-
原口 哲之理, 金子 哲也, 景山 一郎
2021 年 52 巻 5 号 p.
987-993
発行日: 2021年
公開日: 2021/08/16
ジャーナル
フリー
操舵角に応じて内傾角を与えるパーソナルモビリティビークルにて,操舵トルクの復元側への補正手段が提案されているが,そのヒステリシスの与え方は明確になっていない.本報では,車両の内傾挙動によるヒステリシス発生メカニズムを分析し,その内傾角に比例した補正トルク付加による,ヒステリシスの解消方法を示した.
抄録全体を表示
-
相澤 快, 小林 憲正, 森田 英憲, 駒田 匡史
2021 年 52 巻 5 号 p.
994-999
発行日: 2021年
公開日: 2021/08/16
ジャーナル
フリー
空気伝播音解析では音場と自動車ボデーの連成及び防音材の有限要素解析に時間がかかる.本報では解析時間を短縮するため,1次元音響場に縮小化した中周波空気伝播音の解析法を提案する.中周波で重要となる透過損失に対する振動モードの影響および防音材の減衰の予測法を提案し,車両の空気伝播音予測を目指す.
抄録全体を表示
-
時澤 宗一朗, 米陀 佳祐, 菅沼 直樹
2021 年 52 巻 5 号 p.
1000-1005
発行日: 2021年
公開日: 2021/08/16
ジャーナル
フリー
物体追跡において形状のモデル化は重要である.物体を質点として追跡すると,死角等による形状変化時に推定結果が不安定になる.この問題の解決策として,物体の形状も含めて追跡する拡張物体追跡があるが,質点追跡に比べて処理時間がかかる. 本研究では,ロバストかつリアルタイムな拡張物体追跡の実現を目的とする.
抄録全体を表示
-
吉岡 大貴, 髙木 優衣, 宮城 拓弥, 金長 幸希, 赤池 早紀, 恩田 和征, 石澤 恵, 堀田 英則, 竹内 成生, 宮崎 真
2021 年 52 巻 5 号 p.
1006-1012
発行日: 2021年
公開日: 2021/08/16
ジャーナル
フリー
強い光によって生じる不快感や視覚能力の減弱を伴う視覚現象をグレアと呼ぶ.グレア判断中の参加者の脳波を調べた結果,グレアを感じたときに特有の神経生理学的応答を,右の後頭側頭部 (潜時:95–105 ms),左の後頭側頭部 (134–305 ms),前頭前部 (181–191 ms) に特定した.
抄録全体を表示
-
達 晃一, 篠原 直秀, 金 勲, 鍵 直樹, 坂口 淳, 飯田 明由, 山内 康, 安原 幸生, 坪倉 誠, 内藤 航
2021 年 52 巻 5 号 p.
1013-1020
発行日: 2021年
公開日: 2021/08/16
ジャーナル
フリー
本研究では、① ウイルスの感染対策を講じる上で必要な現象(換気や飛沫・飛沫核の挙動や表面汚染など)について、実測・実験室実験・シミュレーションを組み合わせて明らかにすること、② 場ごとの経路別リスク評価を行い、場ごとに対策によるリスク低減効果を推定すること、③ 飛沫核に対する対策技術の開発を行うことを目的とする.今回の報告では、①路線バスの換気実態調査結果および③エアロゾルフィルタ(本研究では粒子捕集のフィルタをエアロゾルフィルタと呼ぶこととする)の効果について報告する.
抄録全体を表示
-
田中 光太郎, 久信田 勝大, 野村 優貴, 戸野倉 賢一, 植西 徹
2021 年 52 巻 5 号 p.
1021-1026
発行日: 2021年
公開日: 2021/08/16
ジャーナル
フリー
自動車から排出される炭化水素を構造毎に区別して定量かつリアルタイムに計測する技術開発した。FT-IRと質量分析法に着目し、 炭化水素成分の濃度測定技術について発表する。
抄録全体を表示
-
濱田 幸宏, 石上 雄太, 三国 敦, 北方 慎太郎
2021 年 52 巻 5 号 p.
