関係は認められなかった。
    以上の結果から, 週2回の定期的な運動によって体脂肪は減少し, 有酸素能力は向上することが明らかになった。これらのことから肥満の改善においては定期的な運動習慣を実践することの重要性が示唆された。
  • 菅沼 源二
    2003 年 30 巻 2 号 p. 227-233
    発行日: 2003/03/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    自己採取法による種々な検査法が紹介されており, 一部には学会発表もされ, 分析精度も検討されている。自己採取による検査法が信頼性高く実施されるならば, 発症時の生体情報をより精度高く把握することが可能になり, 発症時の病態の解析に大きな貢献を果たすものと期待される。自己採取法の最適な医療への適応を総合健診の継続的な受診者を対象と仮定し, 受診者自らが, 自身の健康の障害に注意する日常生活の場で, 自己採血などの検体の採取と郵送による精度の高い検査成績が実施され, 総合健診の主治医によりそれらの成績が利用される機会が与えられるようになれば, 発症時の病態解析に大きな貢献が見られることを期待した。総合健診の専門家諸賢の批判を仰ぎたいと考えるものである。
  • 田村 政紀
    2003 年 30 巻 2 号 p. 235-255
    発行日: 2003/03/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 2003 年 30 巻 2 号 p. 256-260
    発行日: 2003/03/10
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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