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石濱 正男, 林 健司
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
11-17
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
エンジンカバー類の放射音低減に関する基礎技術を開発した.カバーの外側にもう1枚のカバーを設け,薄い空気層をそれらの間に形成し,内外のカバーの共振周波数とモードを適切に設定することにより,共振時に空気が大きく流動して減衰作用を行なうことを,有限要素法解析,加振実験,実機運転により確認した.
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炭谷 圭二, 槇原 孝文
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
25-30
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
近年の車両の静粛化により空力騒音がより顕在化し,その低減が必要である.更に,変動する空力騒音の低減も大きな課題である.本報では発生メカニズムに基づき,空力騒音とそれ以外の音とのエネルギ比を考慮することで変動する空力騒音の予測を試み,良好な結果を得た.これにより,エネルギバランスの影響を明らかにした.
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高橋 亜佑美, 古株 慎一, 見坐地 一人
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
31-36
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
自動車の走行状態における高周波領域の振動,騒音を解析する手法として,統計的エネルギー解析手法(SEA法)が最近用いられるようになったが,解析精度に課題があった.そこで筆者らはSEA法の解析精度向上を目的とした手法として,ハイブリッドSEA法を提示し,実車の車室内音響解析に対する有効性を報告する.
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只熊 憲治, 土井 智之, 志田 充央, 前田 和宏
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
37-42
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
昨今のエネルギー・環境の観点から燃費改善に重きをおいたITS開発が求められている.本報では,隊列走行時における空気抵抗・燃費改善効果について検討を行った結果について報告する.具体的には,2台隊列走行における結果,及び,その結果を元にして,後流に関する理論を応用した予測式について示す.
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佐野 泰仁, 渡辺 省吾, 安藤 敏之, 安藤 規泰, 神崎 亮平
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
43-47
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
本研究では昆虫の行動解析を行い,その回避行動をモデル化することで回避ルールを抽出した.これをスケール変換して実験プラットフォームであるロボットカー BR23Cに実装することで状況に応じて適切な回避行動をすばやく実施できる制御アルゴリズムの有効性を確認した.
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竹本 雅憲, 坂口 靖雄, 樋口 和則, 名切 末晴, 小花 麻純, 佐々木 和也
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
49-54
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
ドライビングシミュレータを用いて,進入先車線後続車ドライバの視点で車線変更の善し悪し評価実験を行った.車線変更車両の挙動や周辺車両との位置関係に関する危険・迷惑要因を特定し,車間距離などの物理量を用いて要因発生条件を定量化した.総合的な危険度および迷惑度の評価指標を作成し,その妥当性を検証した.
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江島 晋, 座間 淑夫, 伊藤 大輔, 小野 古志郎, 椎名 逸雄, 金岡 恒治, 上地 幸一, 安木 剛
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
55-60
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
本研究では,急制動時における乗員の姿勢変化に対して身体各部位に働く筋応答の影響を分析するために志願者を用いた低衝撃実験を実施した.実験では志願者に対して筋緊張と非緊張の2種類の条件で実施し,衝撃時における姿勢変化の違いや,身体に作用する物理量について表面筋電位から得られた筋活動の状況より考察した.
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川上 翔大, 古川 修, 伊勢野 俊也, 玉田 正樹
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
61-66
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
ドライバの認知・判断プロセスを含めた運転行動を模擬するユニバーサルドライバモデルを用いて交通シミュレーションを実施し,先進運転支援システムの有無による事故発生確率の違いを確認した.ドライビングシミュレータおよび実走行での実験によりドライバモデルのパラメータの精緻化を行ったので,その結果を報告する.
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崔 英愛, 山口 真誠, 城戸 健太, 水野 幸治, 田中 良知, 吉田 良一
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
67-72
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
斜め側面衝突時のCRS3歳児子ども乗員の有限要素解析を実施した.子ども有限要素モデルを用いた解析では頭部がドアに接触したが,傷害は小さかった.CRSにスラックを与えると子どもの頭部は高い速度でドアと衝突した.ここからCRSのミスユースが,事故で高い頻度で発生する頭部とドアの接触による重篤な傷害の要因の一つであると考えられる.
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宮崎 祐介, アディティア プラムディタ ジョナス, 片桐 麻衣佳, 片方 健太, 宇治橋 貞幸
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
73-78
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
本論文では,交通事故における救急医療の方針決定を行う上で重要な受傷部位とその重症度の予測に着目し,マルチボディモデルによる前面事故シミュレーションを行い,頭部,胸部および下肢の傷害発生確率予測式を構築した.さらに, 実事故データとの比較の結果,本手法が実用に供し得るものと結論した.