1027-1032
発行日: 2021年
公開日: 2021/08/16
ジャーナル
フリー
カーボンの破壊データは最終破断値のみ述べられる事が多く、負荷中の健全性を評価する例は少ない。本稿では、カーボンの長繊維であるC-SMCにAE法を適用し、ASMEで用いられている健全指標を試験片の引張試験下、及びボデー構造試験下に取り入れ、評価した結果を報告する。
抄録全体を表示
-
千阪 秀幸, 小林 信介, 板谷 義紀, 中川 二彦
2021 年 52 巻 5 号 p.
1033-1039
発行日: 2021年
公開日: 2021/08/16
ジャーナル
フリー
電動車を用いて太陽光発電などの再生可能電力を高効率に貯蔵し、輸送する統合システム「バーチャルグリッド」を提案している。本研究では、家庭、自家用電気自動車および勤務先の統合システムに加えて、勤務先にアクセスする公共交通機関(路線バス)も電動化して、それら全体を統合化した場合の効果について検討した。
抄録全体を表示
-
-潤滑油膜厚さが燃料付着量に与える影響の調査-
井上 昌樹, 神戸 浩揮, 松村 恵理子, 北村 高明
2021 年 52 巻 5 号 p.
1040-1046
発行日: 2021年
公開日: 2021/10/07
ジャーナル
フリー
ディーゼル機関において,ポスト噴射時に発生するオイル希釈を高精度に予測するCFDモデルの構築を最終目的として,本報では潤滑油膜の有無が燃料噴霧の壁面付着挙動に与える影響を調査するために,レーザ誘起蛍光法を用いて,潤滑油膜への燃料付着量および付着面積の定量評価を行なった.
抄録全体を表示
-
-液滴生成過程のモデリング-
松田 大, 西村 佳那子, 松村 恵理子, 千田 二郎
2021 年 52 巻 5 号 p.
1047-1052
発行日: 2021年
公開日: 2021/10/07
ジャーナル
フリー
本研究は吸気管噴射用マルチホールノズルの噴霧微粒化過程の解明およびモデリングを目的としている.本報では,液膜分裂を線形安定性解析よりモデル化,エネルギスペクトルを用いて粒度分布のモデリングを行なった.モデル結果を燃料噴霧の可視化より得られた実験結果と比較しモデルの評価を行なった.
抄録全体を表示
-
越川 翔生, 松村 恵理子, 千田 二郎
2021 年 52 巻 5 号 p.
1053-1058
発行日: 2021年
公開日: 2021/10/07
ジャーナル
フリー
近年,地球環境汚染や化石系資源枯渇などの問題から,バイオディーゼル燃料(BDF)が注目されている.本研究では従来型BDFである脂肪酸メチルエステルの他に,次世代型BDFである水素化バイオディーゼル燃料を使用し,シュリーレン撮影法および超高解像度撮影法を用いて蒸発場における噴霧特性の把握を行った.
抄録全体を表示
-
長島 慶一, 土屋 一雄
2021 年 52 巻 5 号 p.
1059-1064
発行日: 2021年
公開日: 2021/10/07
ジャーナル
フリー
図示平均有効圧(IMEP)の算出時,指圧波形を正確に計測する必要がある.一般に,上死点検出位置がずれた指圧波形からIMEPを求めると誤差を生じることが知られている.本稿では,フーリエ級数展開された指圧波形からIMEPを求める方法を利用して,上死点検出ずれによるIMEP演算誤差の原因を明確にした.
抄録全体を表示
-
荒木 啓汰, 柴山 直己, 吉田 侑平, 柴田 元, 小川 英之, 小橋 好充, 清水 研一, 窪田 好浩
2021 年 52 巻 5 号 p.
1065-1070
発行日: 2021年
公開日: 2021/10/07
ジャーナル
フリー
触媒開発のコスト低減にはモデルベース開発が有効であるが,使用されている反応モデルの適用範囲に課題がある.本研究でははじめに実用段階にあるCu-CHAを用いて定常時のStandard SCR反応モデルを構築し,それを高活性であるが研究例の少ないCu-AFXに適用することでモデルの汎用性について述べる.
抄録全体を表示
-
小原 昭, 菊池 飛鳥, 川本 裕樹, 杉山 直輝, 蔵本 結樹, 奈良 祥太朗, 落合 成行, 高橋 俊, 野原 徹雄
2021 年 52 巻 5 号 p.
