工学教育
Online ISSN : 1881-0764
Print ISSN : 1341-2167
ISSN-L : 1341-2167
48 巻 , 4 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 土肥 紳一, 大井 尚一
    2000 年 48 巻 4 号 p. 2-8
    発行日: 2000/07/10
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    東京電機大学工学部電子工学科では,プログラミング教育の前段階として,1年生前期にコンピュータリテラシーに重点をおいた入門教育を実施している.全員が初めてコンピュータに接し,キーボードを操作するものとして授業を開始するが,レベルをどんなに低く設定しても,授業時間内では十分に理解できない学生が生じてしまう.このような学習遅滞の学生を放置すると,いわゆるコンピュータ嫌いへの道を歩むことは必定で,工科系の学生としては致命的な痛手となる.授業時間後に教師が個人指導を行うには限度があり,人間の教師なしで学習遅滞を改善するシステムの導入が望まれる.この要求に応えるものとして,マルチメディアを活用した個別復習システムを開発した.このシステムは既存のツールを利用して実現可能であり,開発の主眼はコンテンツの内容にある.現在までいくつかの項目についてコンテンツを開発して実用に供し,学習遅滞者および一度は理解したもののしばらく操作しなかったため内容を忘れてしまった者に対する復習に,効果的であるとの評価を得ることができた.
  • 梅野 善雄
    2000 年 48 巻 4 号 p. 9-15
    発行日: 2000/07/10
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    現在,グラフ電卓と呼ばれているものの中には,数式処理機能を持つものがある.高専や大学教養課程程度の数学は,すべてこの電卓のキー操作だけで求められるといっても過言ではない.海外ではグラフ電卓が教育現場に急速に普及しつつあるのに比べて,日本では数式処理可能な電卓の存在すらあまり知られていない.この電卓の機能の概要を紹介すると共に,数学教育や工学教育の中で活用する場合の意義や問題点などについて考察したい.
  • 野村 浩康, 川泉 文男
    2000 年 48 巻 4 号 p. 16-22
    発行日: 2000/07/10
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    大学新入生の教育を担当していた教養部が消滅し,各学部が4年間の教育に責任を持つ体制になってから数年余が経過した.一方,新入生の学力低下・学問離れの傾向も顕著になりつつある.本文では,工学部の専門基礎科目「化学基礎」を例として,大学の新教育体制の確立に関わった者が個人的立場から,専門基礎科目の内容,講義担当体制,共通教科書の使用,など過去4年半にわたる諸事項を総括した.特に,共通教科書の使用に関わる問題点がどのような方策でどこまで克服されたかを示した.
  • 長岡 一三
    2000 年 48 巻 4 号 p. 23-25
    発行日: 2000/07/10
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    大学の特徴を裏付けるカリキュラムにおいて,必修科目での合格点は一般に誰でもが納得できる高得点としなければならない.そして学生がその科目でこのレベルを越えることができるまで,大学は彼を社会に送り出してはならない.この論説は授業方法によって,このような高得点を得られるかどうかを実験によって確かめた結果を述べ,それが可能であり,学生自身にとっても有益であることを論じたものである
    In the curriculum which is the characteristic of the university, generally, the passing mark with required subject must be set the high point that anyone can be consented to. And until the student exceeds this level in the subject, the university must not permit his graduating. I described about the result which made sure by the experiment whether or not I can get such a high point by the class method, and I argued about that it is possible and then it is useful for student himself,too.
  • 林 洋次
    2000 年 48 巻 4 号 p. 26-31
    発行日: 2000/07/10
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    筆者は,学生の論理的思考の育成を目的として,実務設計の長所を大学の設計製図教育に導入した.授業を担当したのは,設計経験が30年以上の企業の現職の設計部長やその経験者の非常勤講師および専任教員の筆者である.本報告は,このような教育事例とその教育効果に対する企業からの外部評価である.
  • 牧 博司
    2000 年 48 巻 4 号 p. 32-35
    発行日: 2000/07/10
    公開日: 2009/04/10
    ジャーナル フリー
    東京理科大学で実施されているアンケート調査による授業評価の設問は,5段階評価のマークシート方式と記述式に分かれている.筆者は,授業評価の報告を数多く公表しているが,それらの大部分は整理の容易なため前者に関するものである.後者の回答の整理は,整理者の主観が入り易いために一般的な結論を得るのが難しい.今回,ひとつの整理方法を試みたので発表する次第である.本学の記述式設問は授業の良い点ならびに改善を要する点を尋ねている.筆者は,前者の回答の中の,「無し」ならびに「無回答」の数に注目した.この数は授業評価の一つの基準になり得ると結論した.また,後者の回答からは何の結論も得られなかった.さらに,5段階評価法は充分に授業評価の基準になり得ると結論した.
feedback
Top