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前田 公三, 綱井 秀樹, 久保 智史, 林 隆三, ラクシンチャラーンサク ポンサトーン, 永井 正夫, 佐々木 和也, 米川 隆
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
79-86
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
本研究では,常時記録型ドライブレコーダやシミュレータで収集したデータの解析結果や収集したデータから作成した車線変更規範モデルに基づいて,シミュレータを用いた車線変更が苦手な運転者のための車線変更行動評価・改善支援システムの開発を行い,パネラー実験によりその有効性についての検討を行ったので報告する.
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林 隆三, 磯谷 十蔵, 藤田 峻平, ラクシンチャラーンサク ポンサトーン, 永井 正夫
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
87-93
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
本研究では予防安全性能向上を目指し,前方障害物回避システムを開発する.そこで,両側に壁のある道を走行中に障害物が出現する場面を想定し,レーザレーダによる周囲情報から適切な回避方法・軌道を導出し,制動・操舵制御による障害物自動回避システムを開発し,その有効性をシミュレーションと実車実験により検証した.
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鈴木 桂輔, 山田 喜一
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
95-100
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
交差点での右折衝突防止支援警報を例に,提示条件の異なる警報を設定し,システムに対する信頼感や依存度の程度が,ドライバの不安全行動に与える影響について分析した.また,システムが正常に作動する状況のほか,不作動状況でのドライバの不安全行動についても分析し,システム導入による事故低減効果について分析した.
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藤田 晋, 渡辺 省吾, 岩崎 英城, 安藤 敏之
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
101-106
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
車線変更に伴う事故,車線減少地点における渋滞をなくすためには,走行環境の変化に対して柔軟に適応することが必要である.本論文では,魚の群行動に着目することで,分合流地点等の交通難所においても,柔軟性を有した高密度群走行を行い,事故や渋滞を抑制可能な自律群走行アルゴリズムを提案し,その効果を検証した.
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阪野 貴彦, 池内 克史
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
107-111
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
全方向を1枚の画像として表現した球面画像を用いて,自車の位置と姿勢を推定する手法を提案する.我々の手法は,3次元地図をあらかじめ保持しておくことで,3次元特徴点と画像をマッチングさせるP3P解法を基にしている.本手法では,P3P解法をベクトルの2次方程式に変換し,高速で精度良く位置姿勢を推定できた.
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細川 崇, 橋本 博, 平松 真知子, 新田 茂樹, 吉田 傑
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
113-118
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
本研究は,交差点を非優先側から通過する場合のギャップアクセプタンスと,交差車両の通過タイミング予測能力を把握した.ギャップアクセプタンスは,中年層が青年層や高齢者層に比べ余裕をもっており,予測能力は,高齢者層が劣るもののばらつきが大きかった.余裕が小さく予測能力の低い不安全な者は全年齢層に存在した.
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藤田 一樹, 加藤 真亮, 石間 経章, 金井 昌二, 鈴木 秀和, 小保方 富夫
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
131-135
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
ピストンスカート部のプロフィールを変更し,浮動ライナー法によりファイアリングフリクションとスカート部の当たりを計測した.また,可視化エンジンによりファイアリング運転中の潤滑油膜の可視化を行った.これによりスカート部のプロフィールの違いによる潤滑油膜挙動,フリクション,当たりに与える影響を解析した.
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小宮 敦樹, 守谷 修一, 小針 達也, 小坂 誠二, 仲野 是克, 円山 重直
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
149-154
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
ピストン冷却を目的としたクーリングチャネル内の冷媒の挙動を明らかにするため可視化実験を行った.チャネルを模擬した各種の流路をアクリル樹脂で製作し,冷媒に水を用いてチャネル内流動様相を高速度カメラで観察した.チャネル内分岐点では流体のエネルギーは衝突により失われ,流入量が抑制されることを観察した.
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吉山 定見, 冨田 栄二, 東 太郎, 山崎 一樹, 岡崎 義路, 渡辺 誠三, 福村 義之, 楠原 功
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
155-161
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
8極分割型のガスケット型イオンセンサを試作し,直列4気筒量産ガソリンエンジンにおいてイオン電流の測定を実施した.また,その積算波形を求め,分割型よりも実用化に適した円環状ガスケット型イオンセンサの信号波形について検討した.結果として,適切なイオン電流パラメータを定義することによって熱発生率を推定することが可能であることが示唆された.
