音声言語医学
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54 巻 , 4 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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原著
  • 能登谷 晶子, 原田 浩美, 橋本 かほる, 伊藤 真人, 吉崎 智一
    54 巻 (2013) 4 号 p. 239-244
    公開日: 2013/10/25
    ジャーナル フリー
    聴覚障害幼児の文理解・表出を支援する指導法を確立することを目指して,本研究では金沢方式で指導した重度聴覚障害幼児の手話による語連鎖の出現年齢,格助詞の初出年齢,その際の語彙数を検討した.
    対象:指導開始0歳代~1歳代のもの計10例の重度聴覚障害幼児である.
    方法:母親による子どもの手話や行動発達記録から,手話による語彙数と助詞抜けの語連鎖の初出年齢,助詞付き語連鎖の初出年齢,その際の語彙数をまとめた.
    結果:0歳代から指導を開始した6例は手話による初出語彙は1歳前後で出現した.助詞抜け語連鎖の初出は10例ともに1歳代で出現し,中央値は1歳5ヵ月であった.格助詞付き語連鎖の初出は1歳9ヵ月~2歳5ヵ月までに全員出現し,中央値は2歳1ヵ月であった.格助詞は健聴児で1歳終わりから2歳過ぎに表出するとされており,今回の対象児の格助詞初出年齢の中央値は,健聴児の年齢に近いことがわかった.
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  • 芦谷 道子, 土井 直, 友田 幸一
    54 巻 (2013) 4 号 p. 245-250
    公開日: 2013/10/25
    ジャーナル フリー
    不注意の問題を伴う小児機能性難聴(Functional Hearing Loss:FHL)11例(男児4例,女児7例:7~15歳)にWISC-IIIを実施し,知的側面を解析した.全検査IQの平均値は83.6と低く,6例(54.6%)は境界域以下の知能であった.言語性IQ平均は80.9,動作性IQ平均は89.9で,特に言語性IQの低さが目立った.対象者は知能の特徴より,「全般知能脆弱群」「全般知能脆弱・言語性知能特弱群」「注意記憶脆弱群」「知能正常群」の4群に分類され,知能の特性に応じた支援が有効であった.不注意の問題を伴う小児FHLの知的問題においては,特に言語的,聴覚認知的側面の脆弱性が目立ち,FHLは知的,発達的問題の二次障害であると考えられた.彼らに対しては,それぞれの知的,発達的特性に応じた教育環境の調整を中心に据え,二次的な心因に対する心理療法を併用した総合的な心理的支援がなされることが望ましい.
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  • 村尾 愛美, 伊藤 友彦
    54 巻 (2013) 4 号 p. 251-255
    公開日: 2013/10/25
    ジャーナル フリー
    近年,日本語を母語とする特異的言語発達障害(SLI)児において時制,受動文,格助詞などに問題が見られることが報告されている.しかし,自然発話の全体的な特徴について詳しく検討したものはほとんどない.そこで本研究では,日本語を母語とするSLI児の自然発話の誤用全体の特徴を検討した.対象児は10歳のSLI児2例(A児,B児)であった.週に1回15~30分の自由会話場面の発話を収集し,分析した.総録音時間はA児289分,B児166分であった.その結果,2例に見られた誤用は形態論的・統語論的誤用,語彙の誤用,談話の誤用,創造的誤用(creative errors)に分類された.2例ともに形態論的・統語論的誤用の割合が最も高く,次いで創造的誤用の割合が高かった.これらの結果から,日本語のSLI児の自然発話の特徴として,形態論的・統語論的誤用が中核をなすこと,創造的誤用も特徴の一つであることが示唆された.
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症例
  • 宮田 恵里, 宮本 真, 友田 幸一
    54 巻 (2013) 4 号 p. 256-258
    公開日: 2013/10/25
    ジャーナル フリー
    ホルモン音声障害は,男性ホルモン剤や蛋白同化ステロイド剤などの男性化作用のある薬剤を女性に投与した場合に発症する音声障害を指す.
    本疾患に対する音声治療はきわめて困難とされてきた.今回,ホルモン音声障害の症例に対してvocal function exercisesに準じた訓練を施行した結果,話声位の上昇,声域の上限・下限の拡大,発声困難感の減少や歌唱の際にピッチが取りやすくなるなどの自覚症状の改善を認め,喉頭所見においてもピッチの上昇・下降に伴う声帯の伸展・収縮に改善を認めた症例を経験したので報告する.
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  • 森 つくり, 熊井 正之
    54 巻 (2013) 4 号 p. 259-267
    公開日: 2013/10/25
    ジャーナル フリー
    高等部在籍の重度知的障害を伴う自閉症例(15歳)に対して構音指導を行い,指導効果を検証した.また,家庭で使用する構音練習用デジタル教材を作成し,直接指導と併行しながら使用して,教材の使用効果と使用効果を促進するための要因を検討した.その結果,高年齢時から構音指導を行った場合でも,構音明瞭度の改善,発語の増加等,一定の効果が確認された.また,デジタル教材の使用によって家庭で簡便に反復練習が行えたことにより,家庭での練習頻度や学習態度が向上し,直接指導で習得した構音が定着した.
    デジタル教材の使用効果を高めるためには,練習内容が視覚化されて子どもに理解しやすく,興味を引きやすい内容であること,デジタル教材は使用前に直接指導を継続的に実施して子どもの状態を把握し,基本的な構音動作を習得させた後に使用開始すること,子どもが行った構音に対して十分にフィードバックを行うことが重要であると考えられた.
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特別講演
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