日本写真学会誌
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57 巻, 1 号
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  • 御山 稔人, 米沢 義朗, 佐藤 智生
    1994 年 57 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 1994/02/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    カルボキシメチルセルロース (CMC) の銀塩膜を紫外光分解すると, 銀コロイドを含む高分子膜 (CMCAgC) と表面が銀ミラーで覆われた高分子膜 (CMCAgM) が生成した。これらの膜をLangmuir-Blodgett (LB) 法により色素単分子膜を採取するための基板として用いた。使用した色素は, dye I;N-ethyl-octadecylrhodamineBとdyeII;10-(1-pyrene)-decanoicacidである。単分子膜集合体 [CMCAgM|spacer|dyeI] と [CMCAgC|spacer|dyeI] は, λem=600nm付近に蛍光ピークを示した。一方,[CMCAgM|spacer|dyeII] と [CMCAgC|spacer|dyeII] は, 400nm付近の鋭い蛍光ピークにより特徴づけられた。これらの単分子膜集合体の蛍光強度は, 色素膜と銀薄膜の間に累積したアラキジン酸カルシウムスペーサーの厚さが小さい時, かなり減少した。この蛍光消光は, 励起色素 (エネルギードナー) から銀薄膜 (エネルギーアクセプター) へのエネルギー移動にもとつくものと思われる。色素の蛍光強度が, アクセプター層 (銀薄膜) を十分離した場合の1/2となる距離d0を見積り, 評価した。d0の値は21nm ([CMCAgM|spacer|dyeI]), 5nm ([CMCAgC|spacerldyeI]), 9nm ([CMCAgM|spacer|dyeII]), 8nm ([CMCAgC|spacer|dyeII]) であった。
  • 長谷川 朗, 井村 智和, 大野 幸治, 山本 浩司, 尾松 孝茂, 小倉 磐夫
    1994 年 57 巻 1 号 p. 12-14
    発行日: 1994/02/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    還元増感核と微弱露光による光生成核を形成した乳剤微結晶それぞれの光導電をマイクロ波を使って測定し, 電子トラップと正孔トラップの存在を直接的に検出して比較した。光導電はどちらの核形成方法でも立方体微結晶では増加し正八面体微結晶では減少した。その上, 増感剤あるいは露光量の増加に対する変化の仕方も両者で同じであった。還元増感核と微弱光生成核とは同一物であり, 電子トラップとして働くものと正孔トラップとして働くものの2種類があると考えられる。
  • 井上 光二, 金森 仁志, 宇山 親雄
    1994 年 57 巻 1 号 p. 15-22
    発行日: 1994/02/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    単色X線を使ったコーンビーム3次元CT装置での散乱線の含有率をモンテカルロ法を用いた計算機シミュレーションで求めた。単色X線として, 8種類の金属のKα1線のエネルギーの値を使い, X線から円錐状にX線光子を100~400万個発射させ, そのX線光子を1個1個追跡した。被検体には, 直径が15cmの球状の水ファントムを用いた。検出器には平面的な検出器を想定した。入射単色X線エネルギーが68.79keVの場合の, 検出器で検出するX線のエネルギースペクトルも同時に計算した。X線のエネルギーが大きいほど, 散乱X線の割合が小さくなることがわかった。さらに, 散乱線を考慮して断層像を再構成した。再構成法には, コーンビームコンボリューション逆投影法を用い, 再構成像に及ぼす散乱X線の影響を求めた。その結果, CTナンバーの低下は, 約100程度であることがわかった。散乱X線の割合は被検体全体にわたってほぼ一様であり, 再構成像としてはラウンドオフイメージが再構成されることもわかった。
  • 井上 光二, 中森 伸行, 金森 仁志, 遠藤 真広
    1994 年 57 巻 1 号 p. 23-28
    発行日: 1994/02/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    連続X線を使ったコーンビーム3次元CT装置での散乱線の含有率をモンテカルロ法を用いた計算機シミュレーションで求めた。この計算では, 120keVで, 4mmのALフィルタを付加した連続X線を発生させ, X線源から円錐状にX線光子を100万個発射させ, そのX線光子を1個1個追跡した。被検体には, 直径が20cmと30cmの球状の水ファントムを用いた。検出器には平面的な検出器を想定した。検出器と, 水ファントムとの距離を変化させた時の影響も同時に計算した。水ファントムの直径が大きいほど, また検出器と水ファントムとの距離が近いほど, 散乱X線の割合が大きくなることがわかった。さらに, 散乱線を考慮して断層像を再構成した。再構成法には, コーンビームコンボリューション逆投影法を用い, 再構成像に及ぼす散乱X線の影響を求めた。その結果, CTナンバーの低下は, 約100程度であることがわかった。散乱X線の割合は被検体全体にわたってほぼ一様であり, 再構成像としてはラウンドオフイメージが再構成されることもわかった。
  • 横内 久猛
    1994 年 57 巻 1 号 p. 29-35
    発行日: 1994/02/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    高精細の12インチX線螢光増倍管 (II) と2100本走査の高精細TVカメラにより, 2048×2048マトリクスのX線画像を実時間で撮影可能とした高精細実時間ディジタルラジオグラフィー (DR) 装置を開発した。現在, この装置は大学病院や検診センターで臨床に供され, フィルム撮影との比較を経てその有用性が認められつつある。
  • 生野 勇二
    1994 年 57 巻 1 号 p. 36-40
    発行日: 1994/02/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 大山 永昭
    1994 年 57 巻 1 号 p. 41-45
    発行日: 1994/02/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
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