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桑原 一成, 瀬崎 貴史, 山本 洋平, 志知 宏昭, 古谷 正広, 太田 安彦, 酒井 康行, 安東 弘光
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
163-168
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
冷炎反応に同期させた火花放電によって熱着火を促進する手法を提案する.冷炎反応雰囲気では超希薄な条件でも火花放電によって伝播火炎が形成される.この火炎伝播によってエンドガスが圧縮される.冷炎反応を経て,H
2O
2反応ループによって支配された着火準備期間にあるエンドガスは,圧縮によって容易に熱着火に至る.
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―センサの単体特性―
小林 悠樹, 蜂須賀 剛, 土屋 一雄, 三浦 啓二, 松本 雅彦, 花田 尚喜, 塚本 能人, 長島 慶一
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
169-174
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
圧電型の点火プラグ座型力センサで図示平均有効圧を計測するため,センサの基本特性を調べた.感度や固有振動数が明確になり,チャージアンプ諸定数の設定ができ,実機でテストが可能になった.また,検定に用いた脈動圧校正器の圧力印加状況と測定系の時定数設定により,見かけ上の感度が変化することもわかった.
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―実機計測―
長島 慶一, 三浦 啓二, 松本 雅彦, 花田 尚喜, 塚本 能人, 蜂須賀 剛, 土屋 一雄
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
175-180
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
第1報でチャージアンプの回路定数を設定した圧電型の点火プラグ座型力センサを用いて,実機エンジンから等価的な図示平均有効圧(IMEP)の算出を試みた.計測できた等価IMEPは指圧波形から求めたIMEPと0.94程度の相関係数が得られた.また,ゲート処理や回路の見直しで相関係数は0.99程度となり,相関性が向上した.
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鈴木 央一, 石井 素, 酒井 克治, 熊澤 保子
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
189-194
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
DPFあるいは尿素SCRを搭載する新長期規制ディーゼル車において,使用過程におけるNOx排出性能の変化を調査した.NOx中のNO
2比率についても計測を行い,後処理装置の状態や環境影響も合わせて考察した.いくつかの車両では,総走行距離の増加に伴いNOx増加傾向がみられたが,NO
2排出に関しては増減様々なケースが存在した.
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足立 隆幸, 小林 雅行, 橋本 宗昌, 村山 哲也, 青柳 友三, 鈴木 央一
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
195-200
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
ハイプレッシャループEGRとロープレッシャループEGRを備える多気筒ディーゼルエンジンにおいて,各EGRの配分割合を適正にコントロールすることにより,トランジェント運転下の高過給・多量EGR燃焼を推進し,動力性能を高めるとともに省燃費かつ低排出ガスを両立するための一方策について報告する.
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小林 佳弘, 新井 雅隆
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
201-206
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
フィルタに捕集されたPMにはsootやSOFが含まれている.ここではベンゼン拡散火炎を対象として,火炎内外からサンプルしたPMについて,その成分の違いを明らかにした.またPMの粒径分布とSOFの関係も明らかにした.
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松浦 貴, 井上 泰宏, 千田 二郎
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
207-212
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
本研究ではバイオディーゼル燃料にエタノールを混合し,それらの混合割合および雰囲気温度の変化が噴霧燃焼特性に及ぼす影響を評価する.噴霧実験ではシャドウグラフ・Mie散乱光の同時撮影により,噴霧の巨視的な構造を捉える.燃焼実験では着火・燃焼特性の把握に加え,輝炎の直接撮影によりすす生成特性を検証する.
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酒井 康行, 安東 弘光, 桑原 一成
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
213-218
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
著者らは炭化水素燃料の反応解析から得られた知見に基づき,アルカンの簡略化反応モデルを構築している.アルカン燃焼過程ではアルケン等の安定な中間体が生成する.これら中間生成物の簡略化反応モデル中での取り扱いを検討し,各種構造をもつアルカン燃料に適用可能な中間生成物の反応パッケージを構築した.
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-燃焼コンセプトの提案と単筒エンジンによる基本性能の検証-
稲垣 和久, 水田 準一, 冬頭 孝之, 橋詰 剛, 伊藤 弘和
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
219-224
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
後処理を用いず,ユーロ6規制の1/2以下のNOxを達成する燃焼法を提案した.小径・多穴ノズルによる混合気形成促進とゼロスワールポートによる筒内流動抑制により,低エミッションと熱損失低減による高効率化を実現できた.第1報では基本コンセプトの提案と単筒エンジンによるエミッション・燃費の低減効果を確認した.
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木下 英二, 高田 聖士, 笹川 裕樹
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
225-230
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
パーム油バイオディーゼルの流動点改善のため,製造時のアルコールの種類,アルコール混合,流動点降下剤,これらの複合利用を検討した.炭素数4のブタノールまでは炭素数が多いほど流動点は改善した.パーム油ブチルエステル/1-ブタノール/流動点降下剤(68/30/2 mass%)の流動点は-5°Cまで改善し,Smokeが低減した.