1071-1076
発行日: 2021年
公開日: 2021/10/07
ジャーナル
フリー
尿素SCRシステムにおける尿素噴霧液滴の微粒化検証や粒径計測には,高速度カメラにより撮影された液滴可視化画像が用いられる.本研究では被写界深度ボケの影響を受けた液滴を含む可視化画像に対し,深層学習による深度推定モデルを用いることで粒径分布測定の精度向上を目指したピント液滴判別手法を提案した.
抄録全体を表示
-
清水 修, 永井 栄寿, 藤田 稔之, 藤本 博志, 角谷 勇人, 高橋 英介, 山口 宜久, 谷 恵亮, 佐藤 正憲
2021 年 52 巻 5 号 p.
1095-1100
発行日: 2021年
公開日: 2021/10/07
ジャーナル
フリー
電気自動車の性能的課題である航続距離の課題解決のために磁界結合方式の走行中給電が提案されている.磁界結合方式で用いる磁界中に導体が存在すると渦電流が発生し,電力損失となる.本研究では,アスファルト路面に埋設したコイルで電力伝送を行うことで,給電効率が道路構造による影響の検証を行った.
抄録全体を表示
-
牧田 光弘, 高松 敦, 落合 清史, 今村 昌幸, 林 豊
2021 年 52 巻 5 号 p.
1101-1106
発行日: 2021年
公開日: 2021/10/07
ジャーナル
フリー
車両運動加速度による乗員への慣性力は,乗員姿勢変動の起因となり快適性に影響を及ぼす.そこで,操舵による横慣性力と制駆動系による前後慣性力の複合による乗員姿勢制御の可能性検討を行った.複合慣性力の乗員姿勢影響を実験から同定・モデル化して最適化に適用することで,効果的な姿勢制御の可能性を確認した.
抄録全体を表示
-
中山 祥平, 山門 誠, 狩野 芳郎, 安部 正人
2021 年 52 巻 5 号 p.
1107-1112
発行日: 2021年
公開日: 2021/10/07
ジャーナル
フリー
レーンチェンジ時の操舵角と走行軌跡を用い,同定したドライバモデルの一次遅れパラメータτLで操舵特性を定量的に評価する手法の適用範囲拡大を検討している.本報では,同一車両運動(横運動及びヨー運動)をドライビングシミュレータで実現し,シートのホールド性など運転環境要因のみを変化させた評価結果を報告する.
抄録全体を表示
-
福田 猛, 阿部 淳
2021 年 52 巻 5 号 p.
1113-1118
発行日: 2021年
公開日: 2021/10/07
ジャーナル
フリー
気象履歴データから車内内装部品が曝される温度頻度データを計算する方法を発表してきた.この計算には短期間の実車暴露試験から求める車両固有定数が必要である.しかし,企画段階で実車が存在しない場合,この車両固有定数をデザイン寸法から求める手法を新たに提案する.
抄録全体を表示
-
江島 晋, 後藤 司, Keon Timothy, 渡森 孝有
2021 年 52 巻 5 号 p.
1119-1124
発行日: 2021年
公開日: 2021/10/07
ジャーナル
フリー
ミシガン州における歩行者の事故実態を把握すると伴に,歩行者の死亡事故のシナリオを作成する.VIPA Limitedより事故の発生状況について分析し,それに基いた事故事例をVIPA In-Depthより抽出する.その結果,夜間横断中の歩行者の死亡事故が多く,重症以上の頭部傷害の発生頻度が最も高かった.
抄録全体を表示
-
國行 浩史, 島 朋宏, 吉田 隆人, 北野 太一
2021 年 52 巻 5 号 p.
1125-1130
発行日: 2021年
公開日: 2021/10/07
ジャーナル
フリー
先進衝突自動通報システムは乗員傷害予測精度が重要であり、車体変形の情報が必要であることが示唆されている。本研究では,米国の事故データを用いて側突時に評価すべき車体変形因子を抽出し、それを用いた傷害予測式の改善を検討した。その結果、ルーフ変形量を考慮することで従来モデルから改善することができた。
抄録全体を表示