「色再現評価用標準物体色分光データベース (SOCS)」を開発した。このデータベースは, 物体色の分光分布を体系的に分類し, 実際に適用されるときの目的に応じられるよう, 幅広い試料の収集を意図した。収集したデータは, 写真材料, 印刷物, コンピュータ用カラープリンタ, 絵の具, 花, 葉, 人の肌色, Krinovデータである。最初の3つの分類はカラースキャナーにとって重要であり, 最後の4つの分類はディジタルカメラにとって重要である。絵の具データはディジタルアーカイブで必須となるであろう。総計49,672色のデータを収集した。このデータベースは, 新しい色再現評価方法を確立するのに供するため, JISの標準情報として発行が予定され, ISOの技術レポートとしても提案されている。
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