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―車載型排出ガス計測装置を用いた新長期規制および長期規制の適合車の比較検証―
宮 雅芳, 佐藤 進, 飯田 訓正
原稿種別: 研究論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
231-236
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
自動車排出ガスに含まれる窒素酸化物は特定箇所に集中して排出される事でホットスポットと呼ばれる汚染を生じ,沿道にいる人に健康被害をもたらす.本研究では新長期規制適合車に車載型排出ガス計測装置を搭載して路上試験を行い,ホットスポット発生機構の解析および新長期規制車のホットスポット低減効果の評価を行った.
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宮川 隆行, 赤松 博道, 榎本 俊夫, 鈴木 厚史, 影山 雄介, 松岡 久祥
原稿種別: 技術論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
19-23
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
FR車用新リアサスペンションとドライブトレインの音振開発にて,(1)操安性能―音振性能の両立を図り高い操縦安定性を確保しつつロードノイズ(リヤサスペンション入力分)を大幅に低減し,(2)軽量化―燃費―動力―音振性能の両立を図り大トルク負荷条件でも,軽量化,燃費改善を確保しつつ,こもり音などを大幅に低減した.
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花田 亮治, 瀬戸 秀樹, 藤垣 元治, 志茂 公亮, 森本 吉春
原稿種別: 技術論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
119-124
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
高速で回転しているタイヤに生じている歪を知ることはタイヤ構造や材料の設計を行うためだけでなくFEM解析結果の検証を行うために,従来から求められてきた.今般,高速度カメラ撮影画像を位相シフト法で解析することで,コーナリング時や制動時にタイヤのサイド部に生じている歪の解析が可能となったので報告する.
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中村 誠, 山本 雅哉, 高岡 俊文, 小松 雅行, 後藤田 優仁
原稿種別: 技術論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
125-130
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
現在自動車産業が抱える重大な課題としてCO2低減,エネルギーセキュリティー,排ガス低減が挙げられる.これらの課題への解決方法として,HV/EV車のメリットを共有できるPHV車が注目を集めている.著者らは20kmのEVレンジと75%の燃費向上,世界の厳しい排ガス規制に対応するPHV車を開発した.
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高橋 正徳, 岩出 純, 小井 良治, 鈴木 訓弘, 嶋田 隆
原稿種別: 技術論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
137-142
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
実働時のピストン挙動を高精度に計測できる無線計測技術(テレメータ)を開発した.このテレメータは独自の信号処理回路と自己発電機構を採用し,小型・軽量で計測対象への影響を最小限に抑えられる.これを用いて,ピストンの重心位置やクランクケース内圧,シリンダへの供給油量によるピストン首振り挙動の変化を実測した.
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―ジャンプの可視化―
秋葉 機四郎, 切明 隆司
原稿種別: 技術論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
143-147
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
弁機構の振動は特異な現象をともなう.それは高速運転になると発生するジャンプである.OHV機構ではジャンプはカムとタペット間が分離するということが解明できているが,直接的な観察は行われていない.そこで,DOHC機構でレーザー変位計で測定したを示す.また,シミュレーション計算で確認したことも報告する.
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―コモンレール式噴射系のエンジン適用試験―
野内 忠則, 川村 淳浩, 佐藤 由雄, 及川 洋, 野崎 真哉, 石川 輝昭, 笠谷 昌史
原稿種別: 技術論文
2011 年 42 巻 1 号 p.
181-187
発行日: 2011年
公開日: 2011/05/18
ジャーナル
フリー
開発したコモンレール式DME噴射系を用いてエンジン性能試験を行った.NOxおよび出力を既開発のジャーク式噴射系DMEエンジンと同等とした場合でも未燃成分が大幅に低く,特に高速高負荷域ではCOは約95%,THCは約93%低減した.燃焼効率はジャーク式より約2.0%向上し,燃費も改善することを示した.
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武井 寬, 石川 豊, 齋藤 吉晴, 津幡 義道
2011 年 42 巻 1 号 p.
237-242
発行日: 2011年
公開日: 2019/05/13
ジャーナル
フリー
多板ロックアップクラッチ式トルクコンバータ(以下多板LC式TC),LCダイレクト制御回路を組み合わせ,実車走行状態に応じたLC制御をおこなうことで,LCの応答性,冷却性,制御性を向上させLCのファイン制御を実現した.このLC制御システムにより,LC領域を,高スロットル,低車速領域まで拡大することができた.
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