広島大学工学部第四類(建設・環境系)では,知識総括型PBL "Paper Bicycle Project"を実施している.これは,人が乗って前進・旋回できる乗り物を紙を用いて設計・製作し,その性能を競うプロジェクトである.この授業では,設計・製作活動を通じて学生の問題設定・解決能力を高めると共に,講義で得た知識を駆使して課題に取り組むことにより,知識の総復習とその強固化を目標としている点に特徴がある.そのため,作業の節目ごとにプレゼンテーションを実施し,検討の密度と合理性を評価している.このことは学生のプレゼンテーション能力の育成にもつながっている.授業実施後のアンケートでは,学生から高い評価を得ることができた.
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